After コロナに残したい、 家族全員の健康な身体
家族の幸せの前に自分の幸せを。個性溢れるパッチワーク家族
- 名前
- 大草 直子 / Naoko Okusa
- 家族
- 5人(夫、19歳と9歳の女の子、14歳の男の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- スタイリスト/WEBマガジン『mi-mollet』コンセプト・ディレクター /『AMARC』主催。
- URL
- AMARC
3月から学校が休校になり、5月の連休明けまで学校は休み。毎日山のような課題を一緒にこなしながら、自分の仕事を終え、そうして3食ほぼ自炊。こんなに家にいたこともなかったし、こんなに子どもたちと時間を過ごし、話したこともなかった。ご飯を作ることさえできなかった。Beforeコロナの価値観は、それはそれで自分が選択したものだから後悔はまったくないけれど。あの頃の考え方には正直、もう戻れないな、というのが実感です。
特に子どもたちの食育。もちろん夫が専業主夫を務めてくれていた数年間も、共働きの期間も、食べるもの、食べることは最大級に心を配ってきたことではあるけれど。ここまで時間をかけて、きちんと見てあげることはできなかった。食べること=生きることなのに。子どもたちが健やかに生きる、ということ以上に、私は何を大事にしてきたのだろうか。けれど、遅くはない! 取り返せる! という前向きさが私の身上なので、すぐにスタート。毎日、旬の野菜を使い、あれやこれや味付けを工夫し、できるだけ加工品は使わず、みんなで食卓を囲み、笑って話して食べる。春の野菜、菜の花や小松菜、新玉ねぎや春キャベツを使ったメニューを、魚や肉料理と一緒に並べます。1週間に最大3回くらいしか一緒に夕飯を食べられなかった時よりも、子どもたちは野菜をよく食べるようになり、偏食気味だった末っ子に至っては、食べる量が圧倒的に多く。
もちろん生活のことを考えると不安だし、子どもたちのこの春の記憶はどう彼女たちの未来に影響を及ぼすのだろう――と眠れない日もありますが。色々考えてもしょうがない。3月から5月までの(もしかして、もっと長引いたら、それはそれ!)2か月で、思いっきり免疫を上げ、健康体になってみようと思っています。
このパニックが終息した後の景色はまだ予想できませんが、もし健康な身体が残ったのであれば、何度でもやり直せる、そんなふうに今は思っています。