突然の3日間のオフラインで子どもの様子と自分に思わぬ気づきを得て

モデル小泉里子が綴る、ポルトガルでの家族時間
- 名前
- 小泉里子/Satoko Koizumi
- 家族
- 3人(夫、4歳の男の子)
- 所在地
- ポルトガル
- お仕事
- モデル
- URL
- 小泉里子/Satoko Koizumi
- URL1
- SATOKO KOIZUMI 小泉里子
【モデル小泉里子が綴る、ポルトガルでの家族時間】
先日、スマホが壊れて3日間のオフライン生活を過ごしました。幸い週末ってこともあり、学校からの急ぎの連絡もないし、これといって約束もしてなかったので、のんびり過ごすことにしました。
考えてみたら、3日間もスマホがない生活なんていつぶりだろう。思い出せないほど遠い昔のような気がします。それこそポケベル時代?笑
自分では、あまりスマホに依存していないタイプだと思っていて、よく家にスマホを忘れて出かけるし、自宅にいても全然スマホを見ないから連絡してきた夫にたまに怒られることも。
でも最近は子どものクラスの連絡をメールで確認することも多いし、すぐ返せるようにと頻繁にチェックするようにしていますが、それでも日中はスマホを見る時間を決めていて、子どもが幼稚園から帰ってきて寝るまでは、あまり見ない時間にしています。
そんな私でも3日間のオフラインでの気づきはたくさんありました。
私の中ではスマホとの接し方を制限していたつもりだったけれど、思っている以上に多くの時間接してました。車のナビだったり、料理中の調べものだったり、分からないことがあると、すぐChatGPTに聞くし。音楽だってスマホだし、スケジュール帳だってスマホです。レストランの予約を取るのも、Uberするのも。
とにかく生活のほとんどの場面でスマホが必要でした。
これだけの場面で必要だと3日間のオフラインが心配になるけど、でも意外に大丈夫で、ないものはないので、なんとかなりました。
そしてなんとかする力もつく気がしました。
その3日間、子どもとずっと一緒にいて、彼の行動にも変化がありました。
普段だったらスマホで何か見たいって言い出す場面でも、「ママのスマホは修理中だからね」とお絵描きをしたり、折り紙をしたり、それ以外での遊びを見つけては楽しんでる様子を見て、子育てでのデジタル娯楽の取り入れ方を今一度考えなければと思いました。
「あれば楽、なきゃ大変」と思ってたけど「なければ新しい発見や成長がある」。
まー、そうもいかない時やちょっとデジタル娯楽の助けが欲しい時もあるけど、使ってしまえばそれまで。
でもね~、このご時世、まったくやらないのも、それはそれでどうなのかなとも思うのです。やりたい事を抑えつけてストレスになるくらいなら、ルールを決めてやらせた方がいいとも思います。
例えば、息子が大好きなアニメ「Bluey(ブルーイ)」は日本語でも英語でも見るから、語学を学ぶ時間にもなって良いと思うし、内容も日常の出来事をユーモアに描いてて、その中で自然に人生で大切なことを学んでいける話でもあると思うから、ま~これは見せてあげたいと思うのです。
ただ、ゲームに関しては、今のところ私的に落とし所が見つからず、やらせて良いものなのか疑問。でも息子はやりたがるし、これをやって将来何に悪影響なのかも説明できないので、いいよと言ってしまう私です。
4歳なので、誰かとオンラインでやることもないし、課金もなし、変な誘惑もないので、まだ親の目の届く範囲で遊んでいるからそういった心配はないけど、大きな問題といえば、ダラダラやってしまうこと。なのでこれだけは厳しく、いつも分かってもらうまで諦めず言い聞かせてます。私が良いと思う「Bluey」にしてもゲームにしても1日1回30分まで。
このルールの中でやるようにしてます。
平日は朝から夕方まで幼稚園で、帰ってきたらすぐご飯にお風呂なので、そんな時間もないくらい、あっという間に寝る時間になるので、セーフ。
大敵は週末や長いお休みです。
でも先日の週末のオフラインで気づいたこと。
子どもには、「スマホはダメ」「iPadもダメ」と言いつつも、私はなんだかんだいつもスマホを握りしめていたこと。
なんかすごく矛盾してるなと思っちゃいました。
私も子どももこの週末は、スマホがないことで、それ以外の楽しみや発見があって、とても有意義だったことを思うと、私も今一度、子どもがいる時間でのスマホとの向き合い方を考えなくてはと思いました。
生まれた時からデジタルなものに囲まれて成長したら、どんな大人になるだろうってよく思ってたけど、それよりも生まれた時から親がスマホばっかり見てるのを見ながら育った方が恐ろしいなと思いました。
時代は変わったとはいえ、子どもと接する時間はちゃんと向き合っていたい。そんなことを思った3日間のオフライン生活でした。
〈小泉里子さん連載〉
モデル小泉里子が綴る、ポルトガルでの家族時間