妊娠と出産、子どもと繋がるという事

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俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間

名前
野波麻帆 / Maho Nonami
家族
4人(7歳と5歳の女の子)
所在地
東京都
お仕事
俳優、「himher」デザイナー
URL1
野波麻帆(@mahononami)Instagram
URL2
himher

俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間

私は32歳で妊娠し、33歳になってすぐ長女を出産しました。

母が無痛分娩で私を出産していた事もあり、何の躊躇もなく私も無痛分娩を選択。ただ、産む日にちは決めず、自然に陣痛が来るのを待ってというスタイルにしました。
長女妊娠時はつわりもほぼなし。ただただピザとかフライドポテトとかザクザクしたクッキーなど、国籍が変わったのかと思う程、食べたいものが変わり、大好きなお寿司はまったく食べたいと思わない。「妊娠って不思議だねーーー」っと、主人や友人と笑いながらとても幸せで余裕がある妊娠期間を過ごしていました。
そんな中、妊娠後期に逆子である事が発覚。次の検診までに正常に戻らなければ帝王切開になるとの事。予期せぬ展開に驚き、逆子に効く鍼に行ってみたりしたのですがまったく動かない。検診前日の夜、お腹にいる赤ちゃんに、切々とわたしの気持ちを語り「出来ればグルって回って欲しいよ〜」とお願いして就寝。
そして検診当日の朝、なんだか物凄い勢いでお腹を蹴られる感覚で目が覚めました。その後もずっとグニグニ動いている。何度も脚で蹴っては休憩。また蹴っては休憩の繰り返し。「頑張れ〜!! 回れ〜回るんだ〜!!」と、お腹の中の赤ちゃんに声をかけながら病院へ。「戻りましたね! この時期に回るのはかなり稀なことですよ!」との先生の言葉に、思わずヨシっと声が出ました(笑)。
しかし今度は、予定日をだいぶ過ぎても出てくる気配のない長女。先生があまり大きくなると産むのが大変だからとリミットを決めてくれたのですが、結局その日も過ぎ、夜入院して朝から陣痛誘発剤を打ち出産する事に。
出産予定前日の夜、病室で寝る前に、明日ご対面するであろうお腹の中の赤ちゃんにひたすら話しかける私。前回同様、きっと聞いてくれていると信じていました。「ママはあなたがこの世界に産まれてきたい! と思う気持ちを大事にしたいんだよ〜。だからがんばって自分で出ておいでー!!」と言いながら、就寝。
AM4:10。激痛で飛び起きる。ナイフで刺されてるかのような高い痛み! え! ネットで調べてよく出てくる生理痛の重いどーーーーんという痛みとは全然違うけど!? でもちょっとしたら収まる。やっぱり陣痛だ!!! その時は焦る事もなく冷静で、自分で陣痛の感覚を時計を見ながら記録しつつ朝が来るまで陣痛に耐えながら2時間ほど待ちました。早朝様子を見にきてくれたナースの方に、「あら!!結構感覚狭いですね!!痛かったでしょ!?」と言われ、急いで分娩台へ。今考えたらすぐにナースを呼べば良かったのではと思うのですが、ここも母の勘なのか、すっごい痛いけどまだ産まれなさそうという感じがしていたのです。
分娩台に着くと先生に麻酔を打ってもらい激痛だった陣痛の痛みも解放されて、その後誘発剤もなしであっという間に産まれました。無痛のお陰か身体のダメージは少なく、産んですぐスタスタ歩き回って見舞いにきた家族に驚かれるほど元気でした。
逆子の時も、出産の時もしっかりわたしの話をお腹の中で聞き、ギリギリで行動に出てくれた長女。偶然かもしれないけど、気持ちが伝わったなと、わかってくれているんだなと、これまた同じDNAを持つ母だからこそ、なんとなく偶然じゃなさそうだと感じるのです。だってお腹の中でしっかり繋がっているんだもの。追い込まれると力を発揮するタイプのかしら?(笑)と考えつつ、ぎこちない腕で長女を抱っこしながら、超安産の、とっても幸せな母初日を迎えました。

そして7歳になった長女は今、自分の意見をしっかり持っていてあまり人に流されず、そしてやる時はやる、強い気持ちを持っている女の子に成長しました。
お腹の中にいる時の話をすると、
「だってママが可哀想だもん、だから頑張ったんだよ」と、フフっと笑いながら言ってくれました。


〈野波麻帆さん連載〉
俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間

       
  • 安産祈願

  • 妊娠中の私

  • 海へ

          
  • 長女、誕生

  • 7歳になった長女

  • 妊娠中には、安産のお参りへも行きました。

  • 予定日を過ぎても産まれる気配なし。散歩に行っては、お腹が重くて休憩。また歩いては休憩。という妊娠後期でした。

  • 妊娠中は、海にも散歩へ出掛けました。波の音、お腹の中の赤ちゃんも聞いていたはず。

  • 超安産で産まれてきた長女。産まれてすぐ、病院で過ごした初めての赤ちゃんと私の2人だけの生活は、私の人生において忘れる事のできない時間です。

  • そんな長女も、今は7歳に。たまに私も叱られるくらい(笑)、しっかりした妹想いの頼れるお姉さんです。