小さなふたり姉妹が、ママになったわたしに教えてくれたこと

俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間
- 名前
- 野波麻帆 / Maho Nonami
- 家族
- 4人(8歳と5歳の女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- 俳優、「himher」デザイナー
- URL1
- 野波麻帆(@mahononami)Instagram
- URL2
- himher
【俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間】
この夏休み、娘達とずっと一緒にいる時間の中でふと、「あぁ大きくなったなぁ〜」と思う事が多々ありました。
長女は8歳。すっかり赤ちゃん感も抜けて少女に。5歳の次女はまだまだ幼いのですが、この夏休みでグッと成長したように感じます。
私が手助けしなくても自分でできる事が増えてきて、ちょっと手が離れてきた感じ。「赤ちゃんってこんなになんにも出来ないのねっ!!」と思っていた日々は、あっという間に過ぎ去っていってしまいました。
6年前、子育てをしていくうえで、当時2歳だった長女に教わったことが、私の中でしっかりと土台になり、いまでも日々助けられているひとつの言葉があります。
次女の出産を控え、明日から病院に入院するという夜。長女と2人寝る前のベッドの中で、大きいお腹をさすりながら色んな話をしました。まだ2歳だったのでどこまで理解できているかはわかりませんでしたが、これから「おねぇちゃん」になるという事、次にママがこの家に帰ってくるときは妹を連れて帰ってくる事、赤ちゃんと4人の生活がはじまる事、赤ちゃんは1人では生きれないからたくさん面倒を見てあげなくてはいけない事。今までパパとママを独り占めしていた長女が妹ができる事で、寂しい想いをさせる事はわかっていたので、家族として、チームとしてちゃんと理解してもらおうと話をしたのです。
「一緒に頑張ろうね! きっと楽しいよ! 大丈夫そう??」
と聞くと、うん、うん、とうなづいて話をずっと聞いていた長女は、ベッドの端からコロコロと転がり私に近づいて、
「ママ.........あいしてる?」
と、わたしに聞きました。
「もちろん!! 愛してるよ!!!」
と、ぎゅーーーーっと抱き締めると
「じゃぁ、だいじょうぶ」
と言ったのです。
その時に私は、どんな事があっても愛があれば、子ども達が愛を感じていれば、子育てはなんとかなるんだと2歳の彼女から教わりました。
ついつい自分の仕事が忙しかったり、なんだかいつもよりイライラしてしまって、そんなに怒らなくてもよかったよなぁ〜と子どもの寝顔を見ながら、ごめんねと反省し自分を責めて涙が溢れる日は、明日はたくさん笑顔でいよう! と決めるとともに、「大丈夫!! だって私はとにかく娘達を愛してるんだから!!」と自分に言ってみたりします。
母親だから、とか母親らしく、とか変な価値観やプライドはまったく必要なしという主義なので、次の日娘達に、
「ママ昨日言い過ぎた!! ごめんね!!」
と謝り、ぎゅーぎゅーとハグをするわたし。
いつか、ハイハイとあしらわれ、ハグもしてくれなくなっちゃうのかな?
あーーー寂しいっ、と小さく呟きながら成長を見守る夏は、あともう少しで終わります。
〈野波麻帆さん連載〉
俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間