平和な世界を築くために親子で考える 子どもと一緒に読む戦争の本

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8月15日は終戦記念日です。

世界では、現在でも戦争が繰り広げられていますが、日本でも2度の原子爆弾投下や東京大空襲など悲惨な戦争体験があります。その記憶は時代と共に風化の一途をたどっているのが事実です。

SDGsの目標16には「平和と公正をすべての人に」とも掲げられていますが、2023年現在でも、戦争や紛争が絶えず、難民問題も深刻化し、たくさんの人々が不自由な暮らしを強いられ苦しんでいます。

日本の戦争記憶を忘れないためにも、これからの国際社会で争いを起こさない精神を養うためにも、子どもとともに戦争ついて知り、これからをどう生きるか話し合ってみることが大切です。

ここでは戦争にまつわる子ども向けの書籍をご紹介します。
大人も知らない事実が書かれたお話もあるので、一緒に戦争や歴史について学び、親子で話し合う良い機会にしてみて。


〈掲載情報〉
1.へいわってすてきだね
2.ドームがたり (未来への記憶)
3.ぼくらの太平洋戦争
4.パンプキン! 模擬原爆の夏
5.核兵器をなくすと世界が決めた日
6.池上彰の 君と考える戦争のない未来

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  • へいわってすてきだね

  • ドームがたり (未来への記憶)

  • ぼくらの太平洋戦争

          
  • パンプキン! 模擬原爆の夏

  • 核兵器をなくすと世界が決めた日

  • 池上彰の 君と考える戦争のない未来

  • へいわってすてきだね」は、慰霊の日の式典で、6歳の少年(著者)が朗読した詞が絵本になった作品です。イラストを描いた長谷川義史さんは、沖縄に住む著者である6歳の少年を訪れてイラストを完成させたそう。子ども視点でつづられる言葉は、読み聞かせにもぴったりな一冊になるはず。

  • 広島の原爆ドームを擬人化し、戦争を語る絵本です。1915年には、「広島物産陳列館」として誕生し、100年以上の時を過ごした原爆ドーム。そのドームの視点から過去・現在・未来、そして今もなお続く戦争による悲しさや恐怖が描かれています。大人も一緒に読みたい作品です。

  • 映画化やアニメ化もされている「ぼくらシリーズ」作品のシリーズです。「ぼくら」が戦争真っただ中の1945年にタイムスリップし、現代では考えられない、ルールや生活を体験していきます。戦争時の悲惨さを体験しつつも、笑いと涙のある物語。小学校高学年向けの作品です。

  • 広島に落とされた原爆の話は知っていても、模擬原爆の話を知っている人は多くないかもしれません。この本は、日本各地に49発も落とされながら、よく知る人の少ない模擬原発に関するお話しです。筋書は殺伐とはしておらず、子どもと歴史や戦争について語るにはもってこいの物語です。

  • 2017年に国連で採択され、2021年に発効した核兵器禁止条約を物語で伝える絵本。被爆者らの声と、市民の国際的な連帯がすべての国が核兵器の保持や使用をしないと約束するまでを描きます。平和を願い力を合わせれば核兵器をなくせるというメッセージを子どもたちに届けます。

  • 池上彰さんが、中高生に戦争について考えられるように書いた一冊。過去に起きた戦争は、なぜ起こり、どのように終結し、どのような結果を残したのかを1つ1つ丁寧に解説します。戦争が起こる理由とどう向き合っていくのか。一人ひとりが考え、行動していくヒントをくれるでしょう。