ISAKでも採用する国際バカロレア ディプロマ・プログラムとは?

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西町からUWC ISAK JAPANへ進学③

名前
栗原 満太郎
お仕事
UWC ISAK JAPAN 学生
URL
UWC ISAK JAPAN

インターナショナルスクール生その後の進路:国内ボーディング編
ISAKでは、多様な価値観を受け入れて活かし、自分だけでなく仲間が実践することもサポートできる「変革を起こせる人(チェンジメーカー)」としての素質を伸ばす教育を主軸に、国際バカロレア ディプロマ・プログラム(IB DP)を採用しています。今回は、国際バカロレアとそのディプロマ・プログラムについて見ていきましょう。

国際バカロレアは、ジュネーブに本部を置く国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムで、「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探求心、知識、思いやりに富んだ若者の育成」を目的に1968年に設置されました。大学進学へのルートを確保するため、認定校に対する共通カリキュラムの作成、世界共通の国際バカロレア試験、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)の授与などが実施されています。2019年現在、世界140以上の国や地域の5119校において採用されています。そのうち、IB DPは3340校、国内ではISAKをはじめとする38校が認定校となっています(注1)。

国際バカロレア ディプロマ・プログラムは、16歳から19歳の間に規定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を修めることで、大学入学資格を取得することができるプログラムです。ISAKでは、IB DP準備年次の1年生(10年生)は、英語、国語(日本語)、数学、保険、応用デザイン、社会(地理歴史・公民)、体育、情報科学、理科、芸術を学習。2年生から本格的にIB DPのカリキュラムに取り組みます。

2年生(11年生)からは、以下の6つの教科グループから1つずつ選択し、6科目を2年間で履修します。また、大学やその後の職業において必要となる専門分野の知識やスキルを、大学入学前の段階で準備しておくという観点から、6教科のうち3~4科目を上級レベル(HL、各240時間)、その他を標準レベル(SL、各150時間)として学習。それに加え、必修のコア科目としてTheory of Knowledge(TOK:知識の理論)、Extended Essay(EE:課題論文)、Creativity, Action & Service(CAS:創造性・奉仕活動)を履修することが義務づけられています(注2)。

グループ1:言語と文学(母国語)
言語A:文学、言語A:言語と文学、文学と演劇

グループ2:言語習得(外国語)
言語B、初級語学

グループ3:個人と社会
ビジネス、経済、地理、グローバル政治、歴史、心理学、環境システム社会、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、社会、文化人類学、世界の宗教

グループ4:理科
生物、科学、物理、デザインテクノロジー、環境システムと社会、コンピュータ科学、スポーツ・運動・健康科学

グループ5:数学
数学スタディーズ、数学SL、数学HL、数学FHL

グループ6:芸術
音楽、美術、ダンス、フィルム、文学と演劇

TOKは「知識の本質」について考え、「知識に関する主張」を分析し、知識の構築に関する問いを追求する学問です。TOKを学習することで、批判的思考を養い、生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを学習できるよう促します。最低100時間の学習が必要です。

EEは、履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組み、研究成果を4千語(日本語の場合は8千字〈日本語DPの場合〉)の論文にまとめるものです。

CASは、創造的思考を伴う芸術などの活動、身体的活動、無報酬での自発的な交流活動といった体験的な学習に取り組む内容です。最低150時間の履修が必要です。

※日本語DPの場合、経済、地理、歴史、生物、化学、物理、数学スタディーズ、数学SL、数学HL、音楽、美術、コア科目の全ては日本語での履修が可能。

国際バカロレア資格を取得するには、IB DPカリキュラムをすべて履修し、外部評価(国際バカロレア試験)および内部評価を通じて、45満点中24点以上を取得する必要があります。配点は、6科目各7点(計42点)と、必修のコア科目のうちTOKとEEで最大3点を付与。ISAKのような日本の一条校の場合は、原則として3年生(12年生)の11月に試験が実施されます。平均点は約30点で、履修者のうち国際バカロレアの取得者は毎年80パーセント(注3)と、厳しいカリキュラムおよび資格であることは間違いありませんが、IB DPで高得点を取得しておくと、難関大学への合格が大変有利になります。

次回記事では栗原くんのインタビューに戻り、ISAKでの学校生活について授業内容を中心にご紹介します。

〈連載概要〉インターナショナルスクール生その後の進路:国内ボーディング編
第1回:ISAKのサマースクールで体感した「真の多様性」に惹かれて
第2回:ISAKの進学に必要なこと。出願準備と入試内容について。
第3回:ISAKでも採用する国際バカロレア ディプロマ・プログラムとは?(本記事)
第4回:ISAKの学習事情。一番やりがいを感じる国際バカロレアの課外活動
第5回:ISAKの寮生活。ISAK MOMENTの文化がある特別な環境
第6回:ISAK卒業後の進路と将来に思うこと

       
  • 海外進学への道を拓く国際バカロレア資格

  • 世界共通の教育カリキュラム

  • 世界有数の大学からも注目されるIB DP

          
  • 大学進学後の単位取得にも活用できる

  • 進学後・卒業後に必要な知識やスキルが学べる

  • 国際社会で活躍するための能力を高める

   
  • 国際的に通用する大学入試資格を取得するための国際バカロレア・ディプロマ・プログラム。日本国内ではISAKを始めとする38校が認定校となっており、プログラム履修後の最終試験を経て、規定の成績を修めることで世界各国の大学進学への道が拓けます。

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  • 世界75ヵ国以上、約2500校以上の大学入試において、国際バカロレアのディプロマ試験で取得した認定証書が自らの能力を証明する資格として活用されています。難関大学合格に大変有利な資格として注目されています(注4)。

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  • 英オックスフォード大学やケンブリッジ大学、東京大学などの超難関校でも国際バカロレアのディプロマを推薦入学の判定基準の一部に取り入れています。世界共通の教育カリキュラムでグローバルな視野を身につけることは、国際社会で活躍する人材への第一歩です(注5)。

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  • 大学によっては、進学後受講すべき基礎科目の履修が不要になる、単位の振り替えに活用できるといった制度を設けているところもあります。大学進学そのものだけではなく、進学後の学習に有利な点も国際バカロレア資格の大きな魅力です(注6)。

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  • 母国語と外国語の言語取得、政治・経済、情報テクノロジー、環境システム、コンピュータ科学、数学、芸術といった21世紀の社会活動に必要不可欠な知識を多角的に学べ、大学やその後の職業において必要となる専門分野の知識やスキルについても準備します。

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  • IB DPカリキュラムを履修することによって、大学進学や学習に有利なだけではなく、世界に通用する論理的思考力や表現力、グローバル社会で活躍するためのコミュニケーション能力といったスキルを高校生の頃から身につけることも期待されています。