英語圏ではない国でインターナショナルスクールに通うということ

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愛が重めの七転八倒の子育て in フランス

名前
はずき/HAZUKI
家族
5人(14歳の長男、11歳の次男、8歳の長女)
所在地
フランス・パリ
お仕事
主フ
URL
Hazuki🇸🇬『簡単ご飯』と『3人子育て日記』

【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】

こんにちは。
すっかり季節も変わり、初夏ですね!
フランスも至る所の木々が生命力で溢れ
どこを歩いても気持ちが良いです。

さて、
フランスでのギャップイヤーも残り数ヶ月となりました。
1年なんてあっという間だよと
どんな方にも言われてきましたが
その通り、あっという間で
途中、ビザの手続きで
日本を2回も往復したので
あっという間以上に、瞬きでした

でも、
一つ一つ思い返すと、
とてつもなく濃い1年で
子どもたちとヨーロッパの文化をシェアしたい
子どもたちとヨーロッパの多様性の中で生活をしたい
という
私の長年の夢が叶ったここフランスでの日々は
1秒たりとも無駄はなく、
無事に終わりを迎えられそうなことに
感謝しかありません。

このまま、
そのギャップイヤーの感想を綴りそうになりますが
まだまだ少なくとも2ヶ月は残っているので
感想はこの先のコラムに書かせていただきたいと思います。

ということで、
学校も学年度末になり
面談&イベントラッシュとなりつつあります。

まずはその皮切りとして先日、
おてんば(長女)の担任とフランス語の先生方との面談があったのですが
その面談が愛で溢れていて
感謝しかありませんでした。
こちらの胸が熱くなるほどに
子どもたちの新しい言語に対するチャレンジを評価してくれるのです。

その先生方の表現力の素晴らしいこと!

何度も何度も繰り返し、お褒めの言葉を伝えてくださる姿には
どうしたってこちらまで嬉しくなってしまい
謙遜なんて言葉はどこへやらで
素直にありがとう!と返してしまう程でした。

フランス語の習得レベルがどうかという前に
日本語英語も、そして、またもう一つの言葉、、という
ちょっと大変な環境を
細胞レベルで理解してくださった上での温かい言葉に
私たち親も、子どもたちのモチベーションこそを大切にしたいと
思わずにはいられません。

先生から伺ったお話の中で
改めての気づき、があったので
シェアさせてください。

9月の新学期とともに始まった
フランス語の授業です。
今でこそ、
フランス語の成長が著しいとのことですが
初めはそこまでのやる気も成長も見られなかったとのこと。

成長が見られないのは
初めての言語なので仕方ありませんと
フォローしてくださった上で
でも、10月末にビザの手続きで日本へしばらく帰って
その後、フランスに戻ってきてからの
おてんばのフランス語へのやる気と成長が著しかったですと
付け加えてくださったのです。

そのお話を聞きながら、
10月の日本で
とあるモールにお買い物に行った時に、
何気なく娘とした会話を思い出しました。

歩きながら娘がこう話しかけてきたのです。
「ママ、あれ、、め、ぞ、、、ん。。デュ、、しょ、、子。。ら・・」
「あっ!!!メゾン・デュ・ショコラって書いてある!あれ、フランス語だよ!!!」

娘にとって
『これまでただのアルファベットでしかなかったサインが習いたてのフランス語だと気づき、意味がわかる。。』
という経験をした瞬間でした。

その時の娘の嬉しそうな声のトーン、
少女漫画並みにキラキラと輝いた目。。。
今でも忘れられません。

フランス語の先生の発言をきっかけに
なかなか前向きになれなかった
あの一時帰国こそが、
娘のフランス語学習へのモチベーションの原点になったのかもしれないと思うと、
改めて、無駄な経験はなく
一見無駄に見えることこそ
後々大きな成長の糧となると言うことを
実感したのでした。

フランスにいくと決めた時、
ここでの生活は子どもたちに良いことしかない!と
信じて疑わなかった私ではありますが、
フランス語という子どもたちに馴染みのない言語は
懸念材料ではありました。

なので
先回りして、子どもたちにはフランス語は頑張らなくていいし
とりあえず聞いてるだけでいいよと言っていた程です。
だって、子どもたちは英語と日本語で手一杯だし
正直なところ、生きていくには、それで十分と思っていた私もいたのです。
むしろ、フランス語をやることは
彼らにとっては時間の無駄なのかな、、と
疑う時もあったりしました。

でも、
改めて、こうして先生方の評価を伺ったり、
フランス語を通しての娘の成長を聞いていると
「必要不可欠なことだけが人を成長させる訳ではない」と
思わされます。

英語圏ではない国でインターナショナルスクールに通うということ
それは、
語学という大きな壁は避けられず、
子どもたちの友だち作りにも少なからず影響します。
でも、一方で
子どもたち発信のモチベーションやら
一見無駄に見えることの豊かさを
親子ともに学び、体験するということでありました。

無駄な時間になってしまうかもしれないとさえ思った
子どもたちのフランス語という言語との触れ合いでしたが、
どのような形で彼らの未来に、姿を現すことになるのか
今から
その長い長い時間をかけての化学反応が
楽しみで仕方ないと思った私なのでした。



<HAZUKIさん連載>
【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】

       
  • 昨年秋の一時帰国

  • 5月のパリでのコーディネート

  • おてんばの長女

          
  • おてんば、学校のお友だちとお泊まり会

  • 一方、ミラクルはスクールトリップでローマへ

  • 10月の日本帰国では、恒例のお墓参りへ。ご先祖さまあっての今の命と生活に、感謝の気持ちで手を合わせます。

  • すっかりジャケットが要らない日もあるようになりました!とはいえ、急に天気が変わることもあるのでストールは必須です。

  • フランス語の先生には必ずフランス語で話すそうで、、本当に?!この子が?!と信じられない母であります。

  • おてんばのたっての希望で、学校のお友だちとお泊り会をしました! みんな元気!みんなキュート!未来は明るいですね!

  • 凸凹な、でも一丁前に主張してくる思春期ボーイズ!ローマでは毎日ジェラートを食べていたそうで。。付き添いの先生方のご苦労が伺えます。