慌ただしい日常に気づきをくれた、園からのお便り

東京から群馬へ。写真家・髙田久美子が写す家族のかたち
- 名前
- 髙田 久美子 / Kumiko Takada
- 家族
- 4人 (夫、4歳女の子、2歳男の子)
- 所在地
- 群馬県
- お仕事
- 写真家・デジタルクリエイター
- URL1
- 髙田 久美子(@kumiko_takada1209)Instagram
- URL2
- BLOG『K』
髙田久美子さん
【東京から群馬へ。写真家・髙田久美子が写す家族のかたち】
暖かい日が続くと思ったら、日中は暑いくらいの群馬県です。
先日、新学期・新生活が始まり、子どもも親も少し疲労が蓄積してくる頃かもしれませんが
いかがお過ごしですか??
今日は、私の子育ての中で、意識が大きく変化した日のことを綴りたいと思います。
キッカケは、毎月子どもたちの通う園からのおたよりの中にありました。
『こどもと一緒に過ごせる時間は約7年6ヶ月(約65,700時間)、父親は約3年4ヶ月(約29,200時間)とも言われています。赤ちゃんが生まれたその時から、生活が変わってお父さんお母さんもこれまでと全く違う疲れや、葛藤があって、子育ては決して簡単ではないと思います。でも忘れないでほしいのは、一緒に過ごせる時間は思っているより短いこと、そして、子育てにも「おしまい」があること。お風呂でごしごし髪を洗ってあげる夜、次の日から「もうじぶんでできるから」と言うかもしれません。登園で「またあとでね!」とぎゅーつとする朝、次の日からは振り返りもせず一人で行ってしまうかもしれません。だから、たくさんのことに追われている今、そのたくさんのことが、暮らしから去ってしまったとき、あの日々よ、もう一度だけと、そう願う時が来ることを覚えてこの大切な日々を過ごしていきましょう』
仕事と子育て、どちらも一生懸命やりたいけれど、仕事を優先しがちだった私にとって、子どもたちが通う園からのお便りは、考え方を180度変えてくれるきっかけとなりました。
「ママ、一緒に遊ぼうよ」
「ママがいい!」
そんなふうに甘えてくれる子どもたちの気持ちに、
私はどれだけ寄り添うことができていたのだろうか。
「ちょっと待ってね」「あとでね」と、先延ばしにする言葉が口癖になっていた気がする。
このお便りを受け取った翌日から、いつもより2時間半ほど早めにお迎えに行ける日を設けることにしました。
すると、子どもたちの反応は翌日から大きく変化がありました。
怒って涙したり、帰りの車の中で眠くなってしまうこともないので、
心身の健康や時間的にも生活リズムを整える余裕が生まれました。
園の先生方からも、「マキちゃん、すごく表情が明るくなりました! 朝からすごくニコニコで、お返事もハッキリと出来ていましたよ! ママもマキちゃんも本当に素晴らしいです」
そんなふうに言ってもらえました。
仕事の時間を見直したり、効率化をする事で、わたし自身にも変化がありました。
日中に加え、夜中に作業をすることがほとんどだったのですが、翌日の効率を上げるため、夜は子どもたちと同じ時間に眠ることにしました。
1日は誰しもが24時間と決まっていて、その枠の中で、何をするのか?
仕事ももちろん大切だけれど、子どもや家族での今の時間はかけがえのない宝物のような時間であることを気づかせてもらいました。
あの時にもっと家族で過ごせば良かったと
後悔をしないように。
そして、この気持ちを忘れないように残しておきたいなと思いました。
〈髙田久美子さん連載〉
東京から群馬へ。写真家・髙田久美子が写す家族のかたち