仕事人間だった私が、"ハワイで子育て"にどっぷり浸る今に至るまで
ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記
- 名前
- Reiko H.
- 家族
- 3人家族(夫、5歳女の子)
- 所在地
- アメリカ・ハワイ
- お仕事
- 編集、ライター
- URL1
- Precious Hawaii with Kids(HPは2024年オープン予定)
- URL2
- rei.
【ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記】
私が夫と娘とハワイに引っ越してきたのは、2020年3月のこと。
まさに引っ越した数週間後に、コロナによりハワイはロックダウンが始まるというタイミングでした。「明日からアラモアナセンター閉まるよ」と言われ、公園もクローズ、ビーチも砂浜には座れず海の中に入ることだけが許されるという前代未聞の事態。誰とも会えず、友達作りや娘のプリスクール探しなど新生活の基盤を作る全てがままならないまま、こちらでの生活がスタートしたのです。
20代30代と、出版業界で働いていた私は、とにかく睡眠時間より仕事をしている時間が楽しくて。大学を卒業して出版社に就職し、大好きな雑誌の世界で働けることに没頭していました。ファッション誌は見た目華やかですが、編集という裏方の仕事は地味な部分も多くあり、それでも真っ白なページを自分の思うように作っていく作業は寝る間も惜しみたいものだったんですね。30 歳で独立した後は、一誌だけでなく仕事の幅がさらに広がったこともあり、日々夢中になっているうちに気がついたら40代に突入していました。
この公の場で年齢の話をしなくても、と思いますが(笑)、私にとっては晩婚&高齢出産となるその後の人生において、40歳の鐘が鳴るまでお金も時間も自分の好きなように使っていた時代の影響が多々あるように思うので、曝け出しておきます。
夫との馴れ初めは長くなるのでまた次の機会に書きますが、縁あって結婚することとなり、ドドドドドっと私の人生の方向?が変わり、例えると自分で操縦していたマイペースな船から全く別の船に乗り移ったような。なんなら航海している海も違う感じです、大きな波、多め(笑)。そして結婚翌年に、俳優業をしている夫から、当時所属していた事務所を辞めようと思うと相談され、私は二つ返事で「いいんじゃない?」と答えました。本当に良いと思ったからです。昨今、日本の芸能界では、俳優やタレントが大手事務所から独立する流れが珍しくないご時世になりましたが、当時はわりと稀だったようです。私が妊娠3ヶ月の時のことでした。
そして数ヶ月後、イギリスのBBC×Netflixの作品『Giri / Haji』の主演が決まりました。夫のロンドンでの撮影スケジュールが出産予定日と丸かぶり。しかも10ヶ月は日本に帰って来られない。さて、どうするか? ロンドンで産むしかないんじゃない? 私の中でそれ以外の答えはありませんでした。妊娠7-8ヵ月だったのですが、すでに予約していた産婦人科をすべてキャンセルし、大慌てでロンドンで受け入れてくれるお医者さんを探し始めました。初めての出産、どちらにしたって初体験なのだから、場所が日本だろうがロンドンだろうが、チャレンジには変わらない!そんな風に思ったのかな...今となってはその時の自分の決断力をよく覚えていません(笑)。 「高齢出産なんだし、何かあったときに家族もいるし助けてくれる人がいる日本に残って産んだら?」っていう意見もありましたが、私にはあまり迷いがなかったようです。
幸い、友達の紹介があったことで、妊娠35週というタイミングで初診を受け入れてくれる名医を見つけることができ、大きなお腹を抱えて日本を旅立ちました。そもそも妊婦が飛行機に乗れる最後の週、ギリギリのタイミングで渡英。ロンドンでの出産体験については、これまた本が書けそうなくらいボリュームがある話なので、いつか機会があればお伝えしたいと思います。そうして色々な荒波を越えて娘が生まれました。
ロンドンでの新生児との暮らしはしばらく続き、夫の撮影がすべて終わった翌年、日本に帰国。娘の1歳の誕生日は日本で迎えることになりました。しかし夫の中では、仕事のベースを海外に移したいというプランが本格的となり、ビザや引越しの準備をせっせと始めることになります。基本的にどこに住んでいても、プロジェクトや撮影場所ごとに現地に行けば良いわけなので住む場所は自由。ハリウッドのエージェントに所属していても、LAやカリフォルニアに住む必要はなく、私たちはもともと大好きだったハワイを選びました。日本からも近いし、何より、まだ小さな子どもを育てる環境としては最高だったからです。
こうして、ハワイでの暮らしが始まりました。
今、娘は5歳となり、アメリカで言うキンダーに通っています。ハワイでのプリスクール、キンダー受験、実際に日本の外に出て分かること、感じること、バイリンガルの壁、島暮らしのリアル、家族のかたち・・・・・・お話ししたいことはたくさんあります。
これからどうぞよろしくお願いいたします。