「COP26」にも参加!原点はデンマーク「フォルケホイスコーレ」への留学

子育て世代に知って欲しい「環境問題」②
- 名前
- 小野 りりあん / Lillian Ono
- お仕事
- 環境活動家 / モデル
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- 小野りりあんインスタグラム
- URL2
- Lit.Link by Lillian Ono
【子どものための気候変動アクションプラン!小野りりあんさんインタビュー】
子育て世代の親たちに今、なによりも関心を向けて欲しいことのひとつに「子どもたちが生きる未来の地球環境を守ること」があります。本サイトでは、環境活動家でありモデルとしても活躍する小野りりあんさんにインタビュー。今回は、小野さんが現在の活動を始めたきっかけを伺っていきます。
「今思えば、私は他の子たちよりも環境問題などに興味がある子どもだったように思います。北海道の大自然のなかで育ち、自然が身近だったことや、母に連れられ海外にもよく行っていたことなどが影響したのかもしれません」(小野さん、以下同)
ただ、現在の活動の直接的なきっかけとなったのは、24歳の頃にデンマークにある「フォルケホイスコーレ」という北欧独自の教育機関に留学したことでした。「フォルケホイスコーレ」は、17歳半以上であれば誰でも入学することができる学校で、現在、北欧に70校前後あると言われています。
「寮生活をしながら3か月ほど学びました。フォルケホイスコーレに入学しようと思ったきっかけは、母の一言。私は当時、すでにモデル業を行っていたのですが、"他にも何かやってみたい"と、22歳の頃にモデル業をいったん辞めて、世界中を旅していました。
旅のなかで今度は何かを学んでみたくなり、母に相談したところ、"友だちに面白い学校に行っている人がいる"と、フォルケホイスコーレで学んだことのある人を紹介してくれたのです」
アート、歌、演技......。世界37ヶ国から集まった10代から60代までの同級生たちと共に、小野さんは興味ある分野の授業を片っ端から受けました。世界の社会問題に関してディスカッションする授業や、環境を学ぶ授業も受講しました。
「フォルケホイスコーレで学ぶなかで、気候変動は全ての人に影響する問題で、タイムリミットも迫っていることを知り、"これこそが私の最優先事項なのでは?"と考えるようになりました。そして、"日本に戻ったら環境NGOでボランティアをしよう"と決意したのです」
帰国後すぐに、2015年秋のパリ協定を求め東京で行われた「気候マーチ」に参加。その後もさまざまなボランティア活動やNGOに加わり、仲間も増えていきます。2021年4月には経済産業省前で、温室効果ガス削減目標の大幅引き上げを求めた抗議活動にも参加します。
「2021年10月末には英スコットランドに渡り、世界の主要国のトップが集まり気候変動問題に関して話し合う国際会議・COP26にも参加しました」
小野さんは前回のCOP25に続き2度目の参加でしたが、今回は、志を同じくする『Fridays For Future Japan』の日本人若手メンバーたちを連れての渡英でした。
「私は以前から、日本の若手活動家たちがもっと世界に出るべきだと感じていたのです。そこで今回は、日本の若手活動家たちと現地に渡り、日本の状況を世界に発信したり、海外の活動家たちとの繋がりを作ることを目的にCOP26に参加してきました」
現地では、世界各国の若者たちと気候変動ストップのアクションに参加したり、日本ブースに登壇して意見を述べるなど、今後に繋がる実りある活動ができたそうです。
次回は、子育て世代が家庭で実践できる「気候変動アクション」に関して紹介します。
〈連載概要〉子どものための気候変動アクションプラン!小野りりあんさんインタビュー
第1回:子育てと気候変動の基礎知識。親が知っておくべき「1.5度」のキーワード
第2回:「COP26」にも参加!原点はデンマーク「フォルケホイスコーレ」への留学(本記事)
第3回:家庭で実践できる「気候変動対策」パワーシフトから食事まで!
第4回:学校では教えてくれない気候変動「子どもと学べるコンテンツ~書籍編」
第5回:学校では教えてくれない気候変動「子どもと学べるコンテンツ~動画編」
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