日本人の娘が、アメリカのサマーキャンプを体験するまで【前半】

アメリカのサマースクールをレポートします
- 名前
- 和田彩加
- 家族
- 14歳の女の子を持つ、3人家族
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- 飲食店経営
飲食店「わだ家」「わだ家別邸」を主宰する和田彩加さん。和田さんには現在、14歳になるひとり娘がいます。そんな和田さんの娘は10歳のときから毎年、アメリカのサマーキャンプに参加しています。母娘にとって、夏の2ヶ月間は大きな決断と驚きの新体験だったようです。その様子を、2回にわたってレポートしていただきました。
(後半はこちらから)
----不安を乗り越えて、初めてのサマーキャンプ----
アメリカのサマーキャンプに初めて参加させたのは、娘が10歳のときです。それまで、毎年夏にはハワイのサマースクール(現地校)に通わせていたんです。日本ではインターナショナルスクールに通っているので英語はできるのですが、異文化体験をしてもらいたくて夏休みにハワイの学校を体験していました。でもハワイだと日本人も、知り合いも多い。しかも普段インターに通う娘にとってハワイの現地校は、そんなに大きく変わらなかったようです。だから、日本人の少ない環境を探そうと、サマーキャンプがさかんなアメリカ本土からNY郊外のサマーキャンプを見つけました。
私たちが選んだサマーキャンプは、夏休み中の8週間です。サマーキャンプといってもさまざまな環境や種類がありますが、我が家が選んだのは湖畔でのキャンプで、アウトドアやスポーツなどのアクティビティが盛んなもの。団体自体に長い歴史があるというのも、選んだポイントです。もうひとつの条件は、娘のキャンプ中に私が近くの都市に滞在し、何かあったらすぐに迎えにいける環境を作ることでした。2ヶ月もの長い間、しかも初めて親元から離れるわけですから、母娘の不安を解消すべく徹底的に調べました。
----アメリカのサマーキャンプって?----
娘が参加したキャンプは、幼稚園児から高校生まで総勢200人近くの子ども達が参加しています。シャワー、トイレ、二段ベッドが備わるログハウスの寮に、子ども達は男女・学年別で分けられ、1棟にカウンセラー役のお姉さんが必ず付くようになっています。すごくよかったのは、電子機器の持ち込みが禁止だったこと。親にはスタッフからキャンプの全体報告メールが毎日来ますが、娘との個人的な連絡は、手紙か2週間に1度の電話のみ。去年からは子どものメールが使えるようになりましたが、本人はそれどころじゃないくらい友達との時間が充実している様子(笑)。初めての年から、アメリカの空港からレンタカーを使ってキャンプまで直接送っています。都市からの送迎バスもあるようなのですが、親の私も自分の目で見てみたいというが大きかったです。
----サマーキャンプ、充実のプログラム----
娘が参加したのは、アウトドアのアクティビティがとても充実したキャンプでした。サッカーやバスケット、ソフトボール、テニスなどの球技、乗馬やプール、演劇やダンス、ゴーカートやアスレチック、雨の日にはクッキングやジムなどもあり、子ども達はプログラムに沿って好きな種目を選ぶことができます。途中、別のサマーキャンプ団体との試合があったり、最終週には、チームが団結して取り組む寮対決の一大イベントというクライマックスも用意されていたりと、まるで運動会と学園祭が合体したみたいな盛り上がりだったそう。キャンプ中は一切勉強する時間は設けられていないので、学校の宿題はキャンプ前に終わらせてから参加しなくてはいけません。その分、思い切り体を動かし、仲間との時間に没頭することができるのですね。
〈和田彩加さんのサマーキャンプレポート〉後半につづく
日本人の娘が、アメリカのサマーキャンプを体験するまで【後半】