【モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て】

先日ふと、寝起きにあることを思い立ったんです。
毎日、娘と寝食を共にしているけれど、この当たり前だと思っている日常は、もしかしたら、早くてあと3年足らずで終わってしまうのかも！と。
娘だけでなく、14歳を迎えた愛犬キョロさえも、あと3年したら17歳。
犬の平均寿命を考えるとかなり高齢で、いつどうなるかわからない年齢に気づきます。

娘が生まれてから、無我夢中で始まった子育てでしたが、一緒にいられなくなる日が現実的にくるかもしれないなんて！　毎日のこの当たり前がすごく貴重な日なんだと、ヒシヒシと感じたんです。

振り返ると、私は16歳でモデル事務所に応募したことをきっかけに、17歳でモデルデビューを果たし、18歳になった高校3年生の夏に親元を離れて東京に上京しました。
それ以来、東京生活、モデルという仕事に一直線で、実家に帰るのは年に数回程度。
親よりもモデルという仕事や恋人、友人たちと過ごす時間が楽しくて。
親と会うことも、電話で話すことさえもすごく少なくなって。
私がそうだったんだから、娘もやっぱりそうなっちゃうんでしょうか......。

離れるのが寂しいと思いながらも、高校生からはどこか海外のボーディングスクールに出るのも悪くない、と内心思っているのも確か。
理由は、私は親元を早く離れたことに１ミリも後悔はなく、それよりも、無知のまま、早い段階で新しい世界に飛び込んだことは、いい経験になりよかった！と心底思うから。

父は「自分は自分の人生を！」と、個人のやりたいことを尊重してくれる人で。
母は「モデルになったら？」と私の細長い体型を見て、将来の可能性がある場所へと背中を押してくれた人。

そんな両親にとても感謝していて、私も娘には、彼女の好きな世界へ背中を押してあげれる存在になりたいと、すごく思っています。

先日、ブライトチョイスの佐久間麗安さんの連載で、アメリカの自己啓発作家の故ダイアー博士の言葉、

"You get what you are, rather than what you want."
「自己実現とは、"自分らしさ"を顕在化させること」

がありましたが、確かに、個性を見出して、輝く場所を見つけてほしいと思うのは、全ての親の願い。

早速、娘に「あなたの好きなことって何なの？」と聞いてみると、
「わかんない」の一言。うーん......。

ま、確かに、私もこの年齢の時に親にそう聞かれたら、同じように答えていたと思います。
個人的には、パパの家系がスポーツ一家ということで、スポーツに関わることをして欲しかったにもかかわらず、携帯が大普及したおかげもあって（笑）、どちらかというとムービーオタクになってしまって。

先日も「ママ、このシリーズのドラマ、全部観たの」と言ったのが、全８シリーズ？20話ほどあるドラマで。
あなたこのドラマにいったい何時間費やしたの!?と、聞いただけで目がクラクラしましたが（笑）。
幼少期から、映画やドラマを観ることが大好きなことを思い出しました。

キックボクシングが得意でムービーが好きなら、アクション女優なんていいのでは？と、思い立ち、『トゥームレイダー』のアンジェリーナ・ジョリーや『キルビル』のユマ・サーマンなどのムービーを観せてみたりしたのだけど、そこまでハマる様子がなくて......。
と思っていたら、『ミッション・インポッシブル』のメイキングで、トム・クルーズが崖からスタントマンなしで自らダイブしている映像に釘付けになっていて。

「この人、どうしてこれをやったんだろう」って興味津々。
「彼は観る人を楽しませたくて、ファンのために、自分に挑戦したんだと思う」
って答えたら、真剣にその映像を観続けてました。
娘にとって、トム・クルーズのその姿がどう映っていたのかはわかりませんが、何か心に響くものがあったようでした。

今は、彼女の心に触れたり、響いたりするものに注意深くいたい時期。
特に、将来の進路を決め始めることになるだろうこの3年は、彼女が自分の個性を活かせるものや夢中になれるものに出会えることが、私の願い。

仕事があり、24時間一緒にいることが少ない中、今週は二人きりでモルディブ旅行へ行ってきます。
この休暇は、彼女が今、何を大切に考えて、どんな感覚を持っているか。
改めて向き合って、私の知らない彼女を発見したいと思っています。

より良い未来に向けて羽ばたけるように、彼女らしさを表現できる道が見つかるといいのですが！

モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て