子どもから大人まで楽しめる価値観が広がるドイツ児童文学6選

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子どもに読ませたい 海外の児童文学特選②

年齢
小学校高学年、中学生、高校生、親子
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モモ
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飛ぶ教室
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クラバート
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ちいさなちいさな王様
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笑いを売った少年
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列車はこの闇を抜けて

子どもに読ませたい、海外の児童文学特選
ドイツ児童文学は、長い・難しいという印象を持っていませんか?

実は、誰もが一度読んだことのあるグリム童話のように、幼い子どもたちでも理解できるよう、単純で概念的な話のものも多くあります。

そんなドイツ児童文学の中から、小学生以上の子どもたちと大人が一緒に楽しめる6作品をご紹介。

小学生以上の子どもたち向けに書かれたドイツ児童文学は、希望に溢れ、ユーモアのセンスすら感じられる軽快なファンタジーのものから、人間の欲や絶望などに触れるようなシリアスなものまで、幅広いジャンルの作品があるのが1つの特徴です。

子どもの感性を刺激して、想像力を膨らませることはもちろん、大人が読んでも、改めて考えさせられることもあります。

今後の人生に役立つ教養のひとつとして、おうち時間を使って、ドイツ児童文学に親子で触れてみてはいかがでしょうか。

〈掲載情報〉
1.モモ ミヒャエル・エンデ著
2.飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー著
3.クラバート オトフリート・プロイスラー著
4.ちいさなちいさな王様 アクセル・ハッケ著
5.笑いを売った少年 ジェイムス クリュス著
6.列車はこの闇を抜けて ディルク・ラインハルト著

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子どもから大人まで楽しめる価値観が広がるドイツ児童文学6選(本記事)

       
  • モモ ミヒャエル・エンデ著

  • 飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー著

  • クラバート オトフリート・プロイスラー著

          
  • ちいさなちいさな王様 アクセル・ハッケ著

  • 笑いを売った少年 ジェイムス クリュス著

  • 列車はこの闇を抜けて ディルク・ラインハルト著

  • モモ』は、『はてしない物語』を書いたミヒャエル・エンデの2回目のドイツ児童文学賞受賞作。時間泥棒と盗まれた時間を人間に取り返してくれた女の子の物語です。時間に追われ、人間本来の生き方を忘れてしまった現代の人々に、風変りな少女モモが時間の真の意味を気づかせてくれます。

  • 飛ぶ教室』は、クリスマス前の寄宿学校を舞台に、子どもたちの青春やそれを見守る大人との絆を描いています。たとえ運が悪くても、元気を出せ、打たれ強くあれというメッセージが込められた、少年たちの成長の物語は、かつて子どもだった大人にも、当時の気持ちを思い出させてくれます。

  • ドイツのハリー・ポッターともいえる映画『クラバート闇の魔法学校』の原作にもなっている『クラバート』。プロイスラ―の代表作のひとつで、恋、友情、人生、魔法とファンタジー要素が強い中でも、読み応えのあるストーリーは日本にもファンが多く、根強い人気の一冊となっています。

  • ちいさなちいさな王様』は、長年愛されてきた30万部突破のドイツのベストセラー小説。大きく生まれて成長するにつれ小さくなり、しまいには見えなくなってしまうという、人差し指サイズの王様の世界。この世の中のことは全て本当のことなのか、大人も考えさせられる一冊です。

  • 国際アンデルセン大賞に選ばれた長編作品である『笑いを売った少年』。どんな賭けにでも勝つ能力と引き換えに、笑いを売った少年の心情を繊細に描いています。人間の感情の一つ、笑うということが私たちの生活にどれほど大切なことなのか、様々なシーンを通してわかる素晴らしい作品です。

  • フリージャーナリストの肩書をもつ著者の現地取材をもとに詳細に描かれる現代児童文学である『列車はこの闇を抜けて』。米国に働きに行ったきりの母を追いかける、少年の友情や成長を描いています。日本に暮らしていると、経験できない、迫力のある内容です。