ハワイで育つ娘の感受性。自分たちの子ども時代との違いに驚かされる日々

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ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

名前
Reiko H.
家族
3人家族(夫、6歳女の子)
お仕事
編集、ライター
URL
Precious Hawaii with Kids
URL1
rei
URL2
Instagram@Reiko H.

ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

幼少期に海外で育つことが、成長の過程においてどんな意味をもたらすのか、
日本で育った私には正直、まったく実感を持もったことがありませんでした。
でも今、6歳になる娘と、自分が子どもだった頃との感覚の違いが
日々の中でリアルに垣間見れて、
それはとても興味深く、
私にとっての子育てをより一層楽しいものにしてくれている気がします。

一番の大きな違いだと思うのは、
「みんな違ってみんな良い」が、物心つく頃から普通にベースにあるということ。
娘の学校のクラスには、多種多様な人種の子どもたちがいて、
それも先祖を辿ると色々な国の血が混ざっているので、
我が家のように100%純血というのがとても珍しい。
(ハワイはアメリカの中でも多国籍な州で、
中でもアジア系アメリカ人が白人よりも多いと言われています)。

キンダーに入って初めてクラスルームを訪れた時に、
全員の目の色や髪の色の違いがチャートで貼ってあって、
そんな基本的なところから子どもたちにとっては"人と違うこと"は当たり前。
マジョリティはありません。
そして外見が違うのと同じくらい、自分の意見や考えが人と違っているのも当然、で。

「誰々ちゃんはこう言っているけど私はこう思う」とか、
「私は絶対これを選びたい!」みたいな主張を全く臆せずに発します。
昔は娘が相当、自己主張の強いタイプなのかも?と性格のせいだと思っていましたが
(それも少しあるかも?笑)

こちらではみんながみんな、そんな感じ。
で、誰かが自分と違う意見を言ったとしても、それをちゃんと受け入れる空気がある。
むしろ、良しとされる。
同調圧力?みたいなものはゼロです。

記憶にある私の小学校1年生くらいの頃って、なんとなく、
"右へ倣え"みたいな感覚があったように思います。
私が通っていた学校はだいぶ自由な校風のほうでしたが、それでも
"調和"を大事にする、自分の意見よりもなんとなく周りの空気を読んで行動することが
当たり前だと思っていました。
それはそれで時には大切なことでもありますし、
日本人の心を忘れてはいけないとも思っていますが、
これからアメリカで生きて行くことになるかもしれない娘には、
娘ならではの価値観が作られて行くべきだとも思っています。

またある時には、お風呂で突然、
「男の子がロングへアでも良いし、ピンクが好きだって良いんだよ。
Be Unique。No need to be anyone else!」。
と言って来て。
本当にそうだね。あなたはあなたのままで良いね。と話したこともあります。
これはアメリカに限らず他の国でもみんなそうかもしれませんね。


もうひとつ、全く違う側面ですが、つい最近、
娘独特の感受性を目の当たりにした忘れられないシーンがありました。

冬休み、日本に帰省した際にお墓参りに行きました。
まだ親族や近しい人の死を経験したことのない娘にとっては、
お墓というものが何なのか、不思議な様子。
娘が大好きなおばあちゃんのママが入っているんだよ、と
何度も説明しながら向かった道中。

いざお墓についたら、娘が私に
「Can I hug her?」と聞くんです。
そして、Yes of course! と言ったら、墓石をハグしていました。
娘にとっては、会ったことのないひいおばあちゃんですが、
東京に帰るたびにどっぷり面倒を見てくれたり一緒に遊んでくれる
大好きなおばあちゃんの、そのママだと思うと、
ぎゅーっと抱きしめたいような感情が湧いたのでしょうか。
予想もしなかった娘の意外な行動、そしてその姿を眺めながら、
私はなんとも言えない温かい気持ちになりました。

その後は、「Can I dig?」(掘っていい?)と、
お墓の中のひいおばあちゃんを見たいと思ったのか、
子どもらしい好奇心で掘ろうとするのを
慌てて止めた私でしたが(笑)。

自分が子どもの頃には思ってもみなかったような感性が
娘の中に育っているのと同時に、
娘を通して私自身もさまざまな価値観を学んでいる気がしてなりません。

〈Reiko H.さん連載〉
ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

       
  • この冬のあれこれ

  • ホリデートロリー

  • 冬のハワイ

          
  • ステイケーション

  • 軽井沢

  • 元旦

  • ハワイのクリスマスシーズンは、習い事の発表会やパフォーマンスが目白押しです。毎年カハラモールやアラモアナセンターのステージも、連日いろいろな催しがぎっしり。娘のウクレレとピアノのパフォーマンスも、どちらもカハラにて行われました。大勢の知らない人の前で弾くことに「ドキドキする〜」という年齢になってきました。これも成長です。

  • 学校のクラスペアレントが企画する「ホリデートロリー」。ホノルル市庁舎のライトアップをダブルデッカー(2階だて)トロリーを貸し切ってクラスの家族みんなで見に行くという、お楽しみ企画。子どもたちは道中ずっとクリスマスソングを大声で歌って大盛り上がり。服装はクリスマスパジャマスタイル!というのも、この時期のこちらのカルチャーですね。

  • 冬でも温暖なハワイでは、相変わらず毎週末のように友達とコンドミニアムのプールやお庭で裸足で遊ぶのが定番です。恵まれているなぁと感じます。最近の大活躍ビーチバッグは、大好きなパイル地とセージグリーン色に惹かれてオーストラリアで買ったもの。

  • サンクスギビングの連休にお友達家族とワイキキでステイケーションをしました。住んでいるとあまり行くチャンスのないワイキキのビーチで、子どもたちはサーフィンを楽しみ、日が暮れるまでプールでスライダー。ホテルのプールの水が冷た過ぎて、大人はジャグジー専門(笑)。

  • 冬休みに日本に帰省し、軽井沢へ行きました。12月なのに思いがけず雪が降って、ハワイっこ念願の雪遊びもでき、さらに初めてのスキーも体験!

  • 元旦はお墓参りをしました。大晦日の年越しそばや、元旦のおせち料理、お墓参り、門松などなど、今回娘にとって初めて知る日本の年末年始のあれこれがたくさん。ハワイの学校のクラスでは、門松の名前を唯一知っていた娘は、先生とクラスメイトから“Japan Expert!“と認定されたようです(笑)。