子どもの全力に触れる、ハイスクールミュージカルに感動

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パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

名前
EMIKO
家族
17歳と15歳の女の子、フォトグラファーの夫と4人家族
所在地
アメリカ・ロサンゼルス
お仕事
モデル、「nanamina」バイヤー、プライベートシェフ
URL1
EMIKO (@emikohanawa) Instagram
URL2
nanamina

パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

次女Marinaの通う高校で、ミュージカルの公演がいよいよ始まりました。

彼女は中学生の時に初めて演劇部に入りました。そんな中学時代のMarinaと、サンタモニカハイスクールの演劇部の公演を観に行った時は、中学生とは違う迫力のある演技を目の当たりにしました。キャストに中には既にNetflixのドラマに出ている女の子もいたりして、歳が少し違うだけでこうも変わるのかと、ふたりで驚いたのを覚えています。

その時からわたしはMarinaが高校に入学したら、是非その演劇部に入りミュージカルに出て欲しい、とずっと願ってきました。そして、そのサンタモニカハイスクールの演劇部に入部したMarina。高校1年目は『Sing in the Rain』で脇役としてダンサー役を、2年目の『Matilda』では2番目に大きな役をもらいました。でも、コロナの影響で学校が閉鎖になってしまったため、2年目の公演は中止になり、ビデオでの撮影となりました。そして今年度も、またいつ学校が閉鎖される分からない状況です。だけどそんな中、高校最後ののミュージカル、『Legally Blond』のオーディションの公募が去年の10月頃ありました。それを聞いた時は、是非挑戦して欲しいと、Marinaに私の想いを伝えました。

そして見事、歌とダンスのオーディションに合格し、1月から特訓が始まりました。大きな役をもらった生徒は、もう何年もダンスをしたり、長年演劇部に所属してきた子ばかりです。そんな中、ダンスの経験もないMarinaに務まるのか、不安に思う時もありましたが、練習を重ね、なんとかみんなについていけるくらいまで上達しました。

本番の1ヶ月前からはディナーも学校で取り、夜の9時半までずっと練習していました。子ども達の食事は、毎回違うレストランに生徒の親が順番で取りに行き、20人分を支給していました。私もボランティアとして食事を配ったり、頑張る子供たちを見守ってきました。

そして、先週から全6回の公演が始まりました。今回の『Legally Blond』はコメディー調のミュージカルで、ボーイフレンドに振られたブロンドの女の子が頑張って勉強して、彼の進むハーバード大学に自分も編入し、そしてそこで自分のアイデンティティを見つける、というストーリーです。ちょっぴりセクシーで、キュートで、とてもポジティブなミュージカルとなりました。Marinaは、この数ヶ月忙しい日々を過ごしてきましたが、それ以上の経験を得たはずです。いつか高校生活を思い返す時、この経験はきっといい思い出になるでしょう。

先日、主人が娘にこんなことを言っていました。「自分の『asset(=資産)』は何か。それを知ることによって自分のこれからできること、やりたいことが見えてくる」と。例えばうちに娘たちだと、国際色豊かな環境で育ったこと。父親と母親の国籍が違い、3rd generationとして今アメリカで育っていること。長女Nadiaだと、多くのことを同時こなせる能力があり、鋭い洞察力と、そして美貌を持つこと。次女Marina だと、チャーミングで周りの人を幸せにする才能がある、カメラの前で堂々と自分をアピールできる、演技ができる、友達にいつも恵まれている、などなど。

自分自身の資産は、経験を積むともっともっとわかってくると思います。だから今はたくさんの経験をして、自分のAssetを増やしていく大切な時期なんだと思います。

〈EMIKOさん連載〉
パリからLAへ移住、EMIKOのティーンガール子育て

       
  • Legally Blond

  • Legally Blond

  • 記念写真

          
  • 高校生達のミュージカル『Legally Blond』は、その本格的な演技に感動。

  • コメディタッチで描かれたミュージカル。高校生とは思えない見応えある演技でした。

  • 出演者みんなで、記念写真。ハイスクールライフの良い思い出になりました。