「カナダ留学」人気の秘訣は「費用、住環境、教育システム」...日本人も挑戦しやすい理由とは?

Choice

「好き」を伸ばせるカナダ留学の魅力①

名前
山田 さやか
お仕事
Beyond Vision 代表
Info
取材・文/小嶋 美樹
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Beyond Vision
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Beyond Vision Official Instagram(@ ryugaku_beyond_vision)
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山田さやかさんプロフィール

英語で子どもの「好き」を伸ばせる!カナダ留学の魅力

渡航先の選択肢や学校の幅も広がり、ますます人気となっている海外留学。その醍醐味は英語力の向上だけではなく、困難を乗り越え、「自分と向き合う」リアルな体験ができることにあるのではないか、とブライトチョイスは考えます。そこで今回は、留学エージェント「Beyond Vision」の代表・山田さやかさんにインタビュー。多くの親子をサポートしてきた山田さんに、人気のカナダ留学の魅力について伺います。

■カナダ留学のメリットとは?

カナダが留学先として人気の理由は数多くありますが、ひとつはダイナミックな自然と都会がほどよく融合した住環境と治安の良さでしょう。移民が多く、国をあげて世界中の留学生を積極的に受け入れているため、日本人も生活しやすいというメリットもあります。移民大国のカナダに暮らすことで、多様な文化に触れ、これまでの固定化概念が覆される体験ができるというのもカナダ留学の大きな魅力です」(山田さん・以下同)

比較的リーズナブルな学費で通うことのできる公立校の「教育の質の高さ」も選ばれる理由のひとつです。

カナダの公立校に通った場合、学校にもよりますが、年間約350万ほどで留学費用をまかなうこともでき、私立のボーディングスクールと比べるとかなりリーズナブル。また、カナダは地元の学生の95パーセントが公立の学校に通っているため、公立校の教育の質が高く維持されているのです。英語の発音にクセがないことや、留学生のための英語の補講であるESLの授業が公立校でも受けられることも、英語力に自信のない日本人留学生には心強いですよね」

■「9月スタート」と「選択授業の多さ」が魅力

カナダの新学期は9月スタートのため、ゆくゆくは米国やヨーロッパ諸国などへの大学進学を視野に入れている学生にも人気だそう。

「同じく治安の良さや英語力不問の環境で人気のニュージーランドの場合、新学期のスタートが2月なので、9月スタートの大学への進学を考えると最適とは言えません。カナダの高校は、選択科目が多いことも魅力ですよね。主要5科目の他、選択授業として音楽アートだけでなく、航空学やロボット工学、環境学や心理学など、まるで専門学校のように多種多様な授業をセレクトできるのです」

自動車整備や演劇、料理、インテリアの授業を選択できる学校もあるそう。また、バスケットボールやゴルフ、ホッケーなどの「スポーツアカデミー」を擁する学校も人気となっています。

「日本の学生がカナダの高校に留学した際、その選択科目のバリエーションに驚くと同時に、『学校の授業が楽しい』と言う学生も多いんですよ。ただ、これほどまでに多くの選択肢のなかからチョイスするためには、『自分は何が好きで、将来どうなりたいのか』と、自分自身と向き合う必要も。また、興味ある分野を早い時期からより専門的に学ぶことで、将来の目標が明確になる学生も少なくありません」

ともすると「受験のための詰め込み型の学び」がメインになっている日本の教育とは違い、高校生の頃から「自分の好き」を追求できる点も、カナダ留学の大きな魅力といえるでしょう。

次回は、学校選びのポイントや入学準備に関して聞いていきます。


〈連載概要〉
英語で子どもの「好き」を伸ばせる!カナダ留学の魅力
第1回:「カナダ留学」人気の秘訣は「費用、住環境、教育システム」...日本人も挑戦しやすい理由とは?(本記事)
第2回:カナダ留学で大切な「学校選びのポイント」と「入学準備のタイミング」
第3回:「ITアカデミー」「スポーツアカデミー」も人気! 気になるカナダ留学後の進路と醍醐味

       
  • トーマスヘイニー高校

  • ESLの授業風景

  • 高校で航空学の授業も

          
  • 本格的な料理のクラス

  • バンクーバーから車で50分ほどの所にある「メープルリッジ教育学区」にあるトーマスヘイニー高校の授業風景。緑豊かなこの場所は学生たちのお気に入りです。

  • 英語を母語としないさまざまな人種の学生が英語を学ぶESLの授業。レベルに合わせてクラス分けされるところがほとんどなので、英語力に自信のない学生も安心です。

  • 選択科目のひとつとして航空学が学べる高校も。いずれパイロットライセンスを取得したいと思っている学生や航空工学の道に進みたいと考えている学生などが基礎を学んでいます。

  • 日本の家庭科よりも、より本格的な調理法や食材の知識を学ぶことのできる「料理クラス」がある高校もあるそう。