子育て中に大学進学も!「勉強好きでポジティブな母が私の原点です」
「実母がお手本」の教育方針①
- 名前
- 友利 新 / Arata Tomori
- お仕事
- 医師 (内科・皮膚科)
- URL1
- 友利新 公式インスタグラム
- URL2
- Arata Tomori公式ウェブサイト
【女医でタレントで3児の母!友利新さん「実母がお手本」の教育方針とは?】
母でありながらも、医師・タレントとしてもご活躍中の友利新さん。その才気あふれる生き方は、多くの女性たちの憧れです。そんな友利さんが、どんな時でも自分らしく輝く人生を歩んでこられたのは、何があっても味方になり、全力で応援してくれた実母がいたからこそ。
初回の今回は、友利さんのパーソナリティを形作ったお母さまとの関係についてお話いただきました。
運送業を営むご両親のもと、三姉妹の三女として沖縄県宮古島市で生まれた友利さん。白い砂浜とブルーの海が美しい島で、毎日ジャケットを着て、夫と家業を切り盛りするお母さまの姿が「幼いながらに印象的だった」そうです。
「髪の毛をセットしスーツを着る、というのが、母の仕事スイッチだったのだと思います。母はチャレンジ精神も旺盛で、私が小学4年の頃には、『お母さんは大学生になるから』と言い出したこともありました」
お母さまは、会社経営のために法律を学びたいと、中央大学法学部の通信教育課程に入学。以来、食卓の端には分厚い六法全書が置かれ、家族が寝静まった後に勉強する母の姿がありました。
「大変な決断だっただろうに、当時の母はつねに明るく楽しそうでしたね。もともと勉強が好きな人で、地元新聞にコラムを執筆したり、俳句会に顔を出したりもしていたんです。つねに新しいことに挑戦している母だったので、いつも忙しく、家にゆっくりいることは滅多にありませんでした」
料理や家事は決して得意ではなかったというお母さまとは、こんな思い出も。
「私が3時のおやつに手作りケーキを出してもらえるお友達のことを羨ましがると、『そしたらケーキを買っておくわね』と言われました。『手作りじゃないんだ!』って思いましたけど、悪びれもなく言われると、妙に納得してしまうというか......(笑)。それに、当時の私は、そんな母が大好きでしたし、『お母さんにも楽しみがあって、彼女の世界があるんだな』と思っていたので、寂しくはありませんでしたね」
パワフルでポジティブなお母さまとは、なんでも話せる仲良し親子でもありました。
「恋愛相談もするほど仲が良かったんです。あるとき、泣きながら彼に振られたことを母に話すと、『新ちゃん、男とバスは追っかけちゃダメよ』と言い出して(笑)。『これが最後と思っても、必ず始発のバスが来るでしょ? 男の人も同じ。これが最後だなんて思って追いかけないこと』って。母にそう言われ、涙も引っ込んだことを覚えています」
そんなお母さまのもとで育った三姉妹ですが、意外にも娘たちの価値観はバラバラ。進んだ道もそれぞれ異なっていました。
「母が昔、世界中を旅していたこともあった影響からか、一番上の姉は、高校で海外留学をした後に宮古島に戻り、今は両親の会社を継いでいます。二番目の姉は、母とは正反対で、結婚と同時に歯科医師を辞めて、現在は主婦をしながら義兄の病院の手伝いをしています。
私は、母親としても社会人としてもつねに楽しそうだった母の背中を見て、『私もこんな風になりたいな』と思っていたので、高校卒業後は東京の大学に進学し、医師の道へ。3人の子どもたちに恵まれた今も、母と同じように仕事を続けています」
次回は、ユニークなお母さまの教育方針などに関して伺っていきます。
〈連載概要〉女医でタレントで3児の母!友利新さん「実母がお手本」の教育方針とは?
第1回:子育て中に大学進学も!「勉強好きでポジティブな母が私の原点です」(本記事)
第2回:"挫折しない"子育てとは?「どんなに失敗しても母は私の味方でした」
第3回:「ダメと言わない」「携帯を置く」...友利新さんが大切にする子育てルール!