カナダ留学で大切な「学校選びのポイント」と「入学準備のタイミング」

Choice

「好き」を伸ばせるカナダ留学の魅力②

名前
山田 さやか
お仕事
Beyond Vision 代表
Info
取材・文/小嶋 美樹
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Beyond Vision
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Beyond Vision Official Instagram(@ ryugaku_beyond_vision)
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山田さやかさんプロフィール

英語で子どもの「好き」を伸ばせる!カナダ留学の魅力

近年ますます人気となっている海外留学ですが、その醍醐味は、英語力の向上だけではなく、「自分と向き合う」リアルな体験ができることにあるのではないか、とブライトチョイスは考えます。そこで今回は、留学エージェント「Beyond Vision」の代表・山田さやかさんに、近年人気のカナダ留学を検討するにあたり重要となってくる、学校選びのポイントや入学準備に関して伺っていきます。

■学校選びのポイントと出願時期

「留学準備の最初のハードルは、学校選びです。Beyond Visionでは、まずはそのためのカウンセリングを丁寧に行うようにしています。たとえば一概にカナダ留学といっても、住む地域や通う学校によって、現地での生活がかなり変わってくるからです」(山田さん・以下同)

都会の便利さが性に合っている学生もいれば、「カナダの大自然のなかで生活してみたい」と思う学生もいるでしょう。また、学校の規模や日本人留学生の有無、アートスポーツなど特に力を入れて学びたい分野があるかどうか、などをヒアリングしながら、一人一人に合った最適な学校を共に考えます。

「多くの方が選択するカナダの公立校の場合、入学前に志望校に願書を提出するのですが、その際に空きさえあればほぼ希望どおりの学校に通うことができます。ただし先着順で決まっていくため、9月から新学期の始まるカナダの場合、その前年の年末までには願書を提出することが重要です」

■カナダで人気の学区とは?

とは言え、広大なカナダ全土から自分に合った学校を見つけるだけでも一苦労。日本人留学生におすすめの学区などはあるのでしょうか?

カナダの西海岸にあるバンクーバーは、日本からのアクセスの利便性だけでなく、治安の良さや公共交通機関の充実度で日本の学生におすすめです。日本の中高生がカナダで快適な留学生活を送るには、自然豊かな田舎町ももちろん良いのですが、できればほどよく都市部のほうが暮らしやすいのではないか、と私は思っているんです。

たとえば放課後や休日にカフェや買い物に出かけたいとき、どこに行くにもホームステイ先のホストファミリーに車で送ってもらわなければならない環境は、それだけでストレスになりますよね。バンクーバーやトロントなどの都市やその近郊、もしくは人気の高いビクトリア島などに住めば、電車やバスでの自力移動が可能で生活の自由度が上がります。リアルな生活を想像しながら学校選びを行うことも大切なのです」

ちなみにカナダの公立高校で寮を併設している学校は、現状ではアルバータ州にある教育学区とオンタリオ州の教育学区くらいで、数は非常に少ないそう。そのため、公立校に通う場合にはホームステイが基本になります。

「寮生活を希望し、経済的にも余裕がある場合には、私立のボーディングスクールも選択肢のひとつです。カナダでは公立校が95パーセントを占めており、私立のボーディングスクールは全体のわずか5パーセント。そのため、それぞれの学校ごとに魅力的な特徴を打ち出しているのです。

国際バカロレア
を履修できる学校や、校内に厩があり乗馬のレッスンを受けられる学校、スポーツに力を注ぎたいお子さんには、本格的なスポーツアカデミーを併設しているボーディングスクールがおすすめです」

■入学準備と渡航前の心構え

そうして希望校が決まったら、いよいよ願書の提出準備に入るわけですが、実際にはどんなものを揃える必要があるのでしょう?

「2~3年分の成績証明書や予防接種の履歴用紙、パスポートのコピーですね。それにプラスして、私立のボーディングスクールでは在籍校の先生からの推薦レターと与えられたテーマに沿ったエッセイ、DuolingoやTOEFLのスコアの提出を求められる学校もあります」

「留学準備のサポートも 私たちの大切な仕事のひとつですが、最も重要なのは、留学先でどんな生活をし、どういった姿勢で学ぶのかをお子さんと一緒に明確化していくことなんです」と話してくださった山田さん。留学後の人生プランを思い描き、明確な目標を持って現地で学ぶことが、留学成功のポイントなのだとも語ってくださいました。

次回は、留学を通して得られる学びやその後の進路に関して聞いていきます。


〈連載概要〉
英語で子どもの「好き」を伸ばせる!カナダ留学の魅力
第1回:「カナダ留学」人気の秘訣は「費用、住環境、教育システム」...日本人も挑戦しやすい理由とは?
第2回:カナダ留学で大切な「学校選びのポイント」と「入学準備のタイミング」(本記事)
第3回:「ITアカデミー」「スポーツアカデミー」も人気! 気になるカナダ留学後の進路と醍醐味

       
  • スタンレーパークから望むバンクーバーの街並み

  • ロボット工学の授業風景

  • ボーディングスクールのアイスホッケー部

          
  • 何度もカウンセリングを実施

  • バンクーバーにあるスタンレーパークは、年間800万人以上が訪れるバンクーバー最大の観光名所。都会のなかの大自然を体感できる公園で、留学生たちも大好きな市民の憩いの場です。

  • 「デルタ教育学区」では選択科目の1つとしてロボット工学のプログラムをチョイスすることができます。全生徒に1台のコンピューターが与えられるなど、テクノロジーを強化しているのが特徴です。

  • カナダの名門ボーディングスクール「リドリーカレッジ」はアイスホッケーの強豪校。本格的なアイスアリーナがキャンパス内にあり、年間を通してプレーできる環境となっています。

  • Beyond Vision」では、希望校や渡航先を決める事前カウンセリングの他にも、渡航前と後に各1回、学生自身と将来の大学進学を見据えながら目標設定を一緒に話し合う進学カウンセリングの時間も設けています。