待ちに待ったクリスマスの夜、サンタさんが運んでくるもの

俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間
- 名前
- 野波麻帆 / Maho Nonami
- 家族
- 4人(8歳と6歳の女の子)
- 所在地
- 東京都
- お仕事
- 俳優、「himher」デザイナー
- URL1
- 野波麻帆(@mahononami)Instagram
- URL2
- himher
【俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間】
急に寒くなり、気づけば街を歩くとクリスマスソングが...。歩く度、目に映る煌びやかに輝くクリスマスツリーを発見しては、「今年はサンタさんに何をプレゼントして貰おうかな〜」と、娘達はワクワクしています。
家族ができて、娘達が産まれてから、クリスマスというものが私の中でとても大きなイベントになりました。
私自身、小さい頃はサンタさんにお手紙を書いてお願いをして、リカちゃんやぬいぐるみを。中学生の時は、両親が好きなブランドのお洋服やお化粧品などを買ってくれてとても幸せな日でした。キリスト教の学校に通っていたので、聖歌隊だった私はクリスマス礼拝で歌うアンセムの練習で、放課後はとても忙しい日々だった記憶もあります。
高校生になってからは恋人がいる時は一緒に過ごしたり、20代、シングルの時は友人とクラブのパーティーへ行ったり。そんな常にプレゼントを貰う側、パーティーに出席する側だったのに、子どもが出来た日から完全に主催者側に回ることに(笑)。
娘達が産まれて初めてのクリスマス。
大きな靴下を枕元にぶら下げて、朝起きてその中にぬいぐるみが入っているとにっこり笑って喜んでくれました。
毎年、きゃーーー!と驚いて喜んでくれる顔が嬉しくて、夫ともっとビックリさせるにはどうしようかと考え、サンタの衣装を買ってきて夫に着させて窓から入ってくる動画を撮ろう、という事になったのは3年前。
動画の内容は、〜夫が夜中にトイレへ起きた時にサンタが入ってくるところを目撃して、急いで携帯で隠れて動画を撮った〜という程の、ノンフィクションのドキュメンタリー風(笑)。(勿論ドキュメンタリーでもノンフィクションでもないのですが。笑)
子ども達が寝静まった頃、夫が衣装に着替えてみるとお腹がブカブカ。赤い服の痩せてるノッポのお兄さんいう感じで、恰幅の良いサンタのお爺さん、とはお世辞でも言えずかなり遠い存在....。すぐにバスタオルで身体をグルグル巻きにして詰め物をお腹にいっぱい入れて、なんとかサンタに。
次は窓から入ってくるところを、私がトイレ方向から隠れて撮ることに。
白い大きな袋にプレゼントを入れて、真っ暗なベランダに出て、ツリーのライトだけが点灯している部屋へと入ってきた夫サンタ。
そうっとツリーの前にプレゼントを置いてまたベランダへ出て行く、という一連の流れなのですが、遠目に撮っていても、その動きがいつもの夫で(特に普段の歩き方に特徴あり、笑)子ども達が見たらバレてしまうほど。
夫が自分で見ても、「なかなかこれは難しいな」というので......
私の出番です(笑)。
バトンタッチして詰め物もバスタオルも増やし、かなり年を召した腰が悪いサンタのお爺さんという設定に、自分の中で役作り。ツリーの下にプレゼントを置いた時、腰が痛いのでゆっくり置いて、そのあと腰を伸ばしてストレッチする小芝居までいれてみました。
さすがに、普段の私とお爺さんとはまったく繋がらない動きなので、動画を確認してもこれはバレないね!と、夫にも太鼓判をおして頂き、無事動画が完成。
朝起きて、ツリー前に置いてあるプレゼントをキャーキャー言いながら開ける子ども達。
そんな子ども達に、実は昨日ね、パパがね........!
と動画を見せたら、目をまん丸にして驚いていました(笑)
トナカイは?!ソリはどこに置いたんだろう?!と言うので、
きっと空に浮かんでるんじゃない?!
と、皆んなで想像しながら盛り上がりました。
そして次の年のクリスマス。
次女から、去年動画を見て「サンタさんは腰が痛そうで疲れていたから、甘いものと飲みものを用意してあげたい」と提案され(笑)、
日本の美味しい甘いものを自分で考え、大好物の虎屋の最中とお茶をセットでツリー下に置くことに。
朝起きると空になったコップとお皿、「Thank you!」と書かれたサンタさんからのカードを見て、
「最中食べたね...!!」と、次女がにんまりと一言。その嬉しそうな顔に思わず笑ってしまった朝でした。
今年のクリスマスも、家族皆んなで過ごします。
いつか、サンタなんていないんでしょ??
と言われる、その日まで。
家族と過ごすクリスマスではなく、友達や恋人と過ごすことを選ぶだろう、その日まで。
リクエストされた手料理とケーキを用意して、今年もサンタは無償の愛を運びます。
〈野波麻帆さん連載〉
俳優 野波麻帆、オシャレも遊びも満喫の家族時間