桜咲く! 念願の第1志望校に合格し、肩の荷が少し降りた2月

DP履修生が語る、国際バカロレア校のリアルな日常
- 名前
- 木村紗羅/Sara Kimura
- 所在地
- パリ
- お仕事
- International School of Paris 学生
- URL
- International School of Paris
【DP履修生が語る、国際バカロレア校のリアルな日常】
2月某日
9月から進学する大学が決まりました!
慶應義塾大学のPEARLプログラム(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership:英語で経済学を学び、4年間で学位が取得できる9月入学のプログラム)は、私の第1志望であると共に、私が受けた唯一の大学・学部でした。
滑り止めを一切受けなかったのでPEARL入試のみに集中できたうえ、代わりがないという点で結果を待っている間もほどよい緊張感を持って国際バカロレア・DPの課題に取り組むことができました。また、結果は神のみぞ知るということで、ネガティブに意識しないように心がけていました。
海外校の受験、しかももう2年にもなるコロナ禍で実際にキャンパス見学に訪れることも難しい状況のなか、大学カウンセラーの存在はとても重要だと思います。一般的に大学カウンセラーは相性の当たり外れが激しいとよく聞きますが、幸いにも私が通っているインターナショナルスクールのカウンセラーは経験豊富で、生徒に親戚のお姉さんのように温かく接してくださる方です。
DP1年時は、年に2回カウンセラーと面談することが必須なのですが、私はMYPの10年生の頃からカウンセラーオフィスを訪ねて、国際バカロレアの履修科目を相談していました。国際バカロレアの履修必須科目を設けている学部はとても多いので、カウンセラーに早いうちに面会することをおすすめします。
志望校が決まるまでは、大学カウンセラーは、各生徒が気になっている大学に説明会の依頼をしたり、その大学に進学したOB生と繋げてくれたり、キャリアと繋げて相談に乗ってくれたりします。志望校が決まると、過去の成績の書類(academic transcript)を揃えるほか、私の学校のカウンセラーは、過去の経験やこれからの目標を自由に書けるふたつのエッセイ(personal statement)の添削をしてくださいました。
進学する慶應義塾大学では、世界中でもはや常態となっている大量生産・大量消費・大量廃棄を生み出している直線型経済に代わって、資源の無駄使いを避けられる循環型経済について学びたいと考えています。特に西洋の資本主義の影響が強くなる前の日本の経済がどのような風だったのかについてもっと知りたいと思っているので、日本で経済が学べることはとても嬉しいです。
将来のキャリアも、資源の有効活用などを意識している伝統工芸やライフスタイルなどに関係のある仕事がしたいと今は思っているところです。
進学が決まり、肩の重荷が降りたという感じで、ここ最近は以前に比べて外出をしたり、友だちと会ったりしています。とはいえ、まだ「conditional offer」、つまり条件付き入学を認められたという状態なので、国際バカロレアの最終成績を最後に提出しないと実際に入学はできません。
最終成績が予想成績よりも大幅に下回ってしまった場合、不合格になってしまう可能性があるので、完全には気が抜けません。ですが、条件付きであるおかげで、卒業まである程度のモチベーションを保つことができると思うのでポジティブに考えています。これからは最終試験に向けてのラストスパートが始まります。
<連載概要> 「国際バカロレアの日々の学び」を実際の学習現場からお伝えする、木村紗羅さんの体験日記はこちらより
DP履修生が語る、国際バカロレア校のリアルな日常