読書好きになってもらいたいから ルールは作らず子どもと楽しみたい。

Choice

エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記

名前
久住あゆみ / Ayumi Kusumi
家族
4人家族(夫、8歳と7歳の男の子)とミニチュアダックスのココ
所在地
東京都
お仕事
エッセイスト、元モデル(お休み中)
URL
久住 あゆみ / Ayumi Kusumi インスタグラム
URL1
「1 + 1 」ブログ

エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記


多くの親が願うこと。

「子どもたちには好きなものを見つけてほしい」
 
その「好き」は
もしかすると将来につながる夢のカケラになるかもしれないし、そうでないかもしれない。

長続きすることかもしれないし
一過性のブームのようなものかもしれない。

それはどちらでもよくて
ただ純粋に自分の内から湧く
「好き」という感覚に
いつも正直にいてくれたらいいなと思います。

何を好きになってもらってもいい。
だけど、私が子どもたちに好きになってほしい!と思うことをひとつ挙げるならば、それは「読書」。

本を読むことを覚えたら
学校の制約を超えて
自分の知りたいことを
どこまでも自由に追い求められる。
そして、空想の世界と現実の世界を
自由自在に行き来できるようになることは
本当に楽しいこと。

そうして心の中にさまざまな世界をたっぷり持っておくことは人生のあらゆる場面でたびたび自分を救うことになる。

そんな無限に広がる世界を
いつでもバッグの中に入れて持ち歩ける
素晴らしさといったら、、!

週に1度、習い事の帰りに3人で
図書館に立ち寄ります。

毎週行ってたくさん本を借りても
当たり前ですが
まだまだ読んだことのない本だらけ。

いつも掘り出し物を見つけるかのように
ワクワクしてしまいます。

自分の生きている時代や国もまったく違った
世界を覗けるときめき。

「ねぇ!ここにある本、全部違う物語なんだよ?ページを開くだけであらゆる場所に瞬間移動できるどこでもドアみたいじゃない?」

なんていいながら
息子たちを盛り上げて...!

図書館で選ぶ本はそれぞれバラバラ。

長男は図鑑や生き物の飼い方などが中心。
次男はシリーズものの物語が好き。

私が彼らに選ぶものは
小学生になってからは
岩波少年文庫のシリーズが中心。

ストーリーや文章など
中身がしっかりしていて、なおかつ面白い。

読み聞かせも自分自身も読んでいて
面白いと思えるものでないとなかなか辛いもの。

その点、
岩波少年文庫シリーズは大人になった今でも
ひとりで読むこともあるくらい好きなシリーズ。
目で追っても声に出しても
言葉も流れも綺麗で心地よい。
児童文学の骨董品。と呼んでいます。

私が選んでしまうのはついつい
物語中心になってしまいますが
息子たちにはあらゆるジャンルの本を手に取ってほしいと思います。
私自身、読書人生を振り返ると
物語や小説などの文芸書に偏りすぎちゃったかな。と思うので...。
彼らには自然科学や哲学、宗教など
幅広い読書を楽しんで、より立体的に世界を見つめられる人になってほしいなと思います。

読書を好きになってもらいたいから
ルールは作らないことにしています。
合わないな。面白くないな。と思ったら
最後まで読まなくてもいいし、
素晴らしい名作だって人と作品の相性がある。

難しく考えず、とにかくたくさんの本と出会う。
違うと思ったら次。
好きと思ったら同じ本を何度でも。

そんな向き合い方がこれから生涯続く読書人生においての出会いの直感力を磨いてくれると思うから。

我慢は読書を辛いものにしてしまう。
それだけは避けたくて。

読み聞かせ
子どもたちと過ごす時間の中で
とても大切にしている時間です。

彼らが小学生になった今も続けています。
(毎晩というわけにはいきませんが)

眠る前の読み聞かせの時間は
毎晩一緒に小さな旅行に出かけるようなもの。

日中のあらゆる日常茶飯事の後
ひとたびページを開いたら
物語の世界に入っていけるこの時間が
一日の中で最も癒される瞬間かもしれない。

物語を読み終わった後は
夢のパジャマに着替えたように
彼らが心身ともに軽くなったのがわかります。

軽くなった体で一晩眠って回復し、
また新しい一日を
はじめられるよう整えてあげられた気がして
とても安心します。

彼らがだんだん成長し、
二段ベットの1階で
3人でギュッと肩を寄せ合って
読み聞かせるのはもうかなり狭いのですが
求められる限り、彼ら専属の物語案内人。
まだまだ楽しんでいこうと思います。



<久住あゆみさん連載>
エッセイスト久住あゆみが綴る、年子男子の子育て日記

       
  • 岩波少年文庫シリーズにハマったきっかけの1冊

  • 親子ともども大好きな絵本

  • カプラに夢中な子どもたち

          
  • 2022年夏、プール納め

  • トランプの手品にハマる長男

  • 最近はお金に興味を持ち始めて

  • 私が岩波少年文庫シリーズにハマるきっかけになった『本へのとびら ー岩波少年文庫を語る』。宮崎駿さんの好きな児童書が紹介されています。子ども時代の読書の思い出も楽しいです。

  • バージニア・リー・バートンの絵本大好き。読み終わった後、地球を大切にしたいと思える本です。

    せいめいのれきし

    ちいさいおうち

  • 長男が3歳の頃に購入したカプラ。小学生になった今もずーっと遊んでいます。あまりに気に入り過ぎて、我が家は1000ピースの大きな箱を購入しました。YouTubeで見つけた「ナイアガラの滝」もできて大盛り上がり!

  • 君たち、本当は両生類なのでは?と思うほど水の中にいたこの夏。楽しかったね!

  • 叔母に教えてもらったトランプマジックに夢中の長男。何度やってもらっても見破れない…! みんなを驚かせることにご満悦の様子。

  • 「これいくら?」「あれは何円?」としきりに尋ねてきます。お金の教育をどうしていこうか考え中。この写真は「今日の食事はいくら?」と聞いてきた息子たちに伝票を見せて説明している夫。モノの価値や働く人への感謝を織り交ぜながらお金の話をしていて、いいな。と思いました。