レッジョエミリアを取り入れるKodomo Edu。英語とアートをおすすめしている理由とは?

Choice

世界で最も優れた幼児教育レッジョ・エミリア・アプローチ③

名前
上田 佳美
所在地
目黒区
お仕事
Kodomo Edu International School 代表取締役&エデュケーション・デザイナー
URL
Kodomo Edu International School

「世界でもっとも優れた幼児教育の実践法」として注目を集めているレッジョ・エミリア・アプローチ(以下レッジョ・アプローチ)。ブライトチョイスでは、Kodomo Edu International School(以下Kodomo Edu)代表の上田佳美さんにお話しを伺い、子どものクリエイティブな力を引き出すレッジョ・アプローチの教育法と哲学について2回にわたってお伝えしてきました。最終回となる今回は、Kodomo Eduの基礎学力+アート英語学童(アフタースクール)をご紹介します。

Kodomo Eduのアフタースクールは、プリスクールで身につけたスキルを持続し、継続して学べる場を提供したいという上田さんの思いからスタートしました。Kodomo Eduで学んだ子どもたちの保護者たちは、卒業後は主に日本の公立や私立小学校、インターナショナルスクールや、中にはオルタナティブスクールまで、さまざまな進路を希望しているそうです。

「個人的には、基礎学力も必要だと思いますが、アカデミック中心の日本の小学校では、どうしてもクリエイティブになれる機会は限定されてしまう。Kodomo Eduで培ったものを、小学校に進学しても持ち続けて欲しいと考えています」

「アフタースクールでは、プリスクールで気付いたことや刺激されたことを続けられるような、未来に繋がる何かを学べる機会を提供したかったんです。英語アート、と謳っていますが、これからの時代、やはり英語のコミュニケーション能力は必須です。そこで、英語の基礎学力を身につけることのできるJ-PREPのメソッドを取り入れながら、レッジョ・アプローチと組み合わせるのが最強だと考えました」

Kodomo Eduのアフタースクールでは、J-PREPの研修を受けたネイティブの先生が日本の子どもに合わせたフォニックスのテキストを使って指導に当たっています。定員は20名で、対象年齢は小学校3年生程度までとのこと。

「一方で、英語だけでは物足りない、"低年齢のうちに詰め込み教育をすることが果たして正解なのか"ということに気付き、今の日本の教育に対して課題意識を持っている保護者の方々の中には、"子どもにはのびのびと想像力を伸ばして欲しい"と考え、Kodomo Eduの英語学童に通わせている方も多くいらっしゃいます。」と上田さんは言います。

「私たちも普通の英語学童をやるつもりはまったくありません。芸大出身の先生による、『プロジェクト』というレッジョ・エミリアの要素を取り入れたアートの時間もとても好評なんです。先生は子どもたちからクリエイティビティを引き出すことがとても上手。子どもたちが普段通っている学校とはまったく違った価値観を持つ先生と触れ合える環境を提供することで、画一的な教育だけでは伸ばせない人材を育成できると考えています」(上田さん)

最後に、Kodomo Eduの目指す人材育成の在り方について伺いました。

「レッジョ・アプローチの目指すところは、『ボイス(意見)』のある子ども。そしてチームで最大の力を発揮することに重きを置いています。チームで協力することで、一人の時以上の成果が出せるからです。レッジョ・アプローチではリーダーは作らず、全員がイコールの存在。私たちが考えるリーダーの在り方とは、声高に指示する存在ではなく、みんなの力を引き出して、最大の力を作っていける人です。他者の気持ちを推し量り、その上で大胆なアクションに導ける、許容範囲の広い人。そうした人材の育成を目指しています」

〈連載概要〉
第1回: 世界で最も優れた幼児教育、レッジョ・エミリア・アプローチとは?
第2回: 日本の子どもだってクリエイティブになれる、レッジョ・アプローチ!
第3回: レッジョエミリアを取り入れるKodomo Edu。英語とアートをおすすめしている理由とは?(本記事)

       
  • プリスクールで培った力を継続させる、英語学童。

  • J-PREPを取り入れた基礎学力+アートの英語学童教育。

  • 画一的な教育環境では学べないことを、日本の子どもたちに。

          
  • 少人数制クラスの丁寧な指導で、ひとりひとりの個性を伸ばします。

  • オンラインのアートクラスで想像力とクリエイティビティを育みます。

  • 「ボイス(意見)」のある子どもを育てる、多角的な教育プログラム。

  • 日本の小学校へ進学したあとも、プリスクールで刺激を受け、培った探求心や創造性、自立心を持続し、さらにこれからの時代に必須な英語の基礎学力を身につけるため、アフタースクールの英語学童に継続して通うことを希望する保護者の方も多いと言います。

  • J-PREPの研修を受けた先生が日本の子どもに合わせて開発されたフォニックスのテキストを用いて指導しています。レッジョの要素を取り入れたアートプロジェクトによる「子どもの可能性を伸ばす」教育をプラスすることによって、新時代の柔軟な人材を育みます。

  • 「日本の子どもには、海外の子どもに負けない発想力や創造力がある」——サマースクールにアメリカからお招きした、スライヤ先生の弁です。たくさん疑問を感じて、質問して、共に考えてくれる。小学校とは異なる価値観の先生がいる環境が、子どもに刺激を与えます。

  • 月曜日〜金曜日の週1〜5回で選択可能な英語学童のアフタースクールでは、定員20名の少人数制できめ細かな指導を行います。アートと英語の両方が学べ、「英語だけでは物足りない」「日本の詰め込み教育に疑問を抱いている」という保護者の方の間で評判になっています。

  • プリスクールでも指導にあたっているフェルナンド先生の、オンラインによるアートクラスも大変な好評を博しています。ゴッホやピカソなど著名なアーティストの名画を子どもにも分かり易く解説し、彼らのテクニックを学びながら画力や創造性を磨くことができます。

  • プリスクールから英語学童、サマースクール、オンラインクラス、保護者向けの講座など、さまざまなアプローチでレッジョの理念に基づいた、これからの国際社会に対応できる子どもを育みます。自分の意見と他人の意見を尊重し、チームとして最大の力を発揮できる人材を目指します。