NASU FARM VILLAGEの春。自然の中で育む、子どもたちの小さな気づき

自分らしく働き、育てる。暮らしの中で見つける“心の余白”
- 名前
- 山脇道子 / Michiko Yamawaki
- 家族
- 3人家族(夫、6歳の息子)
- 所在地
- 東京
- お仕事
- スタイリスト・クリエイティブディレクター
- URL
- 山脇道子(@MICHIKO YAMAWAKI)Instagram
【自分らしく働き、育てる。暮らしの中で見つける"心の余白"】
4月のはじめ、「NASU FARM VILLAGE」には桜が咲き、やわらかなピンク色の並木が広がっていました。
そんな景色の中で過ごす時間は、どこか特別で、ゆっくりとした春の訪れを感じさせてくれます。
レジャー施設のような特別な遊具がなくても、子どもにとってはそれだけで十分。芝生の上でピクニックをしたり、ただ走り回ったり。自然の中に身を置くだけで、楽しみ方を自分で見つけていく姿が印象的でした。
ファーム内を巡るトラクターツアーも、そのひとつ。広い敷地をゆっくり走りながら景色を眺める時間は、大人にとっても心地よく、子どもにとってはちょっとした冒険のようです。
そして今回、いま企画を進めている「農業体験」の一部を、テストも兼ねて体験する機会がありました。まだ一般の方には提供できていない内容ですが、今回は特別にイチゴハウスへ。
ハウスに入ると、子どもたちはまずイチゴよりも、白い花に目を向けました。
「お花が咲いてる!」
そして次に気づいたのは、置かれている蜂の巣箱。
「どうしてここにあるの?」
農業スタッフの方が、「ミツバチが受粉をしてくれるから、イチゴは実になるんだよ」と、教えてくれました。植物と生き物が関わり合いながら育っていく、そのしくみにふれた瞬間でした。
「これ、このまま食べてもいい?」
そんな無邪気な質問のあとに続いたのは、「ヘタはどうするの?」という問い。
「ゴミ箱じゃなくて、畑に戻してあげて。肥料になるからね」
その言葉に、子どもたちは少し驚いた顔も印象的でした。
ただ"収穫する"だけではなく、食べることの裏側や、自然の循環を感じる時間。そのひとつひとつが、確実に子どもたちの中に残っているように思います。
今回の体験を通して、農業スタッフの方々とも後日、
「どんな体験ならもっと楽しんでもらえるだろう?」
「子どもたちの反応をもとに、どんな企画ができるだろう?」
と、これからの可能性についての会話も広がりました。
たとえば、畑でニンジンを抜いて、自分で洗って、そのままお馬さんにあげる。そんな体験も、きっと子どもたちの記憶に残るはずです。
今回の時間は、私にとってもどこか特別なものでした。日常的に話しているファームでの仕事を、実際に息子に見せることができて、とても嬉しく感じました。
自分が好きなことを仕事にして、楽しんでいること。その空気のようなものが、少しでも伝わっていたらいいなと思います。
この場所で生まれる体験を、これからもっと多くの人に届けていきたい。そんな想いが、また強くなった春の日でした。
〈山脇道子さん連載〉
自分らしく働き、育てる。暮らしの中で見つける"心の余白"