ISAKのサマースクールで体感した「真の多様性」に惹かれて

西町からUWC ISAK JAPANへ進学①
- 名前
- 栗原 満太郎
- お仕事
- UWC ISAK JAPAN 学生
- URL
- UWC ISAK JAPAN
【インターナショナルスクール生その後の進路:国内ボーディング編】
年々人気を増している、日本国内のインターナショナルスクール。ブライトチョイスではこれまで、国内インターナショナルスクール在校生保護者を対象にアンケートを実施し、そのリアルな実態について「インターナショナルスクール保護者アンケート調査」でお伝えしてきました。
では、日本の学校ではなく、インターナショナルスクールに進学した場合、その後の進路にはどのような形があるのでしょうか。
キンダーガーデンからハイスクールまでの一貫校が多い中、西町インターナショナルスクールは9年生で卒業を迎えます。そのため、卒業後は関東のインターナショナルスクールへの転校、日本の中学校・高校への転入、あるいは国内外のインターナショナルスクールへの進学(他インターナショナルスクールでは9年生よりハイスクールがスタートするため、8年生で他のインターナショナルスクールへ転入する生徒も多いそう)など、その後の進路には、さまざまな選択肢があります(注1)。
西町インターナショナルスクールを2019年に卒業した栗原満太郎くんは、UWC ISAK (International School of Asia Karuizawa Japan〈以下ISAK〉)に進学しました。
ISAKは2014年に開校した、長野県の軽井沢にある全寮制ボーディングスクールで、日本の一条校として認定されています。日本の高校卒業資格と国際バカロレア(IB)認定の同時取得を目指しています。2017年にはUWC(United World College)の加盟校となり、正式名称がUWC ISAK JAPANとなりました(注2)。
本連載では、栗原くんの西町インターナショナルスクールからISAKへの進学準備から、全寮制ボーディングスクールでの学校生活までを多角的に紹介します。
西町インターナショナルスクールで生徒会長も務めた栗原くんが高校進学を具体的に考え始めたのは、8年生の半ば頃でした。ハイスクールが始まる8年生から他のインターナショナルスクールへ転入する同級生もいる中で、遅いほうだったと言います。
同級生がYIS(横浜インターナショナルスクール)やセントメリーズ・インターナショナルスクール、ASIJ(アメリカンスクール・イン・ジャパン)、聖心インターナショナルスクールへの転入を検討する中で、栗原くんもYISやセントメリーといったインターナショナルスクールも視野に入れていました。その中で、第一志望であったISAKの出願期限が最も早いことや、入試が特殊なこともあり、出願プロセスを最初に行うことになりました。
同級生は西町を卒業後、YIS、セントメリー、ASIJ、聖心のほか、米コネチカット州のTAFT(ザ・タフト・スクール)といった海外のボーディングスクールや、早稲田高校、国際基督教大学高等学校(ICU高校)、渋谷教育学園渋谷高等学校や渋谷教育学園幕張高等学校といった関東の高校に進学しています。
「僕がISAKを志望したのは、ASIJに進学した兄が西町インターナショナルスクール在学中に、ISAKが主宰するサマースクールに参加したことで興味を持ったのがきっかけです。それで、僕自身もサマースクールに参加し、他のインターナショナルスクールとは違った多様性を持っていることに惹かれました。全寮制の環境の中で生活し、自主性を身につけたいと考えていたので海外のボーディングスクールも検討したのですが、ISAKは国籍だけではなく、文化的な、さらに経済的な背景もさまざまな生徒が多く学んでいることがいちばんの決め手でした」
次回記事では、ISAK入試に向け、栗原くんが行った準備についてご紹介します。
〈連載概要〉インターナショナルスクール生 その後の進路: 国内ボーディング編
第1回:ISAKのサマースクールで体感した「真の多様性」に惹かれて(本記事)
第2回:ISAKの進学に必要なこと。出願準備と入試内容について。
第3回:ISAKでも採用する国際バカロレア ディプロマ・プログラムとは?
第4回:ISAKの学習事情。一番やりがいを感じる国際バカロレアの課外活動
第5回:ISAKの寮生活。ISAK MOMENTの文化がある特別な環境
第6回:ISAK卒業後の進路と将来に思うこと