海外ボーディングスクール進学事情!どんな子どもが目指すの?
SAPIX YOZEMI GROUPの海外進学サポート②
- 名前
- 髙宮 信乃
- 所在地
- 東京都渋谷区代々木
- お仕事
- SAPIX YOZEMI GROUP国際教育事業本部長/Triple Alpha取締役社長
- URL
- Triple Alpha
近年、小学生を中心に、海外進学への関心が高まっています。中学受験が過熱する一方で、大手進学塾のSAPIX、代々木ゼミナールなどを運営するSAPIX YOZEMI GROUPは数年前より海外留学プログラムを展開。そこでブライトチョイスでは、同グループで海外進学プログラムを提供するY-SAPIX Global Campus、北米のボーディングスクール進学をサポートするTriple Alphaの両ブランドを統括する髙宮信乃さんをインタビュー。
なお、ブライトチョイスでは髙宮さんのご協力のもと、2020年10月3日(土)10時に会員限定のオンラインワークショップ「小学生から考える海外進学。海外に広げよう!じぶん100%な選択肢」を開催します。
前回記事で同社の海外進学塾Y-SAPIX Global Campusのお話を中心に、小学生からの海外進学準備についてお伝えしました。今回はニューヨークのマンハッタンに拠点を置く同グループのTriple Alphaの北米のボーディングスクール進学サポート事業と最近のトレンドについてお話を伺いました。
ボーディングスクールは、プレップスクール(Preparatory School)と呼ばれることも多く、一般的に大学進学を目的とした寮制の私立学校のことをさします。アメリカだけでも350校以上あり、学校によって提供されるプログラムも多様です。中でも、Ten Schoolsと呼ばれる長い伝統と卒業生の人脈を誇る名門10校は、グローバルなブランド力を持ち、Facebookのマーク・ザッカーバーグも通ったPhillips Exeter Academyなど、世界トップクラスの頭脳を持った生徒が国内外から集います。ボーディングスクールは、世界を変える力をも持つアメリカの"イノベーションの土台"としても寄与していると言えそうです。
しかしながら、ボーディングスクールの学費は年間600万円超とかなり高額であり、日本の子どもたちにとっては、学力的にも経済的にも非常にハードルが高いのが実情。では、一体どのような子どもたちがボーディングスクールを目指されているのでしょうか?
「やはり、"アメリカの大学進学準備"が主な理由です。日本のトップの高校から海外の大学を志望する学生が増えているものの、優秀な子どもにとってもアメリカの大学は入りにくいという厳しい現状があります。したがって、高校から(アメリカの高校は日本の中学3年からの4年制)海外の学校に留学し、そこから海外大学を受験することが1つのトレンドになっているのです」と、髙宮さんは言います。
「また、高大接続改革の紆余曲折などの日本の教育の問題のみならず、経済や財政など多面的に日本の将来を心配されている保護者が多く、そういった方々が卒業後のビジネスキャリアのアドバンテージも見据えてボーディングスクール進学を検討されているようです。」
たしかに、10代の頃から親元を離れて自立して生活し、世界から集まる生徒たちと多様な価値観と文化を共有しながら生涯に亘るネットワークを構築できるという経験は、これからの時代のキャリアや生き方そのものに役立てそうです。
Choate Rosemary Hall、The Hill SchoolやThe Taft SchoolといったTen Schools への進学実績もあるY-SAPIX Global Campus (YGC:前回の記事でご紹介)とTriple Alpha ですが、もっとも大事とする理念は、"Your Future, By Design (将来は自分の意志で)"。ますます多様化する社会では、学歴だけで将来は決まりません。
2020年10月3日(土)10時開催の会員限定のオンラインワークショップ「小学生から考える海外進学。海外に広げよう!じぶん100%な選択肢」では、Ten Schools等著名校をご紹介していただいた上で、"子どもの個性に合った学校選び"のポイントについて髙宮さんに解説していただきます。