英語で学び、森で育つ「LCAきたかる森のインター」が4月に開校!

個性と英語力を同時に育てる「アクティブイマージョン教育」
- 名前
- LCA国際小学校
- Info
- 取材・文/小嶋美樹
- URL1
- LCA国際小学校
- URL2
- LCAきたかる森のインター初等部
【個性と英語力を同時に育てる「アクティブイマージョン教育」】
グローバルな教育への関心が高まる中、英語によるイマージョン教育を導入する小学校が注目を集めています。神奈川県にあるLCA国際小学校は、文部科学省認可の一条校でありながら、学校生活の大半を英語で過ごす「アクティブイマージョン教育」を採用。日本語と英語のバイリンガル育成を目指し、卒業時には多くの児童が英検2級以上を取得するという成果をあげています。
このLCA国際小学校を運営する株式会社エデューレエルシーエーが2026年4月、群馬県長野原町に新たな小学校「LCAきたかる森のインター初等部」を開校します。今回は、LCA国際小学校の副校長である荒井顕一先生と立川龍太郎先生に「LCAきたかる森のインター初等部」の特徴などに関して伺っていきます。
「『LCAきたかる森のインター初等部(※以下、きたかる森のインター)』は、LCA国際小学校の教育理念をベースに、より多様性に富んだ子どもたちを受け入れることを目指して設立される新しい小学校です。群馬県長野原町が廃校となった施設の活用方法を公募し、新たな学校作りの構想があった私たちのイメージに最適な場所だったため、そのプロポーザルに応募。町と私たちの思いが一致し、実現した学校です」(立川先生)
開校初年度となる2026年度は、新1年生と新2年生の複式1クラス編成(約15名)でスタート予定。すでに第1期の出願受付も始まっています。文部科学省が認める一条校なので、公的な学びの場としての安心感も兼ね備えています。
またきたかる森のインターでは、LCA国際小学校と同じく、外国人教師が各クラス担任を受け持ち、学校生活の大半を英語で過ごす独自のアクティブイマージョン教育を導入。英語と日本語を活用したバイリンガル教育が提供されます。1クラス約15名の児童に対し3名の先生を配置するという、手厚い体制も計画されているそうです。
「学園長の山口の長年の構想から生まれたこの学校は、豊かな自然に囲まれた広々とした場所で、子どもたちが"ありのままの自分"でいられる環境づくりを大切にしています。一人ひとりの個性に寄り添ったきめ細やかな教育ができるよう、外国人教師と日本人教師、それにサポートティーチャーを加えた3人の先生が連携しながら子どもたちを支えていく予定です」(荒井先生)
きたかる森のインターの学びの柱のひとつが、地域をフィールドにした探究型の授業「ふるさと科」です。この授業では、学校だけでなく町全体が学びの場になる構想だそう。
「林業家や農家の方など、地域の専門家を講師として招き、子どもたちの想像力と探究心を育てます。実体験を通じて"生きた学び"を得ることが、このカリキュラムのねらいです」(立川先生)
もうひとつの特徴的なカリキュラムが「生き方科」です。これは、LCA国際小学校ときたかる森のインターが最も大切にしている"子どもたちのウェルビーイング"の核となる授業。時間に追われがちな現代の子どもたちに自分自身とじっくり向き合う時間を設けることで、創造性や自己発見を促し、「生き方」を自ら考える力を育てます。
「どの子も皆、自分らしく過ごすことを大切にする授業を目指します。森の中を散策したり、冷たい沢の水に足をひたしながら友達と将来について語り合ったりするのもいいでしょう。何をしても、何もしなくてもいい。そんな自由な時間を通じて、子どもたちが自発的に行動し、自分のやりたいことを見つけられるような環境を整えたいと思っています」(荒井先生)
きたかる森のインターは、現在のところ通学生のみの受け入れとなっていますが、学校がある長野原町は、通学のための移住者にも期待を寄せているそう。入学への門戸がより広がることが願われます。
英語によるコミュニケーション力と自然や地域と共にする実体験型の学びを通して、子どもの"心の豊かさ"を育む教育が期待される、きたかる森のインター。都市部ではなかなか得られない時間軸のなかで、これからの時代の新しい学びのかたちを提案していく学校として、今後も注目が集まりそうです。
〈連載概要〉
【個性と英語力を同時に育てる「アクティブイマージョン教育」】
第1回:「英語力」と「自分らしさ」を伸ばすLCA国際小学校の教育とは?
第2回:LCA国際小学校の個性が花開く「探求型学習」と「進路指導」
第3回:英語で学び、森で育つ「LCAきたかる森のインター」が4月に開校!(本記事)