思春期にこそ意識したい、心の変化を汲み取って気持ちを伝え合うこと
モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て
- 名前
- SHIHO
- 家族
- 3人家族(夫、12歳の女の子)、ミニチュアダックスのキョロ
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- モデル、ウェルネスアドボケート
- URL1
- SHIHO(@shiho_style)Instagram
- URL2
- Shiho Style
【モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て】
皆さんは、子どもと毎日どのくらいコミュニケーションしていますか?
うちは、夜私が出かけてしまう日もあったりして、ゆっくり話し合う時間が少ない方かもしれません。でも、ミドルスクールになって思春期に突入し、感情の起伏が前よりも激しくなってきたからこそ、その浮き沈みから彼女の心の様子がなんとなくわかりやすい時期であることに気づいて。その時から、話す時間よりも彼女の感情や様子の変化に敏感でいられるようになりました。
そんな中、先日サランが突然、
「ママ、ハグしてー!」
と、ソファで休んでいる私の元に飛び込んできたんです。
毎日、起きた時や寝る前に同じようにハグを求めてくるんだけど、この日はなんとなくいつもと違うような気がして。その予感を信じてみて、
「どうしてサランが突然、ハグしてって言ってきたかわかるよ。心の中にある、したいこと思ってることができてなくて悶々してるんでしょ?」
と、わざと聞いてみたんです。そしたら、
「なんでわかるの?」
と、まさかの図星だったみたいで、びっくり!
即座に、
「ママに言えないことがあって、イライラしてるの? 心にあること話してみたら?」
と、続けて聞いてみたんです。内心、"もしや好きな子がいて、その子が別の子が好きで......"とかいう恋愛話かしら? なんて期待していたら、
「サイエンスで、先生から"NO"をもらっちゃったの」
と話しながら、急に目からポロポロ涙をこぼし始めて。
我慢していた感情が溢れ出てくる様子に驚いたのと、それが恋愛じゃなくて、お勉強のことで涙するなんて、うちの子、なんて真面目なのかしら! と、思いながら、よくよく話を聞いてみたら、宿題でビデオを観てノートに答えなきゃいけなかったのを、ノートを学校に忘れてしまい提出しなかったところ、先生からオンライン上で"NO"という評価をもらっちゃったのだとか。
彼女にとってサイエンスは、成績評価が高くて大事にしている教科だったから、先生からマイナスの評価をもらったことがすごくショックだったようで。泣きじゃくる娘を見て、
「きっと先生は、サランがサイエンスを頑張っているのを知っているから、ちゃんとやって欲しかったんだと思う。もし先生が否定しなかったら、サランは宿題を忘れたままになるでしょ。でもそうなったら、ちゃんとやらなきゃって思うでしょ? サランができる子だって期待しているから、先生はマイナスの評価をわざわざ伝えたんだと思うよ。今からすぐにやって、先生に評価を変えてくださいって伝えればいいんじゃない? すぐやれば間に合うよ」
と、アドバイスしてみました。
案の定、すぐに机に向かってサイエンスのできなかった宿題に取り組み始めていました。
ここ最近はいつも(特に朝の寝起き!)、何かしらイライラする様子が多いのですが、それは私も同じで(笑)。40代後半になってホルモンバランスの崩れのせいか、生理前になるとイライラし始めたりしてます。時にお互いのイライラがぶつかり合って、喧嘩になることだってあります。
でもこのイライラって、思春期やホルモンだけで片付けられない、微妙に"心の中にある満たされない何が"が原因だったりするものなんですよね。
やりたいと思っていることができてないとか、気を使いすぎて心と裏腹な行動をしちゃっていたりとか。何かを我慢していたりとか・・・・・・。私自身もそうなんだけど、心で感じていることがそのまま行動できていないとストレスが溜まるし、心と行動がイコールの時こそ、心が満たされて幸せを感じられる時だったりしますよね。
今回、もし私が忙しくしていて、娘の中の閲々とするものに気づいてあげられていなかったら、彼女は今のように机について笑顔で宿題に向き合っていなかったかも。
あの時、ちゃんとハグして、彼女の変化に気づき、お互いに考えを話しあえていてよかった! 相手から何かを求められた時って、それにちゃんと対応したり、聞く耳を持って寄り添うって本当に大事。
いつもハグを求められた時には、ちゃんとグッと抱きしめて「大丈夫だよ、大好きだよ」って言ってあげると、ものの数秒で彼女がすぐに落ち着くことも。
それは、私に時間と気持ちの余裕があることも必要(笑)! 忙しいからこそ、サランとちゃんと向き合えた日に感謝をし、この感覚を忘れず、彼女がイライラしていてもどんなことも受け止めて、常に"YES"で、毎回向き合おう! と決意します。
宿題を終えて笑顔のサランに、「先生に送ったの?」と聞くと、「うん。先生にちゃんとやったから評価を変えてくださいって送ったの!」
と、満面の笑みで教えてくれたサラン。翌日には先生から"YES"の返事が来て、大満足していました。
失敗しても、即座の行動によって取り組み直せば、いつだって挽回できる。
そこには手遅れはなく、気づいたらすぐにやればいい。私も、日々、完璧ではなく、失敗しながら自分と向き合って行動してきたからこそ、今があると思うから。
彼女にも、いつもそうやって行動を積み重ねていってほしいし、その過程をお互いシェアしあえたら、もっといいですよね!
〈SHIHOさん連載〉
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