妻になり母になり変化する友人関係|女性が女性の足を引っ張っている!?

愛が重めの七転八倒の子育て in フランス
- 名前
- はずき/HAZUKI
- 家族
- 5人(15歳の長男、11歳の次男、8歳の長女)
- 所在地
- フランス・パリ
- お仕事
- 主フ
- URL
- Hazuki🇸🇬『簡単ご飯』と『3人子育て日記』
【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】
「子育て」が主体のこちらのコラムですが、
今日は子どもではなくて、
私たち・女性について綴りたいと思います。
3月上旬の1週間、
シンガポール時代のお友だち二人が
フランスに遊びにきてくれました。
一人は15年前、
お互い歩き始めるか始めないかの子どもたちを
パン屋さんであやしていたのが出会いです。
素敵な彼女にひと目惚れした私。
日本人だな。。という謎の確信を元に話しかけ
偶然出身地が同じだったり
長子が同じ年齢だったりと、、
あれよあれよという間に気があって
家族を交えてのお友だちになりました。
もう一人は
そんな彼女が私とお友だちになった頃に
また別の関係でお友だちになった子。
しばらくの時を経て
私と、パン屋で出会った彼女と、その彼女のお友だちのもう一人の彼女は
友人関係になりました。
夫たちや自分たちの仕事の関係で
シンガポール、日本、ジャカルタを行ったり来たりする中で
私たち3人は知り合いになり
同じ国にいたりいなかったりしながら
15年という時を
ママ友、、というよりは
友だちとしてそれぞれに過ごしていました。
同じような年齢だったし、
同じようにママではありましたが
子どもたちの年齢や性別が違ったり
子どもの数が違ったり、
犬と一緒に住んでいたり、
夫たちが日本人だったり
そうでなかったり
仕事をフルでしていたり
専業主婦だったり
仕事が大好きだけれど
家庭生活とのバランスを考えて
あえてバイトの立場でいたり。。
同じ女性であり、妻であり、母であっても
状況や環境の違いで
私たちの思考は
まるでカメレオンのように色を変えて
変化していったように思います。
国を変えれば尚のこと。
その国が持つ特有の集合意識や気候にさえも
ちょっとずつ影響されていたように思います。
大切にしたいものはきっと一緒だったと思うし、
だからこそ、友だちになったと思います。
でも、
その大切にしたいものの
優先順位は
その時の状況で
それぞれに違ったりする。
その違いを互いに感じてしまって
妙によそよそしくなったり
遠慮につながってしまったり
そんな時期がありました。
なんとなく、
お互い心に「??」はあるようなないような。。。
でも、そんな「??」がはみ出てこないように
深掘りすることもなく
自分たちの家族の元に帰っていっていた私たち。
15年という時を経て
子育てもちょっとひと段落して
私たち自身の次の人生をちょっとずつ考えるステージになって
自由、平等、友愛をモットーにするここフランスで
濃い時間を過ごすことになり、、
あの頃は
母になるということ、
誰かと一緒に生活をするということ、
国を変え生活をするということ、
に、精一杯で
それらの変化に戸惑いながらも
出たとこ勝負でサバイバルすることに必死で、
自分自身を見つめるなんていう
余裕など、まるでなかったね。
何が実は大切で
何に実は不満があって
何を実は見失っているのか。。。
小さな命を前にすると
我慢と我儘の境界線が見えなくなってしまう。
そこに、一緒に生活する夫や
仕事が入ってくると
もう実際はパニック状態。
そんなパニック状態の毎日。
でも、間違いなく
自分たちの人生には「真剣」だった。
それぞれが抱える大切なものを守るのに必死だったよねって。
真剣だったし、必死だったし
だから
周りに対しても
敏感になったり、保守的にもなった。
もしかしたら、
周りなんて実は、見えていなかったのかもしれない。
子育てにもちょっと余裕ができた今
やっとそんな一杯一杯だった自分たちのことを
笑いながら、振り返りながら話すことができたのです。
それはそれはとても温かい感覚と時間でした。
お互いに、自分の見えてなかった部分
いや、実は見えていたけれど、見られたくはなかった部分。
そんな、自分たちの幼少期にもどこか繋がる
心のそっと蓋していた部分を
ちょっとずつ見せ合って
そうだったんだ、、と
うなづき合う。
お互いの心を見つめ合う感覚は
まるで
怖い夢を見た時に
泣きながら母のベッドに潜り込んだ時
母の温もりを感じて、
途端にホッとした感覚と似ていたように思います。
母性に包まれる感覚。
そういえば、
子どもたちがフランスで通う学校にいる
パワフルママのお話も
こちらのコラムでしようと思っていたのですが
そのお話も「母性」に通ずる話です。
彼女はアメリカンフレンチで
救命救急医としてキャリアを積んでいます。
なんと、月の半分は
アメリカで救命救急医として働き
残りの半分はフランスに戻ってきて
ママをしているそうです。
そんなパワフルママの彼女は
まるで大地のような
温かい太陽のような
母性に満ち溢れた人。
会う度に
大きな愛を感じて
ついつい挨拶がわりのハグが
ハグ以上の長いものになってしまう程です
パワフルママとはつまり
パワーだけでなく
知性だけでなく、
母性溢れるママだった、
というお話です。
女性たちが自分たちが本来持っている
母性に気づき、
母性でいろんなことを受け止められたら
世の中はきっと愛で満たされる。
そして
そんな母性で育てられた子どもたちは
きっときっと
自分100%で
まっすぐと未来を見据えて育つ子になるのではないでしょうか
そんな風に思います。
私たち女性の人生は本当に色々。
くっついたり、離れたりする時期があっても、
それでも母性でまたくっつける。
真剣になってしまって
保守的になってしまって
お互いの脚を引っ張る時もあるかもしれない。
でもきっと、
時が経てば
自分たちの母性に気づいて
支え合い、助け合える。
笑い合える。
焦らずに、流れに身を任せながら
私たち女性が生まれながらに持っている
母性を信じて生きていきたい。
15年の友情が教えてくれたもの
それは、
温かい母性の存在と
これからも続いていく
私たちの友情に秘められた未来へのワクワク
だったのでした。
女友だちって、
奥深い。
女友だちって
最高です。
※「女性が女性の足を引っ張っている」
Bright Choiceの監修をしてくださっている
エイミーさんこと龍淵絵美さんの書籍
『ファッションエディターだって風呂に入りたくない夜もある』(集英社インターナショナル刊)より引用。
<HAZUKIさん連載>
【愛が重めの七転八倒の子育て in フランス】