夏休みが始まったハワイ。幕開けはキッズサーフコンテストから。
憧れの地で夢を叶えたワーキングマザーのハワイ流子育て
- 名前
- 堀内希珠 / Mimi Horiuchi
- 家族
- 4人(夫、3歳と10歳の男の子)
- 所在地
- ハワイ・ホノルル
- お仕事
- マーケター、サーファー
- URL
- Mimi Horiuchi インスタグラム
【憧れの地で夢を叶えたワーキングマザーのハワイ流子育て】
Aloha everyone! いかがお過ごしでしょうか?
ハワイでは日本よりもひと足先に春学期が終わり、2カ月間という長い夏休みが始まりました。大喜びする子どもたちとは裏腹に、「さぁ子どもたちをどうする? この夏をどう乗り切る?」というのが、働くママたちのチャレンジです。
ハワイの夏のキッズプログラムは、大きく分けて3つあります。まず「サマースクール」という、通常の学校のように勉強もするプログラム。次に、アートやスポーツなどに特化した「サマーキャンプ」。そしていちばんメジャーな、ただ単に遊びまくる「サマーファン」。
サマーファンが人気の理由は、ホノルル市が公園で運営するプログラムなので、とっても格安。参加場所によって料金が異なるけれど、2カ月で50ドル程度からという、非常にお得なプログラム。公園でのアクティビティやスポーツだけでなく、遠足もあり、内容も充実しています。
どのプログラムも激戦で、受付開始からすぐに売り切れてしまうため、ママたちは受付当日にはアラームをかけて、パソコン前で待機します。サマーファンはオンライン受付がないところもあるため、朝5時から並ばないと希望の場所に入れなかったり、前夜から並ぶ場所さえあります。
そしてハワイキッズの夏の幕開けイベントに、「T&C グロム」というサーフィンコンテストがあります。24年前から続く毎年恒例のコンテストでは、3歳から12歳のサーファーキッズ350人以上がハワイ全島から集まり、サーフィンやコンテストの楽しさを経験できます。また将来のプロサーファーを輩出することでも知られています。
このキッズコンテストが特に人気の理由は、ショートボード、ロングボード、ボディーボードという波乗り主要3種目の部門があるだけでなく、年齢枠の幅が狭くて子どもたちが競いやすいこと。そして、賞品がとっても豪華なことです。決勝に残れなくても参加者全員に抽選券が配られ、スケートボードやボディーボード、時計やGoProなど、豪華賞品が当たります!
もちろん私の息子たちも参加しました。3歳のジオンはコクア部門(「コクア」はハワイ語で「助ける」という意味があります)という、親が後ろから押したり、一緒に乗ったりという補助あり部門に出場しました。
3歳の子にもきちんとルールは設けられています。15分前にチェックインし、前のヒートの選手からジャージを引き継ぎます。けれど濡れたジャージは冷たくて気持ち悪く、ジオンは大泣き......。これは長男のエンゾの時もそうだったので想定内。海に入ってもそう簡単に機嫌は直らなかったので、エンゾの背中に乗っけて波に乗せました。泣きまくりな15分ヒートでしたが、最後に参加賞のメダルをもらってご機嫌になり、サーフィンは楽しかったと言っていました。
そして3歳の時からコクア部門で参加していた10歳のエンゾは、今年初めてソロで出場。最近ウォーターポロとボディーサーフィンにハマり、すっかりボードを使わなくなってしまったので、いちばん小さなボディーボードで参戦。しばらくボディーボードをしていないエンゾは、自信がなくとても消極的でした。
私がこのコンテストで学んで欲しかったことは、戦略がどれだけ役に立つかということでした。ヒート前にはどうやって得点を取るかを説明しました。そして運と戦略で決勝に残れて大喜び!けれど落ちて泣いてしまった子を見たら切なくなったらしく、すぐ励ましに行っていました。
そして決勝ではやはり技術が必要。戦略だけではそう勝てません。いつも何でも簡単にこなしてしまうエンゾですが、5位という結果に悔しさが生まれ、表彰式の後はすぐパドルアウトし、練習を始めました。
またトップ3に残る子たちを見ていると、とても謙虚で、優勝しても多くを語っていませんでした。その横で、ペラペラと決勝戦に残った自慢話をしていたエンゾに、その子たちの態度を見せると、少し気付きがあったようです。
コンテストではドラマがいっぱいあり、たくさんのことを学びます。私が息子たちをコンテストに参加させている理由は、スポーツマンシップだけでなく、強い心の持ち方や、前向きに考えること、そしてタイムマネジメントを学んで欲しいと思っているからです。次は夏の終りにまた、キッズのサーフィンコンテストがあります。どう成長できるかが楽しみです。
まだハワイの夏は始まったばかり。これから長い夏休みが続きます。
日本では夏休みまであと1カ月。皆様はどんなプランを立てていますか?
Aloha,
Mimi
<堀内希珠さん連載>
憧れの地で夢を叶えたワーキングマザーのハワイ流子育て