コロナ禍だからこそ大切にしたい、子ども達の喜ぶ笑顔

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俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間

名前
野波麻帆 / Maho Nonami
家族
4人(8歳と6歳の女の子)
所在地
東京都
お仕事
俳優、「himher」デザイナー
URL1
野波麻帆(@mahononami)Instagram
URL2
himher

俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間

今年の7月、夏休みに入るちょっと手前のことでした。
「ママ、今度のお泊まり会やっぱりダメになっちゃったって。夕涼み会になって、みんなで夜、お弁当食べて花火して帰るんだって」
幼稚園に通う次女が、残念そうに教えてくれました。

楽しいイベントがどんどん削られていくコロナ禍で、子ども達の寂しそうな顔を見る度に、親として本当に心が痛む日々が続きます。
その中でも工夫してくださった先生方に感謝し、何よりも子ども達が思い出に残るイベントになったらいいなぁと思いながら、夜みんなで食べるお弁当の献立を、
「何がいーい?」
と聞いてみたら、まさかの回答が。

「ママ、キャラ弁がいいな......。できる......?」
おっと。今までの人生、キャラ弁とは程遠いところで生きてきた私。小さい頃、母やおばぁちゃまが作ってくれるお弁当は、とってもおいしかったけど茶色系だったし、私が娘の為に作るお弁当も見た目より栄養重視。かなり渋めです。

「え...っと、で、できると思う......。どんなキャラ弁がいいの?」
きっと、ミッキーとかミニーちゃんとかキティーちゃん、あ、今好きなすみっこぐらしか? なんて思い軽く承諾をしたら、
「禰豆子ちゃんがいいの」
と。待て待て。初めてのキャラ弁作りに『鬼滅の刃』はレベルが高すぎやしないか!!! と、心で叫びましたが、当の本人は真顔でとても真剣。そして不安そう(笑)。
そりゃそうだよ、ママそんなの作ったの見た事ないもんねぇ?! そちらも不安でしょうが、こちらもっと不安ですっっっっ!! と、これまた心で叫びながら、
「わかった! 頑張ってみるっ!」
と言ってしまいました。

そこからが、自分との戦い。
やると決めたら手は抜けず、クオリティーにめちゃくちゃこだわる性格ゆえに、ネットで禰豆子さんのイラストやキャラ弁の写真を死ぬ程検索して、なんとかお弁当の中のイメージを組み立て、下書きで絵を描き、切り抜く作業から。細かい。細か過ぎる。海苔をこんなに小さく切った事はない。
ブツブツと言いながら必死にそんな事をやっていたら、見かねた長女が、
「ママ手伝おうか?」
と助手として志願してくれて、本当に助かりました。林檎を格子柄にくり抜く作業などもとても上手で頼もしいっ。そし次女のお弁当を長女と作る事なんてなかったので、わたしもなんだか嬉しくて楽しくて。戦場と化していたお弁当作りの時間が、急に和んできゃっきゃっとやっていたら、禰豆子さんに気を取られていて、自家製チキンナゲットを成形したのに揚げてない事に気付く始末。
タイムリミットギリギリででき上がり、完成形を見ていない次女に渡して任務完了。

初めてのキャラ弁作りは、次女の
「ママー! 可愛かったー!! ありがとう!!」
で、なんとか無事に成功しました。

コロナという状況下。
子ども達の、悲しい気持ちも辛い気持ちも、たくさん見て共有してしてきました。それでも、いまこうして、特別なイベントができる事に感謝し、笑顔いっぱいのいい思い出になるようにと心から願い実践できた、私の小さい小さい新しいチャレンジ。

そんな小さなチャレンジが、世の中でも、そして私の中でも、もっともっと増えていけば良いなぁ......。カラッポになったお弁当箱を洗いながら、ふとそんな気持ちになりました。

そして、つい先日の事。
幼稚園で、今度は「芋掘り遠足」を控えた前日の夜。
禰豆子弁当は、私達家族の中で一大イベントだったので、てっきり最初で最後だと思っていたのが大間違い。
「ママ、◯◯ちゃん明日遠足だから、またキャラ弁作ってあげたら?!」
と、長女の急な提案。とっさに長年の拒否反応からか、
「無理無理、絶対無理だから」
と、ちょっと怒り気味に言ってしまった私(笑)。
もちろん、当の本人である次女も聞いていました。
しまったっっっっ............!!!!

続きのお話はまたいつか。

〈野波麻帆さん連載〉
俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間

       
  • 普段のお弁当、その1

  • 普段のお弁当、その2

  • 普段のお弁当、その3

          
  • 普段のお弁当、その4

  • 次女のアレンジ弁当

  • 禰豆子のキャラ弁

  • 幼稚園に通う次女のために、普段作っているお弁当です。この日は、ハンバーグ、塩鮭、マッシュルームとほうれん草ソテー、紫キャベツのバルサミコマリネ、ブロッコリー、卵ご飯。

  • この日は、アジフライ、マカロニサラダ、卵焼き、玉こんにゃく、カボチャの素揚げ、ブロッコリー、梅しそご飯。

  • この日は、塩鮭、青椒肉絲、ひじき煮、海苔入り卵焼き、ブロッコリー、しらす明太子ご飯。

  • この日は、鶏五目ごはん、塩麹鮭、スナップエンドウ、鶏つくね焼き、卵焼き、ブロッコリー。
    相変わらず茶色いです(笑)。

  • 一度もキャラ弁を作らなかった私を見兼ねた次女は、年中さんの頃、自分で海苔を切ってオニギリに貼っていました(笑)。

  • 次女のための初めてのキャラ弁がこちら。長女は格子柄担当でした。慌ててしまい、結局禰豆子さんの髪の一部を貼り忘れていました(笑)