夏のバンクーバーはアウトドア天国!デジタルから解放された貴重な時間

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ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

名前
Reiko H.
家族
3人家族(夫、7歳女の子)
所在地
アメリカ・ハワイ
お仕事
編集、ライター
URL
Precious Hawaii with Kids
URL1
rei
URL2
Instagram@Reiko H.

ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

前回のお話、娘の日本の小学校体験をハイライトに、一時帰省を終えて、
私と娘は夫が撮影で滞在しているバンクーバーへと旅立ちました。

実はバンクーバーは、ノースハリウッドと呼ばれるほどで、
北米で2番目に大きな映画の産業地なのです。
そのため、過去にも夫の出演した作品のロケ地がバンクーバーというのはよくあり、
私と娘も何度も訪れています。

ただ、なぜかいつも秋や冬の時期のことが多くて、
7月という「バンクーバーでの夏がやっと始まる!」という時期に行くのは初めて。
せっかく夏休みのタイミングで行くので、
娘が楽しめそうなサマーキャンプを、事前に現地のお友達にリサーチしていました。

教育への意識が高いバンクーバーには、興味をそそるプログラムがたくさんあります。
例えば、UBC(The University of British Columbia)が主催しているサマーキャンプ

Aqua adventureといって、セーリングやカヌーでマリンライフを体験したり、
ボタニカルガーデンやファームでひたすら自然の中で学ぶコース、
各種スポーツに特化したプログラムや、ミュージカルシアター系、STEM系、
アート系までバラエティに富んでいて惹かれました。

アートが好きな娘に、有名なアートスクール、Art Umbrellaのキャンプも良さそう、と
現地にいる夫に休みの日に見に行ってもらったり。

以前、冬にお友達と行って、スノーアクティビティがとっても楽しかった美しい山、
Grouse mountain の夏のキャンプもすごく良い、と評判です。

とにかくバンクーバーの魅力のひとつは、
大都会と自然が近くにあるバランスだと私は思っています。
中心地から車でちょっと行くだけで、ダイナミックな自然の中に入れる。
本当にUberで20〜30分で別世界に行かれます。
この夏、私は娘に、ハワイとはまた違った"バンクーバーらしい自然"の中で
新しい体験をしてもらいたいなと考えました。

色々調べて、最終的に、
Southlands Heritage Farmのファームキャンプに参加してみることにしました。

現地在住のお友達の男の子が、小さい頃にここのキャンプで初めてお馬さんに乗り、
乗馬にハマって今ではすっかり上級者になっていると聞いたのと、
畑でとれた野菜や果物でのクッキングクラスがあって、
Farm to tableを実体験できるなんて最高だな、と。

夫は撮影が毎日あるため、基本的に送り迎えは私。
借りていた車は慣れない大きいサイズだったこと、
初めていくエリアで土地勘がないこと、などちょっと不安だったりもし、
前日に家族みんなでドライブがてら下見に行ってみました。

滞在先の中心地は大都会ですが、ファームの近所のエリアはとにかく長閑な住宅街で、
木や緑がキラキラしていてそれはそれは美しく。
道路標識には、馬が通る道なのでSlow downするように義務付けられていたり。
娘よりも私と夫が、その環境に一目惚れしてしまいました。

さて、誰も知っているお友達のいないファームキャンプ、
「もし楽しくなかったら、2日目からは絶対行かないからね!」と、
娘は自ら強め宣言(笑)。
初日の朝はドキドキしながら緊張した面持ちで行きました。

いざお迎えに行ったら......
「えーまだ帰りたくない!」って逆に怒られまして。
おい!
「めっちゃめっちゃ楽しかったから、明日の朝はめっちゃ早く行く!」とのこと。
(めっちゃを連発するタイプ)
「良かったねー!だからママ言ったでしょ、絶対楽しいよって」。
という、毎度のことながらのやりとりが繰り広げられました。

娘の1番のお気に入りは、木に吊り下げられたスイング。
下は地面ではなく、浅い池で、落ちたら水ポチャ、というスリルと共に、
スイングにぶら下がってブーラブラ。
これで遊ぶ時間が、とにかく楽しみだったようです。
ニワトリを抱えて運んだとか、その鶏が産んだ卵をピックアップしたとか、
ブラックベリー、ラズベリー、ブルーベリーを摘んで食べたり、
普段野菜をあまり食べない娘も、
ファームで自分たちで採った野菜だと思い入れが違うようで、
野菜に対する親しみがわいてくれたのも良かったです。

毎週金曜日には、このファームで収穫された野菜やフルーツ、お花、
手作りのジャムなどが入り口に並ぶマーケットも開かれます。

そして、ファームキャンプでは、6歳から12歳まで
年齢で区切らずみんなが一緒にプログラムを行うので、
娘にとっては、お姉さんお兄さんが一緒に遊んだり面倒を見てくれて
普段の学校とは違う感覚からの学びがあったみたい。
美しい環境で念願の乗馬もできて、とても貴重な体験となりました。


今の時代、日常の中はデジタルであふれ、
娘のスクリーンタイムは、常に私の中で正解がわからない課題のひとつ。
ゲームをしたり、次々と面白いコンテンツが流れてくるYouTubeなど、
そりゃあ子どもを惹きつけるに決まっていますよね。

でも、「バーチャルの世界の方が現実よりも楽しい」、
とは絶対になって欲しくないと、私は思っています。
現実の世界には、面白いこと、楽しいことがあふれている!
こんな世の中だからこそ、絶対に変わらない自然の美しさや恵みの存在を
身をもって体験して欲しい。

デジタルから解放された、
リアルに"体感"できる楽しい世界をたくさん見せてあげること。
それが私が今、7歳になった娘のためにしてあげたいことです。


カラッとしていて涼しくて、太陽はご機嫌で、そんな夏のバンクーバーは
まさに"アウトドア天国"でした。
空いた時間には、娘とグラウスマウンテンのゴンドラに乗って山の上まで行き、
保護された野生のクマやシカを間近で見たり、
大人気の、木こり(Lumberjack)のショーが最高にコミカルな演出で
私も娘も大いに楽しんだり。

夜9時すぎても明るく、テラス文化も盛んで、
レストランやカフェのテラスは開放感にあふれた雰囲気。
バンクーバーの夏は短いので(9月に入るともう秋の気配)、
冬の長い雨季に備えて、太陽を浴びられるこの時期にみんな外に飛び出して、
地元の人も夏を全力で楽しむ!というのがまた良いんでしょうね。

そして娘の長い夏休みはまだまだ続くのです......。

〈Reiko H.さん連載〉
ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

       
  • 乗馬体験

  • 乗馬体験

  • ファーマーズマーケット

          
  • レストラン

  • ストリート

  • ツリーウォーク

  • ファームツアーで体験する、初めての乗馬。準備、練習をして、道に出て歩きます。

  • キャンプでの乗馬は、馬の準備をすることから始まります。ブラッシングをして馬の体調を確認したり、鞍を乗せたり。馬との対話から始まることを体験します。そして専用のフィールドで基本的な練習を。

  • この可愛い小屋が、毎週金曜日に開催されるファーマーズマーケットに。ファームでとれた美しいフルーツや野菜、花、手作りジャム、新鮮な卵などが並びます。

  • クリーンエリザベスパークという、大きな公園の山の上にあるレストラン。バンクーバーを一望できる最高の景色を眺められる、本当に気持ち良い場所でした。

  • 普通の道に、こんなふうにベンチやテーブルがセッティングされ、みんな自由に読書したりコーヒーを飲んだり仕事をしたり。夏の間めいっぱい太陽を浴びるぞ!という雰囲気が可愛いのです。

  • UBC(ブリティッシュコロンビア大学)の植物園にあるツリーウォークを体験。木々の上、高さ20〜23メートルの場所を歩く空中歩道の吊り橋が約310メートルも続き、途中ところどころプラットフォームを経由しながら、森林の上から自然を観察することができるのです。100年以上も生きてきた老木の上を歩くような構成。ちゃんと木を傷めないような工夫をして作られています。