十三詣りで娘の成長の節目を祝う|思春期こそ大切な家族の時間

「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て
- 名前
- 佐久間麗安 / Rena Sakuma
- 家族
- 4人 (15歳男の子と13歳女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- Bright Choice編集長
- URL
- Rena Sakuma (@renanarena0513) Instagram
【「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て】
明けましておめでとうございます。
お正月というのは、私たち日本人にとっては新しい一歩を踏み出す特別な節目。今年は午年。馬は、人間を支えてきた存在で、その行動力や生命力から、「前進」や「活力」をもたらす象徴だそう。新しい挑戦にチャレンジするなら、今年は良い年となりそうです。
我が家では、毎年決まって、祖母のしつらえた茶室で、家族・親族と和気あいあいとお節を囲んで、家庭の味が詰まったお雑煮を頂き、子どもたちは花札やかるた、祖父の囲碁盤で五並べを楽しむというのが、私が幼少のころから変わらないお正月の過ごし方。「繰り返しの美」とも言われるそうですが、季節の移ろいを繰り返す自然のリズムの中で、大切な人たちと同じように年始を迎え、新しい一年に向けて栄気を養うという、日本人らしい安定した精神性は、変化に富んだ時代だからこそ、子どもたちの世代につないでゆきたいと思います。お正月こそ、「日本人らしさ」や「初心」というものに立ち返り、地に足つけて、心新たにチャレンジする、そんな節目としたいものです。
さて、節目といえば、昨年は娘の十三詣りのお祝いをしました。十三詣りは、もともと京都発祥の伝統行事で、干支が一周し、昔は元服(成人式)とされたこの年齢に、大人と同じ着物を着て、虚空蔵菩薩に知恵を授かる儀式だそうです。東京では浅草寺で祈祷の予約をすることができます。
我が家で十三詣りをしようと思ったきっかけは、成長期の娘がいよいよ私と同じ目線になり、成人式を迎える頃には、私の振袖を着られないのでは心配したことでした。
「十三詣りというのがあるけれど、振袖着てみる?」と声を掛けたら、
「着物を着たい!」と、娘。
ただ、着物は自分で選びたいという理由でレンタルすることに。身長165cmの娘には、十三詣り向けの着物は小さすぎて、成人式用のお着物を自分で選びました。
結局、私の振袖は成人式になんとか着られるでしょう、ということになりました。
まぁ、子どもが自分で選ぶことが大切ですね、なにごとも。
最近では、ハーフ成人式をお祝いするファミリーも増えていますが、七五三が終わると成人式まで子どもの成長の節目を祝う機会がないというのも、家族としてはなんだか寂しいもの。気難しい思春期の子どもを、敢えて家族行事に引っ張り出すのはちょっと大変ではあるけれど、家族で向き合う時間を作れたことは良かったな、と感じています。息子の時にもやってあげればよかったな。
思春期というのもの、最近娘は友達との時間や、自分時間を優先したがって、家族旅行を提案すれば「行きたくない」というし、昨年末は「クリスマスは私お友だちと過ごすから!」と宣言。お兄ちゃんが海外留学で普段いないこともあって、家でも部屋に一人籠ることが多くなりました。彼女にとって、そういう時間も大切ではあるし、反抗期的な行動もないので黙って見守ることにしていますが、親子の会話が必要なこともある大事なお年頃。
一般的には受験勉強で忙しいこの年齢、娘のインターナショナルスクールでも、勉強の負担が急に増えます。インターの課題は記述式が多く、思考力が求められるので大変そうです。最近、息子がイギリスのボーディングスクールを受験した際は、面接で「AIについてどう思うか?」と聞かれることも何度かあって、これからの時代を生きる子どもたちは、ただ勉強をこなすだけなく、自発性、行動力や決断力、自分たちの個性と知恵を振り絞って「自分の道を開拓する力」が求められていると感じられました。
日本の受験とは異なりますが、インターナショナルスクールに通う私の子どもたちも進学塾に通い、チューターと勉強に励んでいます。転校や受験に当たっては、面接やエッセイで、「なぜ○○スクールに行きたいのか?」「その先の目標は?」ということを必ず問われるので、息子の受験の際も、娘の進路検討に当たっても、親子で良く話し合いました。
子どものことを一番良く知る親だからこそ、チューターとの面接対策だけではなかなか引き出せないネタに気付けるから、子どもたちの自信も増すようで、面接やエッセイでも自分事として話をリードできているなと感じました。
さて、話は十三詣りに戻ります。当日は、親子3人でお着物を着て、じぃじとばぁばと浅草寺へ。七五三のころとは違って大人びた娘の着物姿に、うるっとする夫。十三歳の節目というのは、ぐっとくるものです。成人式は友人と過ごすだろうから、一日かけて家族で子どもの節句をお祝いするのも、これで最後かな?なんて夫婦で話しました。
お参り済ませた後は、娘の希望で、鮨懐石ディナー。
娘が主役のこの日は、じぃじもばぁばも一緒になって、最近かなりピアノが上達したとか、お勉強が大変になったこと、仲良しのお友だちの話から流行りのメイクのことまで、娘のことで話は持ち切り。娘も、一日中着物は疲れたけれど、楽しかったー!とご満悦でした。
子どもの成長の節目を祝うというのは、世代を超えて思い出や経験を共有し、子どもの精神的な安定とアイデンティティを育てる日本固有の文化体験ですね。
何年か前に、息子がユダヤ系のお友だちの13歳を祝う「Bar Mitzvah」という儀礼に参加させて頂いたことがありますが、13歳のお祝いというのは、海外では他に例があまり見られないように思います。
技術の進歩によって私たちの日常は簡素化されて便利になった一方で、国際社会は正解のない多く課題に直面しています。これからを担う世代は、知恵と個性を持ち寄って解決策を見出しながら新しい未来を形成できないとなりません。また、AIの台頭でジョブマーケットも大きく変わっています。そんな中、子どもたちには自分らしい持ち味を活かしてほしいと思います。
だからこそ、さまざまな節目に、立ち返り、振り返り、思い出を共有する、そんな親子でありたいなぁと思った十三詣りでした。
AIが浸透し、ますますスピード感増す日常ではありますが・・、
午年の2026年は、子どものさらなる前進のために、親子の余白の時間や落ち着きを持てるよう、母として忙しさに消耗されないようにしたいというのが、私の命題です!(できるかな笑)
〈佐久間麗安連載〉
「子どもの好き」が最大のモチベーション!な国際派子育て