アメリカの大学生から学ぶハイスクールまでのステップが、新年の抱負に

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モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て

名前
SHIHO
家族
3人家族(夫、13歳の女の子)、ミニチュアダックスのキョロ
所在地
東京
お仕事
モデル、ウェルネスアドボケート
URL1
SHIHO(@shiho_style)Instagram
URL2
Shiho Style

モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て

2025年が始まりましたね! みなさん、どんな年始をお過ごしでしたか?
私たちは、なんだか新しいことが始まりそうな予感がしてワクワクしています!

我が家の嬉しいお知らせは、サランが数年ぶりに出演した韓国のTV番組がご好評をいただき、同じ番組で継続して出演することが決まりました。

前回は、サランと幼馴染の男の子との出演でしたが、次回はこの2人に加え、サランの従姉妹や某人気アイドルグループが共演してくれたり。番組内で雑誌の撮影や、広告撮影をしたり。ファッション業界とエンタメ業界が絡む、盛り沢山の内容になりそうです。

韓国で仕事を始めて10年以上経ちますが、いつも展開の早さとスタッフたちの制作力や業界同士の連携に驚きます。もしこれが日本だったら...日本語をほとんど話さない韓国人の子どもが出演するネット番組内で、日本の雑誌撮影やアイドルが絡んで共演する内容が成立するかは、なんとなく想像しにくいです。

今、韓国のエンタメ業界が世界で注目されて人気を博している理由は、世界でどう君臨するかという、計画的なグローバル戦略を考えて動いているからだと思います。

アイドルグループがデビューするのも数年間というレッスン期間を経て、国内だけでなく海外を視野に入れて準備していて。日本人や中国人がメンバーにも選ばれていたり、英語が話せる子も、必ずグループ内に入っています。

事務所はファンとの繋がりを大切にして、国内外でファンミーティングをまめに行っていたり。海外では、USAのビルボードには常にランキング入り、連日のように韓国アイドルグループの曲がラジオで流れていて。韓国のアイドルや俳優の方がパリコレのフロントローの常連になって、ニュースやSNSにトップで取り上げられ、ハイブランドのワールドキャンペーンにも選ばれていて!

とにかく勢いがすごいです。でもこれは急に取り上げられて始まったことではなく、戦略的に計画された準備と、本人たちの努力が相まって実を結んだもの。

韓国では、努力するのはもちろんですが、事務所や制作などに関わるスタッフの動きの俊敏さ、クリエイティブに関する明確なこだわり、役割ごとの連携があり、タレントはしっかり管理されています。

エンタメ業界だけでなく、子ども達の進学や将来の準備にも同じことが言える気がしますよね。

国内だけでなくグローバルに見て、子ども達にどんな可能性や選択肢があるかリサーチも必要。そのために親と子、学校、塾、先輩や周りの人たちからの情報交換や協力など、連携し合うことも大切な気がします。

そんな中、先日、親友から突然電話がきて、

「アメリカに住む大学生の姪っ子がちょうど日本に帰ってきているから、絶対、サランと会わせて話したほうがいいと思うの。彼女、今、CIAとFBIに入りたくて勉強中だから」と。

「え? CIAとFBI!?」

日本に住んでいたらそんな発想なかなかないけど、さすがアメリカ。現実の就職先にそんなものが入ってくるのね、と。サランも興味を示して、早速会うことに。

8歳年上の友人の姪っ子エミリーは、サランが成長したらこんな感じになるのだろうと想像を掻き立てられるような感じの子。将来に関して私の話は適当に聞き流すサランも、現役大学生の話には真剣に耳を傾けていました。

アメリカで育ち、ミドルスクールで日本に一時帰国してインターナショナルスクールに通い、その後、ハイスクールの前にアメリカに戻ったというエミリー。日本とアメリカの学業のレベルに違いがあることを知って驚いたとか。

「学業に追いつくために必死に勉強をして、学年の最後は単位を落とさないために、4日間寝ないで、食事をした記憶もないほど夢中で勉強したの。だって単位を落としたら、また1年同じ学年をやらなきゃだから必死だった。でもあの時に勉強しておいてよかった」って!

そんな経験をしたことがない上、宿題をそこそこにいつもTikTokばかり観て夜更かししているサランには、衝撃の話だった様子(笑)。他にも、

「若い時に行くのが嫌で仕方なかった塾も、今となれば行っていてすごく役に立った」

「勉強は大変だけど、ハイスクールは自分たちでパーティを計画したり、本当に楽しい!」

「CIAとFBIを目指すきっかけは、ドラマを観て憧れてこうなりたい!と思った。知り合いのお父さんが実際にこの職業の方がいて、直接話を聞いて、ドラマと現実での違いはあるのかなどリサーチもした。実際になって後から後悔したくないから、事前のリサーチも大事」というアドバイスも。

「大学に入るのは、自己アピールが必要」で、彼女はミドルスクールでアイススケートをし、ハイスクールでチアリーダーでキャプテンだったとか。また、「第二言語は科目で必須選択になるから、フルーエントで2カ国語以上話せると評価が高い」とか。

また、「今やっている韓国のエンタメ業界の仕事も、将来その世界で活躍していきたいなら、アメリカでは活動が評価の対象になる」とも、アドバイスをくれました。

現役の学生からの言葉は内容がリアルで、サランにはすべてがすごーく響いていて、今やっている芸能の仕事や韓国語をしっかり勉強し直す必要性にも気づけた様子。

たくさん話を聞いたおかげで「サラン!アフタースクールで韓国語の勉強をすぐに再開したほうがいいね」という私の投げかけに彼女は、素直に「うん!」と頷いていました。

親が言っても絶対に納得も反応もしなかった彼女に、新しいやる気が見えた瞬間。サランにとって、初めて将来について目を向けた時間でもあり、第三者からの言葉は、本当に有り難く、力があることを実感しました。

と言っても、まだ13歳のサラン。

「私も13歳の頃はまだ何も決めてなかったし、CIAとFBIになりたいと思ったのもハイスクールになってから。双子の妹は、アートの世界に行きたくて大学に入ったけれど、途中でサイコロジーに興味を持ち始めて、将来の夢を変えたの。そうやって違うと思えば、いくらでも変えられるから、慌てて決めなくて全然大丈夫」と、プレッシャーを拭ってくれる一言も。

「大人になったらいろんなことを自分で決めていかなくてはならないのも事実。今は何を聞いても、"わからない" で通っているのだけど、大人になるって自分で自分のことを決めていくってことだよ」って話もしてくれました。

ハイスクールまで、あと2年。何も考えないで、学校や韓国のお仕事に向き合うのと、将来を見据えて準備を考えながら取り組むのでは全然、時間の過ごし方は変わるもの。

そして今から始めれば、慌てずゆっくり取り組めるからこそ、一緒に頑張ろう!と、いいスタートを切れた新年。

これがただの話ではなく、行動に移せることを願って!

〈SHIHOさん連載〉
モデルSHIHOが奮闘、日本・韓国・ハワイが舞台の子育て

       
  • 韓国の撮影

  • エミリーとサラン

  • 幼馴染み

          
  • 初詣

  • 韓国の番組での撮影スタッフ達と。今回は6日間の撮影期間中、みんなとずっと一緒にいてすごく仲良くなっていました。帰りは空港まで見送ってくださり、ハグしてお別れ。また再び会えることを願って!

  • 友人の姪っ子エミリーとサラン。大学生のお姉さんからいろいろとお話が聞けて、刺激をたくさん受けた様子でした。あと数年したら、サランもこんな風に大人っぽく成長するのかと思うと、楽しみのような、少し寂しいような感覚になります。

  • 韓国の番組で共演しているユウトとは1歳から同じプレスクールに通い、12年来の幼馴染みで親友。幼稚園時代に一緒に旅行もたくさんして、家族のような関係。

  • 新年明けたらすぐに、みんなで初詣へ。神社に行ったら、心身がスッキリ。よい始まりの時間となりました。