オランダの祝日キングスデーのおにぎり販売で、子どもが商売を学ぶ

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子どもと一緒に学び楽しむ、オランダ移住1年生

名前
アキ / aki
家族
3人(夫、14歳の女の子)
所在地
オランダ・アムステルダム
お仕事
料理家
URL
monstyle.aki
URL1
オンラインお料理教室

子どもと一緒に学び楽しむ、オランダ移住1年生
オランダにはキングスデーといって、
王様のお誕生日をお祝いする日があります。
今年は4月26日に行われました

参加資格はオレンジ色の服を着てね!って
感じで、もちろん着なくてもいいんですが、
みんな着てるんです。
いや、着たくなるんですね。
強制じゃないのに、
街中がオレンジになる、
大好きなオランダのイベントの一つです。

で、そのキングスデーって何するの?って
感じなのですが、

誰でもどこでも販売していい。
街中がフリーマーケットのような形になります。

食べ物はもちろん、お酒販売もやってるし、
街行く人にさっと顔にペイントをする人も。

セントラルにいけばまるでCLUBのように
爆音で音楽を楽しみ、踊りながら、
お酒を飲んで、
スーパーのお酒コーナーからは
お酒が無くなるほど。笑

まぁすごいです。異様な光景な
アムステルダムですが、

大人の世界とは別に、
場所を変えて公園など行くと
子どもたちも必死に金を稼ごうとしてます。笑

ギターを弾いて目の前に帽子をおいて稼ぐ子、
サックス、ダンス、キーボードを
弾きながら歌を歌ったり、
自分でお菓子を焼いてみたり、
いらなくなったおもちゃを売ってみたり...。

歩いてると、
あなたが1ユーロくれたら
僕はあなたたちを幸せにできるけど
どう?
と話しかけてくる子もいるし。

私は今年は、参加しなくてもいいかな、
なんて思ってましたが、
直前でやっぱり参加しようと
おにぎりを販売しました。
おにぎりの認知度を知りたいのと
作るのが好きなので。笑

販売は娘に手伝ってもらったのですが、
まぁ、娘がしっかりしてきて
かなりの戦力になりました。

ママは仕入れで⚫︎ユーロ使ったから
△ユーロは売り上げたい。
それがないとやる意味がないんだ、
だから一個⚪︎ユーロで売るね。
一緒に今日はよろしくね。
沢山稼いで、あなたにはアルバイト代を払うね。

と言って歩きながら目的地に向かう途中、
いくら?と女の人が聞いてくれて
⚪︎ユーロだよ、と言うと
ちょっと高いわね
なんて雰囲気出しながらも買ってくれました。

その後
男性がおにぎりを見て
わざわざ戻ってきてくれて
買おうとしたものの
expensive!!
だと言って購入なし。

娘は、あんなに驚かなくてもいい。
と言いながら
2人で金額設定を見直し、

いくらにする?

娘はうんと安く言うので、
いやいや、それだと原価もかかってるから
商売にならないわ。じゃあ、
中とって〇〇ユーロにしようと相談。

娘は渋ろうとする人がいると
下げようとしたりしましたが、笑
それもかわいいですが、
それだとママはただのボランティアになる。
これは商売だ!笑
と伝える私。

そんな事を言いながら
こうやって商売の駆け引きを学べてとても
いいなと思いました。

そんな私たちの目の前で、
どこかのお母さんが加えタバコしながら
子ども2人にテーブルを出させて、
手際よく、
市販のお菓子やキャンディなどを
並べて10分もしないでお店を完成。

家族3人で売り出しました。

仕入れをして、力は使わず
賢くお金を稼ぐ方法

私のように前日から全部手作りで
仕込みして、クタクタに
なりながら稼ぐ方法。

お金を稼ぐのは二つとも同じ。

親の行動で子どもが何を思うか。
私のようにやっても賢くないわと
思うかもしれないし、
それはわかりません。笑

今回娘と参加して、
キングスデーに思ったのは
子どもがお金を稼ぐということを
リアルに感じることができるし、
稼ぐことを考えるきっかけになるイベントだなということ。

これは本当に素晴らしいと思いました
お金に対する考え方がうんとしっかりする。

だからオランダ人はお金の使い方が
上手なのかな?なんて
勝手に思ってみたり。笑

賢く生きて楽しく生きる。
そんな経験をを1日で体感できるような日でもあると
私は感じました。



<akiさん連載>
子どもと一緒に学び楽しむ、オランダ移住1年生

       
  • キングスデーは街がオレンジ!

  • 春休みはパリへ

  • 大好きなアスティエ ド ヴィラットのお店

          
  • 歩きまくったパリ旅行

  • パリから帰ったらお家ですぐにおにぎりを

  • 母の日に娘からのメッセージ

  • 公園に集う人々もオレンジの服を着ている人が大多数。あっぱれです。

  • キングスデーの後の春休みはパリへ旅行。直前に決めたので、旅人らしく夜行バスで行きました。娘には文句を言われるかなと思ったけど大丈夫でした。

  • 久しぶりのパリは、アムステルダムとはまた違って刺激的。娘も大好きなアスティエ ド ヴィラットのお店をじっくり堪能しました。娘も大事にするとマグカップをまた仲間に迎えていました。素敵なものを大切にする精神は持っていてほしいです。

  • 2泊で歩いた歩数は8万歩。お疲れさまです。メトロに乗るとすぐにスリに目をつけられ、娘はパリのメトロは乗りたくない!と。

  • もう日本人だからおにぎりのおいしさ、幸福度といったら最高です。

  • 先日の母の日は、秒で描いたイラストをいただきました。思春期に入るとやることが多いので、手紙を書く時間はないんです。笑 それも成長です。