子どもの自己肯定感を高めてくれるオランダの児童文学作品6選

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子どもに読ませたい、海外の児童文学特選
ユニセフの子どもの幸福度調査(2020年)で総合1位のオランダ。
個人の成長を見守るイエナプラン教育、私たちが"違い"を互いに理解し愛せるインクルーシブ教育など、オランダは子どもの幸せを考えた多様な教育プログラムが充実しています。

そこで今回は、親子でオランダの子どもたちを知る手がかりとして、教育現場や家庭でよく読まれているオランダの児童文学作品をご紹介。

日本では子ども向け作品にあまりなじみのない「LGBT」や「子どもの病気や死」、「歴史の裏側」といったテーマで、目には見えない「感情」や「心の動き」を扱っている本が多いのも特徴。
難しいテーマも絵本なら子どもの理解もすすみそう。
本の中には、オランダの子どもたちの安定した精神や自己肯定感の高さを育むヒントが隠されていることも。
読み聞かせに迷った時もぜひ親子で手にとってみて。


〈掲載情報〉
1.とくべつないちにち イヴォンヌ・ヤハテンベルフ著
2.王さまと王さま リンダ・ハーン/スターン・ナイランド著
3.おいで、アラスカ! アンナ・ウォルツ著
4.ようこそロイドホテルへ 野坂 悦子著
5.ぼくといっしょに シャルロット・デマトーン著
6.小さなソフィーとのっぽのパタパタ エルス・ペルフロム著

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  • とくべつないちにち イヴォンヌ・ヤハテンベルフ著

  • 王さまと王さま リンダ・ハーン/スターン・ナイランド著

  • おいで、アラスカ! アンナ・ウォルツ著

          
  • ようこそロイドホテルへ 野坂 悦子著

  • ぼくといっしょに シャルロット・デマトーン著

  • 小さなソフィーとのっぽのパタパタ エルス・ペルフロム著

  • とくべつないちにち」は、転校生の主人公アルノが初めての学校、初めての友達、初めての授業にドキドキする様子を描いた絵本です。「このまま家に帰っちゃおうかな。。」と心配するアルノに共感の声がいっぱい!ほっと安心できるラストで、読み聞かせにもぴったりの一冊です。

  • LGBTをテーマに、小さな子でも読みやすく多様な恋の形をあらわした絵本王さまと王さま」。ある国の女王さまが、王子を結婚させ、国をまかせることを決心。さっそく世界中の国からお姫さまが呼ばれましたが、王子が恋に落ちたのは。。。性の多様性を描いたおすすめの絵本です。

  • 12歳の少女パーケルと13歳の少年スフェン、その2人を繋ぐゴールデンレトリバー、アラスカの物語「おいで、アラスカ!」。事件や病気を体験し、生きることに不安を感じる主人公の2人。その障害を乗り越えようとする過程を、新学期の2週間の出来事として描いている作品です。

  • ようこそロイドホテル」は、オランダの港町アムステルダムに実在するロイドホテルを舞台としたネズミ一家の物語。ピープ一家はユダヤ人宿泊所、刑務所、芸術家のアトリエと変遷したホテルの歴史と共に時を超えて生きるネズミ。ホテルの歴史と未来は私たちに人生について語りかけます。

  • お母さんからおつかいを頼まれた男の子。『ぼく』にとっておつかいは大冒険の始まり!危険がいっぱいな森や洞窟を抜けて、さらに海にはサメも!「ぼくといっしょに」は子どもが世界でいちばん幸せな国、オランダからやってきた、ちいさな男の子のおおきな想像力絵本です。

  • 生と死、夢と現実を詩的な文と美しい絵で描いた「小さなソフィーとのっぽのパタパタ」。病気で寝ていたソフィーの部屋で、ある晩、おもちゃたちが動きだします。ソフィーはお気に入りの人形パタパタと一緒に思いがけない冒険をすることに。旅の終わりにソフィーが見つけたものとは。