親子で考える「戦争と平和」今だからこそ学びたい平和に関する本6選

Choice

いまだからこそ、子どもたちに「戦争と平和」について伝えたい。

連日報道されるウクライナとロシアのニュースに、
爆撃の様子や変わり果てた街の様子、ケガをした人などの映像を見て、心を痛めたり不安に感じている子どもたちもいるかもしれません。

ウクライナで起きていることをどう捉え、子どもたちに何を伝えたらいいのか。
「どうして戦争するの?」「平和って何だろう?」
複雑な歴史の絡む人類の問題を伝えることは、私たち大人にとって大切な役割であるものの、子どもに分かりやすく共有することはむずかしい。

そこで今回は、子どもでも読みやすく、親子で一緒に考えながら読むことのできる、平和に関するおすすめの児童文学書や絵本をご紹介します。

子どもたちが、人類の歴史や人間の性に触れながら、さまざまな視点から平和の大切さについて考えるきっかけになるような本を6冊チョイスしました。

今は戦争を知らない子どもも多く、戦争を経験した人も少なくなっています。
子どもたちが自分自身で戦争や平和について考えることが、戦争のない平和な未来へつながると信じて。
親子で読みながら、会話をしながら、子どもと一緒に平和について考えてみて。

〈掲載情報〉
1.へいわとせんそう
2.ピース・ブック
3.ふたりのサンドウィッチ
4.おとうさんのちず
5.へいわって どんなこと?
6.六にんの男たち--なぜ戦争をするのか?

       
  • へいわとせんそう

  • ピース・ブック

  • ふたりのサンドウィッチ

          
  • おとうさんのちず

  • へいわって どんなこと?

  • 六にんの男たち—なぜ戦争をするのか?

  • 【幼児〜】白と黒の線で描くシンプルな絵と言葉が印象的な「へいわとせんそう」。「へいわのボク」と「せんそうのボク」など同じ人や物、場所を見開きごとに比べることで、ひとめで平和と戦争の違いが見えてきます。シンプルだからこそ伝わり、考えさせられ、何度も読み返したくなる一冊。

  • 【幼児〜】アメリカで平和教育の教材として話題となった「ピース・ブック」。平和とは何か、ということを、抽象的なことから具体的な身の回りの些細なことを例に挙げて語ります。それに合わせた太い線と、カラフルでシンプルなイラストが優しい絵本です。日本語と英語のどちらも楽しめます。

  • 【小学校低学年〜】ヨルダン王妃の実話に基づいた絵本「ふたりのサンドウィッチ」。米紙ニューヨーク・タイムズで取り上げられたこともある一冊。日常にあるシーンから、平和と国際理解について、可愛いらしい絵で分かりやすく描かれています。異文化への興味を持つきっかけにもおすすめ。

  • 【小学校低学年〜】絵本作家ユリ・シュルヴィッツが子ども時代を語る自伝絵本おとうさんのちず」。第二次世界大戦中の避難生活、1枚の世界地図が少年の日々を豊かにしてくれます。人にとって本当に大切なものは何かを考えさせられる一冊。巻末のあとがきまで読んでほしい絵本です。

  • 【幼児〜】日本・中国・韓国の3か国12人の絵本作家が協力して作成した「へいわって どんなこと?」。日本人だけでなく、人類みんなに共通する客観的な立場で平和を考え、平和の意味を問い返します。シンプルでわかりやすく描かれていて、心に響くことばがたくさんある一冊です。

  • 【小学校低学年〜】戦争のきっかけについて描かれた「六にんの男たち—なぜ戦争をするのか?」。平和を望みながらも、富を求めて戦争への道を歩んでしまう人間の姿を、ユーモアとペーソスをこめて描かれています。どうして平和にならないのかを考えさせられる、大人にも見てほしい絵本です。