一度しかない子ども時代、今の喜びを大切に生きるということ

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パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

名前
EMIKO
家族
16歳と14歳の女の子、フォトグラファーの夫と4人家族
所在地
アメリカ・ロサンゼルス
お仕事
モデル、「nanamina」バイヤー、プライベートシェフ
URL
パリの子ども服「nanamina」

コロナでのステイホームのせいか、最近YouTubeをよく聞くようになりました。私の場合「見る」というよりは聞く方が多く、車を運転しながら、家事をしながら、好きな番組を聞いています。そして最近、偶然「斎藤一人」という方を知りました。彼は日本の実業家で著書も多く、過去には日本一の納税者としても知られた成功者です。ですがYouTubeでは、ビジネスにおいての成功のノウハウを話すというよりも、もっと私たちの生活で常に念頭に置いておきたいことを話してくれます。

最近聞いたお話で、とても興味深いものがありました。ある問いかけに「水とダイヤモンドしかなければ、どちらを選択するか」というものがありました。私は「ダイヤモンド」には惹かれるけど、人は「水」がなければ生きていかれないから水を選択しました。すると彼の答えはこうです。「サハラ砂漠に行かない限り日本では水に困ることはない(それはアメリカでも同じ)。日本人がサハラ砂漠に旅に出たとしても、安全圏の砂漠をラクダに乗って、水が飲めないシチュエーションに陥ることはまずない。なぜ私たちはありもしない『恐怖感』から自分の本来の希望に反する選択をするのか。ダイヤモンドが一つあれば何杯だって水が飲めるし、水はただも同然だということに気がつかない。だったらダイヤモンドを選んだ方がよっぽどいい」というお話でした。

まったくその通りです。私たちは日頃からありもしない「最悪のシチュエーション」に備えて考えるように教育されてきました。「もし••••••」という思考が本来の望みを打ち消してしまう場合も。海の近くに住みたいけれど津波が来るかもしれない。海外に住んでみたいけど危険かもしれない。子どもの進学も「こっちの方が安全圏だから」と。子どもにしたいことがあっても「とりあえず大学は出ておきなさい」とか。先ばかり見て恐れるのではなく「今」の喜びにフォーカスして、子ども達に「今」を生きるということをもっと教えてきたいと、改めて思うキッカケにもなりました。

ちなみにうちの次女のマリナは、この夏高校の生物学の夏期講習を取っていましたが、それは自分が学びたいからではなく、それを取る方が高校生活に有利だったからです。だけど、どうしても興味が湧かず1日でやめてしまいました。その後すぐにパパとサーフィンに行くようになり、いまでは波に乗れるようになり、彼女の表情はとても嬉しそうで穏やかになりました。今年の夏のサーフィンの思い出は、嫌々机に座って生物学を学ぶよりよっぽど彼女のためになると思いました。一度しかないこの夏も、たくさんの経験を積んでたくさんの思い出を作って欲しいと母として願っています。

       
  • 次女、サーフィンの夏

  • パパと海に浮かんで瞑想中

  • 毎日、海に入る次女マリナ

          
  • 夏休みも本番です

  • この夏は、ほとんど毎日のように友達と海に入っています。こんなに嬉しそうな笑顔を見ると嫌々夏期講習を受けるより自由な夏を選んで良かったなと思います。(右がマリナです)

  • 波のない日も、パパと一緒に海にプカプカ浮かんで楽しんでいます。

  • ただ海に入るだけで、自分が開放されたように、自然な表情になります。それが海の力かもしれませんね。

  • コロナの影響で、いつもと違う夏が始まりました。でも、家族一緒に楽しむことを忘れたくないですね。