【モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て】

年が明けたと思ったら、あっという間に３月に突入しましたね。皆さんはいかがお過ごしですか？

サランが通うインターナショナルスクールでは、年末年始に長いウィンターブレイクがあったにもかかわらず、２月に再びミッドウィンターブレイク、３月にスプリングブレイクがあり、お休みだらけ。そろそろサマースクールの申し込みも始まるので、娘をどこに連れて行こうかと休暇の過ごし方について常に気をとめている感じです。

そんな時には決まって、彼女のベストフレンドのママ達に連絡。予定は考えるより、もっぱら便乗型で（笑）。一昨年、昨年とベストフレンド達が次々と海外にお引越ししちゃって、どうなることかと思っていたのですが、7年生が始まって半年も経てば、新しく海外から引越ししてきた友達とすっごく仲良くなっていて。友達が新規更新されています（笑）。

ドバイから来たオランダ人と中国人のハーフの友達は、とにかくいっつも笑っていてご機嫌な子で。何が可笑しいんだか、二人でずっとケタケタと笑い合っているの！　

先日、彼女のお家に招待されて、家族みんなで遊びに行ってきたのだけど、ママがすっごく明るい方で！　子どもって、親の性格や影響を受け継ぐんだなーと実感。親が底なしに明るければ、子どもの意識の基準もそこがベースになるんですよね。

確かに、私の能天気さは、祖母の楽天的な性格と母の天然さから来ていて、繊細ながらもお笑い系のサランもそれを受け継いでいる感じがします。興味あるものにしか目が向けれない私の極端な性格を見て、彼女は物事を全体的に見て、人のことをよりよく考えられるという優しさも含まれていますが。そんなところも、友達のママは見抜いてくれて、娘をすごく褒めてくれて。

娘同士が気が合っていることもあり、新しい友達のママと初めて会って話してみて、即座に気が合う！って感じてしまった私。彼女もそう思ってくれたのか、初めて会ったその日に、ミッドウィンターブレイクは北海道にスキーにしに行くと聞いて、即座に便乗して一緒に旅行することになりました。

毎回、インストラクターをつけて怪我しないように慎重に滑っている私たちですが、今回はサランの友達と３つ上のお兄ちゃんが、かなりの上級者スキーヤーだということがわかって、初めてインストラクターなしでスタート。

あっという間に置いていかれ、子ども達同士で勝手にリフトに乗って、姿が消えゆく始末。途中から合流できたものの、子ども達はふわふわパウダーを目指し、ノーマルなスキーコースを外れ、木が生い茂る中を自分達で開拓して滑っていっちゃう。

それでも、初めて滑る木の中で怪我をしないように気をつけているのか、16歳のお兄ちゃんを筆頭に、鴨の親子みたいに、しっかりと３人が並んで追いかけるスタイル。途中、やっとの思いでみんなに追いつき、上級者コースにチャレンジした私が追いかけ始めたら、

「ママはこの木のコースは、来ないで！」
「次のここは来てもいいよ！」
「ここはまだダメ！」

と、みんなから指示されて。来てもいいと言われたコースでは、お兄ちゃんが先を誘導してくれるわ、ちゃんと追いついているか振り向きながら私を気にしてくれて。

意外と木のコースはスピードが出る割に、次々と生い茂る木をかき分けるのにすごーく集中力がいるんですよね。まるでレースのコースを走っているような感じ！　ときどきコントロールを失って、何度かこけちゃったりもして。普段なら子ども達を見守る側なのに、スキー場では、すっかり見守られる側でした（笑）。

サランも友達に引っ張られて、中級者から今回のスキー旅行ですっかり上級者に昇格。勉強にしてもスポーツにしても、良き友達がいるといい影響を受けて引っ張られていくものです。

子ども達の背中を必死で追いかけながら夢中になって滑って、途中、くたくたになって、ふわふわと積もる雪の中にみんなでダイブして休憩した時のこと。並んで寝転んでいたら、真っ白な銀世界の中、雪に囲まれた空気感があまりにも気持ち良くって。あんなにはしゃいでいた子ども達が、自然の中の静けさやエネルギーに満たされて、誰もがおしゃべりをやめて、その気持ちよさにシーンってしばらく静かになったんです。

子ども達って心の赴くままに動いて、休んで、自然の中に溶け込んでる。
「あ、小さい頃、こうやって目の前に起こるいろんなものに夢中になって遊んでいたなー」って思い出しました。

楽しい思い出って、言葉がいらないほど、人と人の絆を作ってくれるものなんじゃないかなって思います。一つのことを共有して喜びを分かち合う時間って、何にも変え難いものですよね。

最終日、友達のママとパパから、
「私たちにとって初めての北海道でのスキー旅行は、一緒に楽しい思い出が作れて本当によかった。ありがとう」
って言葉をいただいて。日本に初めて住み始めて、雪の中での温泉や、なんでもないラーメンを食べにいっても、「日本での初めてのラーメン！」と喜んで下さって。こちらも思わず嬉しさが募る旅行でした。

これを機に、来月のスプリングブレイク、そして夏のサマーブレイクについても既に計画中。来月は彼女達が住んでいたドバイに、夏はお友達のパパの故郷、オランダに行く話もチラホラ。

最近のサランと言ったら、口を開けば、
「ドバイ旅行が楽しみで仕方ない！」
「本当に行くよね⁉︎」
「早くチケットを買ってね」
と、そのことばかり（笑）。

プレスクール、幼稚園時代、ハワイ在住時も日本へ帰国後も。その時々でいつもベストフレンドと言える友達と出会えて、彼女の人生だけでなく、私の子育ても友人関係も幅が広がりとても充実する日々になっていて。

人生って、人との出会いで本当に豊かになっていくんだなぁと、しみじみ感じる日々です。
皆さんは最近、何か良い出会いや出来事はありましたか？

〈SHIHOさん連載〉
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