習い事、辞める? 続ける? 母が良い伴走者であるために

俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間
- 名前
- 野波麻帆 / Maho Nonami
- 家族
- 4人(8歳と6歳の女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- 俳優、「himher」デザイナー
- URL1
- 野波麻帆(@mahononami)Instagram
- URL2
- himher
【俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間】
この4月で長女が小学3年生、次女は小学1年生に。
学校終わり、お友達の家に遊びに行ったり、『子どもたちだけの世界』という時間が少しずつ増えてきた8歳の長女。PC片手にクラスメイトと大好きな「マインクラフト」をやりながら、どうやったらYouTuberでお金を稼げるのかを話し合っていると思ったら、急に鬼ごっこが始まったりと、まさに今の時代の子どもらしさ溢れる日々(笑)。
お稽古事は、ダンスを週2or3、コーディングが週1、ここに6月から英会話が入ってくるスケジュール。ダンスは次女も一緒に通っているのですが、先生承認制で上のクラスにあがっていくシステム。負けず嫌いで好きな事に対してはとことん努力家の長女には、このシステムがあっていたようで日々練習を重ね、中級へあがったのと同時にバレエの基礎が無いことを自覚し、皆についていくためにバレエとピルエット専門のクラスを受けに行きたいと自ら志願してきました。目下、自分のダンススキルを上げる為に奮闘中。多分、彼女の今の人生の中ではダンス脳がかなりのパーセンテージを占めていると言っても過言ではなさそう。確実に自分の世界を少しづつ作り出している様子。
1年生になったばかりの次女は、同じタイミングで年長さんから長女と同じダンスクラスに入り、あまりの難しさに最初は泣いて練習する日々でした。小学校2年生と年長さんでは振りの習得の速さに差があるのは当然なのに、「自分は向いてないじゃないか」と悶々とする日々。そんな彼女を見守っていましたが、今年の3月に行われた発表会前に、ついに「出たくない」と言ってきたのです。勿論、無理矢理やりたくない事をやらせるのは我が家の子育て理論に反しています。
「わかった、そうだよね。かなり難しいもんね、、」と言ったものの、何かが私も彼女も腑に落ちない。何故だろうとその夜、次女の立場になってよく考えてみました。
もし今発表会前にダンスをやめて、自分も出るはずだった長女が出ているナンバーを客席で見た時、彼女はどう感じるだろう。皆とっても可愛い衣装を着てメイクをしてキラキラ踊る姿を見た時、悔しさと、最後までやりきれなかった自分を責める気持ちを少しは感じる事になるんじゃないか。次女の場合はこの気持ちをバネに出来るほどまだ強くないし、何より自己否定する気持ちになるのは良い事じゃ絶対ないはず。
次の日、昨夜考えた事を次女に話してみました。
「辞めちゃダメって事じゃなくて、とりあえず発表会まで頑張ってみたら?それが終わってからもう1回そのまま続けたいか、もうやめたいか決めればいいんじゃないかな」と。途中でやめることは誰でも出来るけど、ゴールを決めて最後までやりとおす事も大切だという事。
彼女はうんうん、と聞きながら「最後まで頑張ってみる。でも覚えるのが難しいからわからないのは手伝って欲しい」と。「よしきた! 任せとけっ! 一緒に頑張ろうね」と、ギュッと抱きしめて発表会までとにかく猛特訓の日々(笑)。
出来ない自分が悔しくて自分の足を叩きながら泣く事もありましたが、目標がある事でどんどん前向きにダンスに向き合い始め、同じナンバーを踊る子ども達と仲間意識も育ち、発表会当日はとっても楽しそうに踊る姿に、ここでやめると言ったとしても、この経験が出来たなら良かったなぁと、客席に座りながら改めて実感しました。
帰りの車の中で、
「どう?これでダンスやめる??」
と聞いてみたら
「先生がね、これからも一緒に頑張ろうねって言うから、もうちょっと続けてみるっ!」
との事(笑)。「良かった良かった」と一安心。
そしてより寝る前ベッドの中で、
「ママありがとう。発表会出れて良かった。もしあの時やめてたら、今日、とっても悲しかったと思う」と。
子育てにおいて、親とは一体子どもにとってどんな存在であったら良いのかと自問自答する場面が多々あります。
いつだって答えを決めるのは子ども自身です。間違っても親のエゴを押し付けたりする事はしたくない。子ども達がゴールを決めて自走出来る日が来るまで、伴走し、助けを求めたい時にすぐ近くにいる存在であること。
大人になり社会に出れば嫌でも厳しい場面が多々あり、挫折感、自己険悪に陥ることは避けては通れない。大切なのは、意外と人生はどんなに転んでも何度だって起き上がる事が出来るんだということを、大人だからできる優しさと強さを持って接していきたいと思うのです。
次女は長女と共に今もダンスを続けています。
勿論、伴走している私は筋肉痛(笑)。
急な激しい動きでピキっとなにかの音が鳴る事もしばしば......(笑)
いつかぎっくり腰になりませんように.....!!(涙)
〈野波麻帆さん連載〉
俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間