国際バカロレア最終試験の結果発表! 大学生活への想いを新たに。

Choice

DP履修生が語る、国際バカロレア校のリアルな日常

名前
木村紗羅/Sara Kimura
所在地
パリ
お仕事
International School of Paris 学生
URL
International School of Paris

【DP履修生が語る、国際バカロレア校のリアルな日常】

7月上旬

7月5日は国際バカロレア最終試験の結果発表の日でした。

ところが国際バカロレアの公式サイトのバグで、試験結果は翌朝にようやく確認できるというハプニングがありました。サイトに表示された合計点数は、予想点数とほぼ同点だったので、満足いくものでしたが、細かい点数の配分を見て実は少し驚きました。

国際バカロレアのベテランの先生方が、ほぼ確実に7点中7点が取れるだろうと最終成績表に書いてくださった科目の最終的な点数が、予想より2点も低かったのです。文系の科目だったので、やはり試験官によって見解が違うのだなと思い知らされました。

合格していた大学には受け入れていただける点数なので、私はそのままで良いかと考えていたのですが、家族と相談し、再採点してもらうことになりそうです。私の学校の場合は再採点の費用をカバーしてくれることになっていますが、国際バカロレア本部に宛てて払う費用が生徒の自腹による学校も多いそうです。

国際バカロレアMYPDPでの5年にわたる学習を終えた今、いかに私の出会えた国際バカロレアの先生方が私の知的探究心を揺さぶって下さったかをつくづく感じています。

国際バカロレア教育そのものも、実に生徒の自発的な好奇心を育成することに力を入れていますが、結局は教師のパッションが鍵となってきます。MYPDPを経験できてよかったなと感じられるのは、先生方のほぼ全員から、「国際バカロレア教育は教え甲斐がある」と、実際に聞くことができたからだと思います。先生が教え甲斐を感じていらっしゃれば、自然と生徒も新しい知識を学ぶことに前向きになれます。

また、クリティカル・シンキング(批判的思考)を重要視しているところも国際バカロレアの魅力です。

前回の記事で言いそびれましたが、高校の卒業式ではECIS (The Educational Collaborative for International Schools) Award for International Understandingと題した賞に選ばれました。国際情勢を多様な角度から検討しつつ、他文化との交流を上手くこなせた生徒が受賞するものだと言われ、とても嬉しかったです。このように国際バカロレア教育は最後までムラなく批判的思考を称賛してくれるのです。今の世界の情勢を読み解くには特に重要となってくる批判的思考なので、その重要性を意識した教育システムが受けられたことは幸運に思っています。

経済学部に進学する身として、国際バカロレアの経済のHL(応用クラス)を良い成績で完了できたことは自信となっています。学業以上に大学生活では様々な活動に取り組みたいので、経済の土台が身についてよかったです。

大学生活では今のところサークル活動に参加する予定はありません。その代わり、これからの4年間は、国際バカロレアのCAS(課外活動)をきっかけに得ることのできた、課外プロジェクトを立ち上げるスキルを活用した活動がしたいと考えています。

ゼロから何かを立ち上げるというワクワク感にはまってしまったので、将来のライフワークにも繋がるようなプロジェクトを、意識の似た仲間と作り上げていく予定です。また、大学内でもそんな価値観の似た仲間に巡り合うことを期待しています。そのためにも大学での出会いを大切にしていきたいです。

あとはアルバイトもしていく予定です。国際バカロレアで私が得意としていた英語、経済、美術、日本語の家庭教師をやりたいなと考えています。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください(笑)。

長く続いた連載を読んでくださり、ありがとうございました!


<連載概要> 「国際バカロレアの日々の学び」を実際の学習現場からお伝えする、木村紗羅さんの体験日記はこちらより
DP履修生が語る、国際バカロレア校のリアルな日常

       
  • フランス生活最後の思い出

  • イギリスで旧友と再会!

  • パリ、最後の晩餐は…

          
  • 人生の新しいチャプターは日本で

  • ​​本帰国の3日前、フランスで活躍する日本人デザイナーの石原千穂子さんのファッションパフォーマンスに出演する機会をいただき、それを観に来てくれた友人たち一同と。フランス生活は最後まで現地の大学生の友だちとも充実した時間を送ることができました。

  • 卒業旅行ではパリに移る前に住んでいたイギリスに遊びに行きました。懐かしい友人との再会に感激。

  • フランスでいただいた最後の夕食は、友人となぜかヴィーガン和食の専門店でラーメンと「フィッシュ」フライ丼を。

  • 日本の上を飛んでいて見えた美しい日の出。晴れ晴れとした気持ちで人生の新しいチャプターが始められそうです。