好奇心を「引き出す」から夢中になる。英語で遊ぶSTEAM教育

Choice

ボーネルンドが示す「あそび」と「学び」の真価

名前
ボーネルンドショップ六本木ヒルズ店
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取材・文/秋山藍乃
URL
ボーネルンドオフィシャルサイト

港区・六本木ヒルズ。多くの外国人が居住し、多様な文化が交差するこの国際都市に、ボーネルンドの新たな「本店」かつ「市場発展店」が誕生しました。リニューアルを経て新設された「親子ラウンジ」は、単なる休憩スペースではなく、現代の都会の子育てが抱える「孤独」や「時間のゆとり」という課題に対する、一つの大きな答えとなっています。
今回は、前編で株式会社ボーネルンド コンシューマー事業本部長の橋本さんにリニューアルに込めた願いを、後編でEnglish STEAMクラスを担当するテニー先生に「あそび」を通じた子どもの成長と学びの真価について、じっくりとお話を伺いました。
(前編はこちら:都会の親子に「サードプレイス」を。あそびで広がる親子の時間

【後編:好奇心を「引き出す」から夢中になる。英語で遊ぶSTEAM教育】

----テニー先生はドラマ(演劇教育)のプロフェッショナルとしても知られていますが、今回の『ENGLISH LAB』で「STEAM」をテーマに選んだのはなぜでしょうか?

テニー先生: STEAM教育は、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)を横断的に学ぶフレームワークです。これらは子どもたちが関わるべきすべての領域をカバーしています。
何より大切なのは、STEAMが「ハンズオン(体験型)」であることです。子どもは、自分の体や五感を使って関わることで最もよく学びます。目で見て学ぶ子もいれば、手で触れて感触を確かめて学ぶ子もいる。STEAMのアプローチは、そのすべてをカバーし、子どもたちを驚くほど「没頭」させてくれるのです。

----今日のレッスンでも、子どもたちが夢中になってマーブルラン(ビー玉転がし)を作っていましたね。

テニー先生: まさに「フル・センサリー(全感覚)」のプロジェクトです。マーブルランを作っているとき、子どもたちはビー玉が転がる様子を自分の目で見ています。私がいちいち説明する必要はありません。「あ、こうすれば転がるんだ」と視覚的に理解する。
私がすべてのレッスンで大切にしているのは、子どもたちが一度その世界に入り込み、没頭すること。そうなれば、彼らは自然に学び、吸収し、自分の発見を誰かに伝えたくなります。これが『ENGLISH LAB』の核となる部分です。

----英語のレッスンでありながら、いわゆる「お勉強」のようなプレッシャーを全く感じませんでした。

テニー先生: それがドラマ教育とSTEAMを融合させた私のスタイルの特徴です。ドラマの世界には「間違い」がありません。子どもたちが何かを作ったり、表現したりするとき、それはすべて正解なのです。
例えば、科学の実験のような体験をしているとき、子どもたちは「どうなるんだろう?」という期待感でいっぱいです。そこに、リピートアフターミー(後に続いて言ってください)のような退屈な作業は必要ありません。自分が興味を持っていることについて、自然と英語で言葉が出てくる。その「自分の言葉で伝えられた」という実感が、コミュニケーションへの自信に繋がっていくのです。

----先生はよく「引き出す」という言葉を使われますね。

テニー先生: はい。教え込むのではなく、子どもたちの中にすでにある好奇心をどう「引き出す」か。ドラマ教育は、想像力を形にする手助けをします。STEAMは、それを理論や構造として理解する手助けをします。この二つが組み合わさることで、子どもたちは自分の考えをより豊かに、自信を持って表現できるようになるのです。

----日本の子育て環境について、テニー先生はどのように感じていらっしゃいますか?

テニー先生: 日本の子どもたちは、非常に早い段階からアカデミックな(勉強中心の)環境に置かれ、とても忙しく過ごしています。早くから「大人」になることを求められているように感じることがあります。
でも、子どもには「子どもらしくいる時間」、そして「あそぶ時間」が絶対に必要です。探究し、実験し、自由に動き回る時間こそが、彼らの心を育てます。

----大人になると、あそぶことを忘れてしまいますよね。
テニー先生: その通りです。だからこそ、この「親子ラウンジ」のような環境は非常に貴重です。ここでは、あそびが単なる娯楽ではなく、探究の一部として尊重されています。親御さんたちにも、子どもが「あそぶ」ことの重要性を再発見してほしい。
現在は3歳から歳を対象にしていますが、将来的には小学生向けにもこの「あそびを通じた学び」を広げていきたいと考えています。年齢が上がっても、人間にとって「あそび」は学びの最高のエンジンですから。

----レッスンが終わった後、子どもたちが誇らしげに親御さんに報告している姿が印象的でした。

テニー先生: それこそが私の願いです。子どもが「見て、こんなの作ったよ!」と話し、親御さんが「すごいね、どうやったの?」と問いかける。このやり取りこそが、最高のコミュニケーションです。
親御さんは、完璧な英語を求めているわけではありません。子どもが目を輝かせて何かに取り組んでいる姿、そしてそれを伝えようとする意欲。そのプロセスを一緒に楽しんでほしいのです。

----最後に、テニー先生にとって「あそび」とは何でしょうか。
テニー先生: 「あそび」は世界を理解するための扉です。そして、子どもたちが自分自身の可能性を見つけるための場所でもあります。ここボーネルンド六本木ヒルズ店で、たくさんの子どもたちがその扉を開き、自信を持って未来へ歩き出すお手伝いができることを、とても幸せに思っています。

■ Ms.テニー(Tenie B. Sangma)
20年以上の実績を持つ幼児教育のスペシャリスト。演劇教育(ドラマ)とモンテッソーリ教育の知見を融合させた独自のメソッドで、世界各国の子どもたちを指導。深い専門性とエネルギッシュな指導で、子どもの思考力と表現力を最大限に引き出します。現在はボーネルンド六本木ヒルズ店にて『Ms.テニーのENGLISH LAB』を担当。


ボーネルンド六本木ヒルズ店「親子ラウンジ」
営業時間:11:00~19:00(最終入場 18:00) ※特別プログラム実施時は利用時間が異なる場合があります。

利用料金:
基本(大人1人+子ども1人):1,650円 / 60分(ワンドリンク付き)
延長:880円 / 30分
追加1人あたり:880円 / 60分(延長 440円 / 30分) ※1歳未満のお子様は追加料金無料。

お子様のみの利用:
9歳〜15歳のお子様に限り、お一人での利用が可能です(1,650円 / 60分)。

貸切プラン:
料金:33,000円(2時間・定員20名まで)
利用可能日:木・土・日曜日

【定期開催プログラム】Ms.テニーのENGLISH LAB
対象年齢:3歳〜6歳
開催日:毎週火曜日(全11回のターム制)
開催時間:15:30〜16:45(75分)
参加費:60,500円(全11回レッスン)
定員:10名(お子様のみの参加)
※4月開講のSPRING TERMのほか、期間限定の無料トライアルレッスンも実施されています。詳細は公式サイトをご確認ください。


〈記事連載〉
【前編】都会の親子に「サードプレイス」を。あそびで広がる親子の時間
【後編】好奇心を「引き出す」から夢中になる。英語で遊ぶSTEAM教育(本記事)

       
  • インター生に大人気のドラマクラス

  • 子どもの五感を刺激するSTEAM教育

  • 自然に英語が身につく

          
  • テニー先生のドラマクラスは、「とにかく楽しい」とインター生にも大人気。正解のないドラマの世界で子どもの想像力を刺激し、表現する楽しさを引き出します。「自分の言葉で伝えられた」という実感が、コミュニケーションへの自信と主体性を育みます。

  • 親子ラウンジで開催されるSTEAMクラスは、五感で「没頭」する体験型プログラム。子どもたちが自ら試行錯誤し、深い集中力で取り組む姿が印象的です。正解のない遊びの中で「自分の力で発見した」という実感が、豊かな表現力と自信を育んでいきます。

  • まず実験で「なぜ?」を引き出し(Engage)、アートで想像を形にします(Imagine)。その後、発見を自分の言葉で発表し(Evaluate)、最後に重要表現を仲間とふりかえります(Share)。この流れの中で、子どもたちは自然と英語を身につけていきます。