インターナショナルスクール選びのラプソディ。わが家の選択の理由

Choice

海外移住&教育のリアル①シンガポール編

名前
はずき/Hazuki
家族
5人(16歳の長男・13歳の次男・10歳の長女)
所在地
アメリカ・ポートランド
お仕事
主フ
URL
Hazuki『計量しない彩りご飯』と『三人子育てus』

子どもの未来を想うとき、選択肢は日本国内だけにとどまりません。グローバル化が進む今、世界の教育はどのような現在地にあるのでしょうか。
本連載では、シンガポール、パリ、マレーシアなど、世界各地で子育てを経験したファミリーによる「リアルな教育事情」をバトン形式でお届けします。
学校選びのこだわりや現地に通わせて初めて見えた理想と現実、そして次なる進路への決断まで。国や文化は違えども、そこにあるのは家族が真剣に子どもの学びをデザインした等身大のストーリーです。
わが子に合う教育のカタチとは?世界を巡る家族の足跡から、これからの子育てのヒントを見つけてみてください。
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【海外移住&教育のリアル①シンガポール編】
【vol.1:インターナショナルスクール選びのラプソディ。わが家の選択の理由】

こんにちは。
「ブライトチョイス」のファミリー編にて、
少し前までコラムを書かせていただいておりましたHazukiです。
私は今、アメリカ・オレゴン州ポートランドの郊外で、
ファイナンシャルコーチをしている夫と、
16歳・13歳・10歳の3人の子どもたちと暮らしています。
これまでは家族のことを中心に書かせていただいていましたが、
本コラムでは、
アメリカへ移住する前にトータル12年という月日を過ごした
「シンガポールのインターナショナルスクール事情」
に特化してお届けしたいと思います。
海外インターに興味がおありだったり、
移住を考えている方の参考に、ほんの少しでもなれたら光栄です。

【シンガポールの学校事情】

まず大前提として、日本人家族の子どもが
シンガポールの「ローカルスクール(公立校)」に入学するのは、
非常にハードルが高いという現状があります。
国民を守る意識がとても強い(と、感じます。)
シンガポールだからこそだと思いますが、
外国籍の子どもが公立校に入れる枠(パーセンテージ)は
極めて限られています。
その中でも人気の学校は、入試があるだけでなく
抽選が行われることもあったりするので、
まさに狭き門です。
もちろん、
その難関をクリアして通っている日本人もいらっしゃいますが、
駐在などで移住されるご家庭の多くは、日本人学校、
もしくはインターナショナルスクールを選択するのが一般的です。

インターナショナルスクール「非営利校」と「営利校」の違い】

その前提を踏まえた上で、
インターナショナルスクールについてご紹介します。
シンガポールのインターナショナルスクールは、
大きく「非営利(Non-profit)」と「営利(For-profit)」に分かれます。
近年は営利校が増えていますが、
伝統的には非営利校が主流でした。

非営利校:収益のすべてが学校運営や教育の質向上に再投資されます。そのため教育方針が長期的な視点で立てられ、コミュニティ色が強くなる傾向にあります。

営利校: 企業やオーナーが運営し、利益の一部が株主やオーナーへ分配されます。その分、設備の拡充がスピーディーであったり、市場のニーズに合わせて柔軟に変化したりする点が特色です。

どちらが良い、悪いということではなく、
学費の使われ方や学校の意思決定の仕組みが異なると捉えると、
違いがわかりやすいかと思います。

【わが家の学校選び。譲れない「軸」】

日本語教育を毎日行うローカル寄りのプリスクールに、
1歳半から通い始めた長男。
彼が4歳になる頃、
いよいよ小学校選びのために、
様々な学校のビューイングや説明会に参加しました。
「いつかは子どもたちにアメリカの教育を受けさせたい」
それが、日本に生まれながら1歳半から海外で育ち、
欧州や日本を経て、
9歳から最終学歴までをアメリカの現地校で過ごした夫の希望でした。
私自身も、自分が受けてきた教育に疑問を感じていたため、
「教育の最終地はアメリカに」
という夫婦の共通認識は、
学校を決める上での大きな指針となりました。
とはいえ、まずはフラットな視点でいたいもの。
最初からアメリカ系と決めつけず、
色々な学校の説明会に足を運びました。
結論から申し上げますと、
正直なところ
どの学校も一長一短です。
参加すればするほど迷いが生じ、
「どの学校が好き?」と「どの学校にすべき?」
というWANTとSHOULDの間で、行ったり来たり。。

【迷った末のシンプルな決断】

散々迷った末に出した結論は、シンプルでした。
「いずれアメリカに行くのなら、
スムーズに移行できるアメリカ系インターナショナルスクールにしよう」
こうして、非営利校である
「シンガポール・アメリカンスクール(SAS)」への入学を決めました。
......ところが、人生とは予期せぬことの連続です。
入学を視野に入れた矢先、
なんと翌年に日本への帰国が急遽決まった私たち。
その後、3年間の日本生活を経て再びシンガポールに戻った際には、
私たちは迷うことなくSASへ子どもたちを入学させました。
まさに「学校選びのラプソディ」とも言える道のりでした。

私たちが最終的にこの学校に決めた理由を、以下にまとめました。
・アメリカにいずれ行く予定なので、いつでもスムーズにアメリカの教育プログラムに移行できる
・複数ある大きな運動場やプール、音楽ホールなどの施設が素晴らしかった
・建物が素朴かつ伝統的で、子どもたちが通う姿をイメージできた
・収益がすべて学校運営に還元される「非営利」の学校だった

学校選び、特に第一子となると、
親も本当に真剣ですよね。
そして迷います。
わが家も例に漏れず大いに迷いましたが、
最終的にはとてもシンプルな理由で学校を決めることができたと思います。

【他のご家庭の「決定理由」の例】

家族の歴史や、文化がそれぞれであるように、
学校を決める理由もご家庭によってそれぞれかと思います。
参考までに、他のインター校に通われているご家族の声もご紹介しますね。

【Overseas Family School】
・多様性(Diversity)を肌で感じられる環境だと思った
・オーチャード通りの裏という、通いやすい立地だった

【United World College of South East Asia (UWCSEA)】
・大学への進学実績が豊富で、日本語のIBプログラムがある
・在校生の国籍に偏りがなく、多国籍性が維持されている
・実際に学校見学に行き、通うイメージが持てた

【Canadian International School】
・IBプログラムやELL(英語学習者向け)クラスが充実している
・アジア人が多い
・敷地が広く、中学生の兄と小学生の妹が同時に入学できた

【Tanglin Trust School】
・同僚の口コミや、名門大学への進学実績を信頼した

次回のコラムでは、
こうして散々迷って決めた学校に
実際に子どもたちを通わせて感じたことや、
シンガポールの習い事事情などについて綴らせていただきたいと思います。

       
  • 子どもたち3人が揃って登校することになった日

  • 一年中暗闇の中で登校

  • 日の出と共にバスがやってきます

          
  • リボンつけ放題、自由な校風

  • やっとやっと3人が同じ学校へ通うことになりました。この日を待っていたような、朝7時には誰もいなくなってシーンとするお家に寂しさを覚えたような。。。

  • 各コンド(マンション)にスクールバスがお迎えに来てくれるのはありがたいのですが、渋滞を避けるために、子ども達の登校時間はとても早いです。毎朝暗闇の中、起きるのは子どもにとっても、親にとっても修行です。

  • 南国に位置するシンガポールは一年中日の出が7時前後。バスを待っている間にようやく日の出の時間となります。でも、子どもたちはいつだって元気元気!

  • 校則でいっぱいだった私の学生時代とは180度違って、リボンつけ放題、どんなアウターもOKの自由な校風。女の子は(時に親たちも!)みんな競い合うかのように、おしゃれを楽しみます。