習い事熱が高いハワイ。子どもに何を学ばせるか?の選択肢もたくさん

Choice

ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

名前
Reiko H.
家族
3人家族(夫、5歳女の子)
所在地
アメリカ・ハワイ
お仕事
編集、ライター
URL
Precious Hawaii with Kids
URL1
rei
URL2
Instagram@Reiko H.

ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

ハワイは子どもの習い事熱がとても高いです。

例えば学校で部活をやらせたい場合、それなりにレベルが高い子どもたちが
集まるため、早めに外で習い始めておくとついて行きやすいとも言われ、
小さいうちから始めることが理想的なのも理由の一つでしょうか。

まわりでは、まだ0歳児の赤ちゃんの頃から
リトミックやベビージムに通わせるお母さんもいますが、
私は呑気に構えていたタイプなので、習い事を始めたのは娘が3歳の頃。
まずは身体的な発達が大事、と、ジムナスティックとスイミングを始めました。
ハワイは子どもの誕生日会やイベントで、
ビーチやプールでのパーティが頻繁に行われるので、
安全面でも少しでも早く泳げるようになってもらいたかったのです。
偶然、友達の家のコンドミニアムで子どもに教えている先生を見つけて
声をかけてみたところ、個人で教えてもらえることになってスタート。

また、ある日、3歳になるかならないかの娘と公園で遊んでいた時のこと。
たまたま行われていたローカルのライブイベントで"アロハ・オ・エ"が流れ始めて、
習ったこともないのに自分で曲に合わせてフラを踊り始めたんです。

音とリズムに自分の体の動きを乗せて、感情のままに。
それを見て、あ、フラを習わせようと決めました。単純な母親(笑)。

娘は昔から、レストランなどでライブミュージックがあると大喜びして、
アーティストの目の前で聞き入り、時には踊り、最後には真ん前まで行って拍手喝采。
家でも気づけば音楽をかけてオリジナルのダンスを踊ってるタイプだったので、
よし、バレエもやらせてみよう! と、これまた単純(笑)。
バレエは女の子には定番人気の習い事ですよね。
ハワイでもガールズにとっての王道の習い事ナンバーワンという感じです。

キンダー受験の時には、それに加えて、受験準備のための塾に通いましたが、
塾は、受験終了とともに辞めました。
教育熱心なお母さんたちの間では、
キンダーや小学校に入る頃から、公文とそろばんを始めるのが定番のようですが、
わが家は今のところ考えていません。

フラが踊れたら、ウクレレも弾けたらもっといいよね、せっかくハワイにいるんだし。
歌や音楽が好きなら、やっぱりピアノも基本だよね。
と、お勉強系の習い事の代わりに空いた時間でウクレレとピアノを始めました。

ウクレレは、楽器自体が弾けるようになることが目的というよりは、
人として素晴らしい先生に出会って、
その先生のアロハスピリットも学んでくれたら嬉しい、という気持ちがありました。
これはあくまでも私の考えですが、
親や学校の先生以外の、信頼できるマインドを持った大人から教わること、
感じとること、そんな部分にも私は意味を感じています。
そして何よりたった30分のレッスンですが娘がとても楽しそうにしているので、
ぐんぐん上達するわけではないし家で毎日練習とも行きませんが、
しばらく続けてみようと思っています。

キンダーに入ると、学校でとれるアフタースクールの部活的なものがあり、
外で習っていた娘のフラとバレエは学校のレッスンに切り替えました。
親としては、学校で習ってくれるとわざわざ習い事のための
送り迎えをしなくて良いので楽というのが本音です。
結局この1年は、フラ、バレエ、ジャズダンス、
シアター(ドラマ。いわゆる演劇のジャンル)を学校で習い、
それ以外にウクレレ、スイミング、そしてアート。

アートは、娘がある時から家でひたすら絵を描きたがるようになり、
「本人が"今好きなこと"に夢中になれる時間を少しでも増やしたい」
と思って始めました。

......そんなこんなで、毎日スケジュールが埋まるくらいに習い事はふくらみ、
わが家で一番忙しいのは娘です(笑)。
たまに本人にも聞きますが、今のところ全部楽しく好きなようで、
辞めたいというものがありません。
そして送り迎え担当の母は、毎日、「今日は何曜日だっけ?」
「ってことは、何時にピックアップでどこ行くんだっけ?」と、
自分で自分に確認作業をするところから1日が始まります。

余談ですが、
ハワイでの優れた習い事の情報を得るには、口コミの力が大きいです。
ネットで得られる情報ももちろんたくさんありますが、
私が始めた上記の習い事はすべて、知人から聞いたりお友達からの紹介でした。
そしてその場で話している親同士のおしゃべりから、
「この次はどうするの?」「来年はどう考えてる?」なんて、
また更なるレベルアップの場所につながって行く。
要するに親が積極的にコミュニティに入っていくしかありません。

今はまだ色々なバラエティに富んだ"楽しい""好き"だけで成り立っている習い事ですが、
今年6歳になる娘は、この先、得意なことや長く続けて行きたいことに
もう少し絞り込んで取捨選択していくタイミングが来ることでしょう。
毎日の限られた時間を何に使うか......親としては悩みが尽きませんよね。

これは、どこかで見たある人の言葉です。
習い事は将来役にたつ、より、今本人が心から楽しめるものが良い。
楽しいことをやっていれば心が満たされ、幸福感が高まり、自己肯定感が育ち、
生活全体に張りが出てくるから。
将来の役にたつからと言って嫌なことをやらされていると、
ストレスが溜まり心が鬱屈としてきます。
子どもらしい快活さも失われ、嫌なことをやらせる親への反発心も出てくる。
ぼんやりとした将来より、確実にあるイマココを大切にして
幸せ体質にしてあげましょう」

まさしく今はそんな考え方でやっています。

ハワイは5月末でスクールイヤーが終わり、長い長い夏休みに入りました。
8月中旬から始まる1年生、それに伴い、
また部活動や習い事の曜日のやりくりが必要になります。
1年生になると部活動のチョイスも少し増えて、
テニスや空手なんかも学校で選べるようになります......。さてどうなりますことやら。

またご報告します!

〈Reiko H.さん連載〉
ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

       
  • 絵画

  • フランダンス

  • ジムナスティク

          
  • ピアノ

  • バレエ

  • ウクレレ

  • 左の絵は、ミュージアムを描いたそうです。右の絵は、今年の母の日にくれました。ママの好きなフラワーは何?と聞かれて。バラ、サンフラワー、チューリップを描いたそうです。

  • フラダンスの教室。始めたのがコロナ明けすぐの2022年だったので、しばらくは室内ではなく、気持ちの良いパークでの朝のレッスンでした。最高にアロハな空間です。

  • ジムナスティク。写真はバンクーバーで通った場所。ハワイ以外でも、一時的に暮らす街で娘が通えるクラスをいつも探していました。

  • ピアノの発表会。アラモアナのセンターステージで、ハロウィンの時期だったので好きなコスチュームを着てピアノを弾くというパフォーマンスでした。

  • 1年前のバレエの発表会。まだプリスクールの頃だったので、今見ると小さくて笑ってしまいます(笑)。このフワフワの衣装を着てメイクアップすることが、ガールズたちの一番のモチベーションだったりしますよね。

  • 年に数回行われる、ウクレレフェスティバルに初めて出た時の写真カピオラニ公園の大きなステージでみんなで一緒に弾きました。