カナダ子育て移住後の進路は? 子どもが自分で決めればいい。

Choice

ママも子どもも好きに生きていい!を叶える海外子育て移住

名前
高田さおり
家族
4人家族(13歳と10歳の男の子)
所在地
ブリティッシュコロンビア州バーナビー

ママも子どもも「好きに生きていい!」から始まった海外子育て移住

昨年の秋、コロナ禍の中で2人の息子と共にカナダに子育て移住しました。移住を決めたきっかけや、必要だった準備、そして実際に移住してみて思うことなどをこれまでの連載でお届けしてきましたが、ラストとなる今回は、この先の進路について今私が思うことをお伝えします。

カナダに来るにあたって、最低3年はこちらで暮らすことを一つの目安にすると決めました。その後日本の学校に戻るのか、カナダの学校に進むのかは息子たちの意思に任せるつもりです。もしも日本に戻ることにした場合、日本の勉強のレベルについていけるか心配じゃない? と聞かれることもありますが、正直そこはあまり心配していません。できれば、今の彼らの強みである"水泳"か"英語"の2つの柱のどちらかを生かして進学できればベストではあるけれど、それが全てでもないかなと思っています。

そもそも私自身が学歴にそこまでこだわっていないというか、「とりあえずいい大学に入っておけば何とかなる」とは思っていなくて。それよりも自分が情熱を注げることを見つけてほしいので、そちらのサポートをしてあげたいです。例えば、長男は水泳以外にも最近Eスポーツに興味があって、少々値段は張りましたが(笑)、ゲーミングPCを買いました。そんな風になるべく子どもの希望に添えるような状況を作ってあげた上で、様子を見ています。もし本当にそれを追求したいと思うのであれば、起業するという選択肢もアリだと思っています。

とにかく自立してしっかり生きてくれれば、それでいい。親があれこれ押し付けるのではなく、自分で物事を考えて判断して生きていってほしい。それに尽きます。

以前、子育てには何かモットーのようなものがあった方がいいと本で読んだことがあるのですが、我が家のモットーはとてもシンプル。「楽しく生きる!」です。これは子どもだけでなく、私自身にも言えること。子育てとなると、どうしても母親としての自分を優先しなきゃと思ってしまいがちですが、私はそういうところは結構わがままで。子どもは産んだけれど私は私、自分の人生も大事にしたい、という思いが強いんです。むしろその気持ちを大事にすることで、子どもたちとの関係も良くなった気がします。

常に子どもを第一優先にしなくたって、彼らは彼らでちゃんと成長している。必要最低限の準備をしてあげたり生活面を整えてあげたり、それでいいんじゃないかなと思うようになりました。大切なのは、子どもたちが大人になった時に「自分がやりたいことをやってもいいんだ」と思えるように、私自身がそういう大人であること。今回のカナダ移住を通して、そんな私の思いが彼らに届くことを願っています。

〈連載概要〉ママも子どもも「好きに生きていい!」から始まった海外子育て移住
第1回:カナダへ子育て移住! 「ママが住んでみたい」から始まった挑戦
第2回:令和の学校教育これでいいの? 母子留学の決意を後押ししたもの。
第3回:コロナ禍でもできたカナダ母子留学!SNSをフル活用した準備期間。
第4回:海外留学にカナダがオススメな理由と「母子留学」のメリット。
第5回:海外移住もスポーツも、子どもたちの"生きる力"を育んでくれる。
第6回:カナダ子育て移住後の進路は? 子どもが自分で決めればいい。(本記事)

       
  • ゲーミングPCに夢中の長男

  • 小さい頃から水遊びが大好き

  • ずっと愛用してきたスイミングバッグ

          
  • 友達とのランチで息抜き

  • 日本にいるお友達とオンラインでゲームをしている時が一番楽しそうな長男。熱中できるものがあるのなら、出来る限りのサポートはしてあげた上でどこまで続くのかなと様子を見るようにしています。

  • 子どもの「好き」を見つけるのってなかなか難しいけれど、色々経験する機会を作ってあげられたら、その中でハマるものが出てくるのかなと思います。自分が楽しいことを見つけてそれでお金を稼げるようになってくれたら、もう言うことありません!

  • バタフライ世界記録保持者のミラーク選手のサインが入った思い出のスイミングバッグ。日本にいた頃からずっと愛用していて、最近ついに壊れて買い替えたのですがまだ捨てられずにとってあります。

  • 自分の時間を大切にすることで、子どもたちのこともよりプラスの方向で考えてあげられるようになりました。お母さん自身が心身ともに健康で楽しくいられることが、家族の幸せにも繋がると思っているので、自分にフォーカスできる時間を持つことはとても重要だと思います。