夏休みの家族旅行は屋久島へ!家族のキズナを深める特別な時間

「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て
- 名前
- 佐久間麗安 / Rena Sakuma
- 家族
- 4人 (16歳男の子と14歳女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- Bright Choice編集長
- URL
- Rena Sakuma (@renanarena0513) Instagram
【「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て】
"Joy in looking and comprehending is nature's most beautiful gift."
-- Albert Einstein.
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長い梅雨が明け、酷暑が続く夏休み。
我が家は今年も家族旅行へ。都会のアスファルトの熱気を脱出し、屋久島に行ってきました。
家族よりも友達を優先したがるオマセなお年頃の子ども達(特に娘!)ですが、我が家では夏の家族旅行は参加必須の家族イベント。だって、こうして家族水入らずの時間を作れるのももうあと何年?と思いませんか?
人生で1度は訪れたかった屋久島は、日本で初めて世界自然遺産に登録されたワールドクラスの大自然とその特異稀な生命力に満ちた島。今回は10時間にもおよぶ縄文杉ツアーに挑戦しましたが、樹齢千年を超える屋久杉(ちなみに、縄文杉は樹齢2千~7千年と言われています)など、異次元の自然の恵みと険しさの両方を、身をもって思い知ったこれまでにない経験となりました。
そういえば、先日読んだ、フォーブスの記事 「なぜ旅は子どもに良いのか----専門家が明かす心理学的背景」 によれば、「旅行」は子どもにとって、心理学・脳科学の観点からとても良い影響があるんだとか。特に、「Z世代の認知能力の低下」が問題視される今、「旅行」によるポジティブ効果は大きそうです。昨今、デジタルネイティブな子どもたちを見て少なからず「思うことがある」親は多いのでは?そんな方は、忙しない日常や、ソーシャルメディアの情報の渦から一旦抜け出してみるのも良いかもしれません。
フォーブスによれば、旅行によって、見知らぬ土地で多様な言語・文化・食事・生活様式などに触れる体験を通して、子どもの感情知能(EQ)、適応力、自己肯定感、好奇心、共感力など、「人間らしい力」が身につくそう。特に、デジタルデトックス効果が絶大です。子どもに限らず私たち大人も、スクリーン越しの情報に消耗されっぱなしの日々。しばらくスマホやタブレットから離れ、知らない世界に自ら足を踏み入れ、「なんだろう?」と不思議に思ってみたり、その地の人たちと繋がったりする「リアルタイムの体験」は、私たちの「主体性」と「感受性」を呼び起こします。私たち家族も、旅行を通して心が浄化された気分に。情緒不安定な思春期の娘も、どこか落ち着きを取り戻した様子で、家族との会話も弾みます。
また、このフォーブスの考察に一つ加えるとすれば、「家族のキズナ」が深まるというメリットもあると思います。表向きはただの旅行かもしれませんが、例えば今回の旅行でいえば、電波のない山林をひたすらに10時間一緒に歩き続けたり、夜はトランプゲームしながらバカ笑いしたり、誰にも介入されることなく親や兄妹と向き合う時間というのは、特に現代を生きる私たちの日常では、なかなか得難いものです。
では、どんな旅先がオススメか?というと、新しい世界、特に自然と触れ合い、家族と「シンプルな時間」を過ごせるデスティネーションが良いそう。また、子どもたちの成長にとっては、ラグジュアリーなホテルに泊まるより、「生の原体験」の方がより効果的。その環境に没入し、目の前の体験を誰かとリアルタイムで共有できることに、付加価値があるんだそうです。
振り返ってみると、今回の屋久島旅行は、まさにフォーブス記事のこの条件をバッチリ満たしていました。(今回はファミリーフレンドリーでモダンな The Hotel Yakushima Ocean & Forest にステイ。その他にも、Sankara Hotel & Spa Yakushimaなど、ラグジュアリーなホテルもありますよ!)
まず、ドライブに出かけてみれば、電波がなかなか繋がらない。なので、木のトンネルを潜りながら、ただただ自然を眺めるばかり。東京23区より一回り小さいくらいの大きさの屋久島は、その9割が山。九州最高峰の宮之浦岳はじめ、千メートルを超える山脈が海に浮ぶように連なる姿は、「洋上アルプス」とも呼ばれています。その山脈をぐるりと車道が走るのですが、一周するのに3時間。途中、たくさんのヤクシカとサルが道路に寝そべっているので要注意です。「日陰のアスファルトがひんやりして気持ち良いんだろうね」と子どもたち。
そして翌日、この旅行のハイライトでもある2日目の縄文杉ツアーは、ホテルロビーに朝4時集合!そこからバスで1.5時間かけて登山口へ。朝ごはんを食べたら、朝6時に出発です!(はやいっ!)
まず、一面に広がる幻想的な自然を眺めれば、緑生い茂るこの登山道がほぼ日陰であることにほっとします。「ここから10時間、せめて日差しにさらされることはなさそうだ」と少し前向きな気持ちに。
そうして、ベテランガイドさんに屋久島特有の生態を説明してもらいながら、まずは滑らかなのトロッコ道を片道8キロ(!?)歩きます。
屋久島は、地下で固まったマグマが隆起した花崗岩の島。土壌と比較し低栄養のため、その上に根を生やす屋久杉は成長が遅く、木目(年輪)が詰まって幹が固くなります。また、樹脂を多くため込むため、腐りにくく、長寿になるんだそうです。
また、雨が多い土地柄、湿った花崗岩の上に苔の絨毯が広がって、辺り一面青々としてみずみずしい。途中聞こえてくる渓流の音も相まって涼やかな気分になります。
そうしているうちに、3時間も歩けば、滑らかなトロッコ道といえども、あれ?もうふくらはぎが筋肉痛に。でも、縄文杉はまだまだ先だ・・。
休憩所で少し足を休ませ、湧き水で水分補給したら、いよいよ急な山道が始まります。「屋久島の水は超軟水、ミネラルゼロだから、塩分などもとってね」、とガイドさん。確かに、昨日のお風呂のお湯はとろりとして、ボディーローションいらずだったと思い出す。
花崗岩や木の根っこの階段は、登れど登れど、まだまだ続く。それでも、子どもたちは軽快に(普段からテニスしているからでしょうか?)、ぺちゃくちゃおしゃべりしながらどんどん登ります。一方、私たち親はだんだん口数が減ってくる。「木の根っこは滑るから注意して」、とガイドさん。つるつるしているから、足は痛いけど、足場を見つけてしっかり登らないと転んでしまいそう。
11時、もうクタクタなので、早めのお弁当タイムです。ずっと日陰といえども、これだけ歩くともう汗だく。途中、ガイドさんの勧めで、ヒメシャラというツルツルとした木を触ってみると、ひんやり気持ちいい~!そうやって、智恵をもらいながら涼気をとります。
途中、二代杉、三代杉と呼ばれる名物杉を何本も見かけます。杉の幹に苔が生え、その上に二代目、三代目の杉が育つ、屋久島特有の現象。なんという生命力なんでしょう。
後方で、小学生の修学旅行と思える団体の声が聞こえてくる。「日本の世界自然遺産、5つわかる人~?」と先生がクイズを出す。日本には、屋久島の他、「知床(北海道)、白神山地(青森県・秋田県)、小笠原諸島(東京都)、奄美大島・徳之島・西表島があるね」、と北から順を追って先生が説明します。そうして、「日本の自然って偉大だね~」と感心する先生と子どもたち。ほんと、すごいところに来てしまったものです。ここまで来たら、もう後戻りはできません。歩き切るしかない!
12時半、5時間以上歩いたのちにやっと出会えた縄文杉は別格でした。もはや、杉の木とは思えない、妖怪のような出で立ち。というのも、縄文杉の上に十数本の木々が生えているからなんです。そこには、言葉にしきれないほどの生命力と、自然が有機的に共存する持続可能な豊かさの理想形がありました。
何よりも、この稀有な体験を、家族みんなで共有できたことができて良かった、としみじみします。(生で見るのと全く違うので、今回あえて縄文杉の写真は共有しておりません。皆さん、是非いつか見に行ってみてくださいね!)
さぁ、縄文杉を拝んだら、また同じ道を戻らなければなりません。帰り道はただただ無心で歩きましたが、登山口に戻った時の喜びはひとしおでした。往復22キロ、計10時間歩く体験なんて、もう二度とない(笑)!周囲の人たちを見ても、みんな笑顔。縄文杉にたどり着いた時以上に、皆「やりきった」という喜びでいっぱいのようでした。
帰りのバスの到着を待つ間、もう足も痛くて身体的にクタクタなんですが、心は清々しく、すっきり軽やか!これぞメンタルデトックス!?心のリラクゼーションと言えそうです。
縄文杉ツアーは、かなりのハードワークなので気軽にオススメはできませんが(笑)、日本が誇る世界自然遺産のある屋久島は、是非一度訪れてみては?
さて、3日目の最終日は、午後からのんびりSUPを楽しみました。そこで一緒になったアメリカ人ファミリーのママとちょっとおしゃべり。屋久島の前に京都、広島は訪れたそうで、「また来るとしたらどこがよい!?」と聞かれ、日光や沖縄、現代アートの楽しめる直島などを、オススメしてみました。
テキサスからはるばる来たそうで、「なぜ屋久島に!?」と聞くと、16歳の長男君がインターネットでリサーチして「行きたい!」となったんだとか。何でも手に入る時代、いまの子ども達にとって、唯一無二の「旅の体験」というのが、とても貴重に感じられるのでしょう。
次回は、デジタルネイティブな子どもたちも巻き込んで旅先を決めて、また見知らぬ土地に冒険しにいこう。
大人になってから思うのですが、いくつになっても親子兄妹仲良くありたいものです。社会に出れば、人間関係や仕事のことで悩んだり、病気をしたり、予期せぬお別れがあったりするけれど、そんな時、私にとって親や兄弟は誰よりも味方してくれる、心強い存在。人生100年時代(いや、120年という説もありますね!)、この先の長い人生を思うと、子どもたちも、お互いにそういう関係であってほしいものです。
だからこそ、一緒にお出かけできるうちは、年頃の子ども達も引き連れて家族旅行に出かけたい。
「家族のキズナ」こそ、子ども達にとって一生の宝物だと思うのです。
〈佐久間麗安連載〉
「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て