「自ら考える人」を育てる、北米で注目されている教育現場の工夫とは!?

子育ても仕事も自分らしく彩るマンハッタンの暮らし
- 名前
- 小浪良子 / Ryoko Konami
- 家族
- 3人(夫、7歳の女の子)と8歳の豆柴
- 所在地
- ニューヨーク
- お仕事
- IROHA NYC経営
- URL
- 小浪良子 / Ryoko Konami インスタグラム
- URL1
- IROHA NYC
【子育ても仕事も自分らしく彩るマンハッタンの暮らし】
あっという間に新年を迎えました。
心忙しい年の暮れには、日本に一時帰国し京都を旅してきました。
二年前に訪れた時より外国人観光客が減り、国内の旅行者が戻っていると聞きましたが、
宿は私たち以外は皆んな海外からの観光客で、まだまだ根強い人気を感じました。
ふらっと立ち寄った茶房を兼ね備えたギャラリーは2年後にニューヨーク進出を計画しているそうで、日本の文化が再熱中のニューヨークで新たな人気スポットになるのではと確信しました。
最近、ニューヨーク州の中学校での数学授業で、「BTC(Building Thinking Classrooms)」という新しいアプローチを取り入れているというニュースを目にしました。
BTCでは、教師が一方的に解き方を説明するのではなく、生徒同士のディスカッションを通して"自分で考える力"を育てることに重きを置き、数字や数量を感覚的にとらえ、子ども本来の数学的直感を信じ、それを引き出すことが中心にあるんだとか。
そのため、教師の役割は「解答を示す人」ではなく「思考を促す問いをデザインする人」になり、教師も生徒の思考過程が把握しやすくなります。
驚いたのは、この方法を実践してからわずか2年で、州の統一テストにおける生徒たちの成績が大きく伸びたこと。そして何より、「子どもたちの学びに対する姿勢が変わった」と先生が語っていたことです。
カナダの数学教育研究者 Peter Liljedahlは、子どもを「聞く人」ではなく「考える人」に変えることを目指した学習アプローチを提案しています。授業の最初から、考えざるをえない問題をグループに投げかけ、必要最小限だけ後から説明するスタイルを取ったり、くじ引きなどでランダムな3人グループを作り、役割が固定されることや「できる子まかせ」を防ぎ、自ら考える雰囲気を作り出します。こうした工夫を通して、子どもたちは自ら考えることの楽しさを知り、教室全体が「考える空間」に変わっていくということです。
そして面白いのは、必ずしも"発言の多い子"だけが活躍するわけではないというところ。問題を図にしてみる子、数のパターンを静かに探し続ける子、友だちのアイデアを整理して書き出す子など、声の大きさとは別の形で、それぞれの子どもの思考が表に出てきます。そして使用するホワイトボードは、間違いをすぐに消してやり直せる安心感もあり、「失敗したらどうしよう」という不安を少しずつほぐしていくようです。
娘もカンファレンスで先生に、「もう少し発言を」と言われるんですが、家ではたくさん考えているんですよね。ディスカッション重視のアメリカですが「発言できる=考えている」ではなくて考えを繋いでいくということ、そして安心の場を大人が作っていくことで、それぞれ特性を持った子ども達が伸びていくのではと思います。わからない問題でも、とりあえず手をつけてみることが学びの土台になったら良いですね。
最後に、ニューヨークの家庭でも支持されている知育系Netflix番組をご紹介します
1. Ask the StoryBots
このアニメーションシリーズは、子どもたちの「なぜ?」という疑問に答える形で進行します。楽しいキャラクターたちと科学や歴史、文化について楽しく学ぶことができ、幼児から小学生までの幅広い年齢層に人気です。
2. Spirit Rangers
アメリカの先住民の文化を背景にしたこのアニメは、自然や環境保護の重要性を教えます。キャラクターたちが様々な冒険を通じて学ぶ姿が描かれ、ニューヨークの子どもたちにも共感を呼ぶ内容です
3. Action Pack
キッズヒーロー達が登場し、協力して問題を解決する力を育む内容になっています。楽しみながら社会性を学ぶことができ、プリスクール向けのアニメなので幼児にオススメです
4.Emily's Wonder Lab
科学を実験を通じて楽しく学べるこのショーは、子どもたちが科学に興味を持つきっかけを提供します。ニューヨークの多くの家庭で愛されているシリーズ
ではでは、今年もよろしくお願いします。
〈小泉良子さん連載〉
子育ても仕事も自分らしく彩るマンハッタンの暮らし