ハワイでの夏休みの過ごし方その1 | サマースクールで体験する新しい世界

Choice

ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

名前
Reiko H.
家族
3人家族(夫、6歳女の子)
所在地
アメリカ・ハワイ
お仕事
編集、ライター
URL
Precious Hawaii with Kids
URL1
rei
URL2
Instagram@Reiko H.

ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

これを書いている今は8月中旬、日本はまだ夏休みの真っ只中ですよね。
ハワイでは、5月末から始まっていた長い長い夏休みがようやく終わり、
ほとんどの学校が新学期を迎えています。
娘の学校は私立なので公立よりも新学年のスタートが遅く、3ヶ月近くもの夏休み!!
年間の1/4と思うと、毎年、夏休みをどう過ごしたら有意義なものになるか、
プランに悩むところであります。

今年のわが家は、3章仕立てのスケジュールとなりました。
まず最初の1ヶ月半は、ハワイで普段通っているのとは違う学校の
サマースクール&サマーキャンプ。
それが終わってから2週間は日本へ里帰り。
そしてその後2週間は、夫が現在撮影のために滞在しているオーストラリアへ。

今回はハワイで選んだサマースクールについてお話ししたいと思います。
ハワイで夏休みの子ども向けに行われるスクールやキャンプは、時期も内容もさまざま。
今年、私は娘に、とにかく普段と違う、
"夏休みだからこそできる新しい経験"をしてもらいたいという思いがあり、
学校というよりはプログラム重視でサマースクールを選びました。

(ちなみに昨年はプリスクールからキンダーに入学する
大きなトランジションの年だったので、
よりスムーズに新しい学校に慣れることができるよう、
通うことになるキンダーのサマースクールを選びました。
結果、夏の間に、これから同じ学校になるという新しい友達もたくさんできて、
キンダー本編のクラス分けでも既に知っている子が何人もいる状態。
おかげで最初から安心して楽しく登校できたように思います)

というわけで今夏は、Hanahauoli(ハナハウオリ)という学校が、
サマースクールのカリキュラムの一環として開催している、
Ohana Artsという、シアター(演劇)に特化したプログラムに参加しました。
6歳になったばかりの娘が、演劇が好き!と自分から言ってきたわけでもありませんが、
とにかく歌ったり踊ったりすることは大好き。
また、年上のとても仲のいいお友達が毎年このオハナアーツに参加していて、
最終日の集大成のミュージカルを楽しみに観劇していたので、
いつか自分もやってみたい!という気持ちはあったようです。
性格的にはわりと内弁慶で、まだ人前で堂々とパフォーマンスするには
ちょっとシャイな一面もあるので、
みんなの前に立つという状況を"エンジョイ"できる自信に
少しでも繋がると良いなという思いもあり、トライさせることにしたのです。

それだけでなく、ハナハウオリで私が気に入ったポイントは、
1st gradeから4th gradeまでが一緒のクラスで同じプログラムを行うこと。
娘は一番年下でしたが、上の子たちが堂々と自分の好きなように発言したり動いたり
楽しんでいる様子にすぐに影響されたようで、
オープンハウス(最初の顔合わせ説明会みたいなもの)の時点でもう
新しいお友達を作ってリラックスしていましたし、
上の学年の子の雰囲気に引っ張ってもらって、
より積極的に自分から参加できるムードになっていたよう。

5週間のサマースクールの最終日には、
その年の演目であるミュージカルの発表会があります。
今年は「Winnie the Pooh」。クマのプーさん。
娘がもらった役は、カンガルーの赤ちゃんのルーでした。
普段からぴょんぴょん飛び跳ねている娘にぴったりで私は笑ってしまいましたが(笑)、
ルーがいつもくっついているお母さんのカンガ役の上級生にも
毎日すっかり(ちゃっかり)面倒を見てもらっていたようで、
甘えん坊の一人っ子がだいぶ楽しんだ5週間だったと思います。

また、"みんなでチームとなって一つの舞台を作っていく"というプロセスも、
娘にとって大いに学びになったようです。

最終日のミュージカルは、チームみんなが本当に自由にそれぞれの役を楽しんでいて、
無理に演じようとするのではなく、自分らしいエネルギーで舞台上で存在している
その自由な感じに、俳優の夫も「勉強になるなぁ」と言っていたほど(笑)。
舞台の上の生き生きとしたオーラにとてもパワーを感じました。

このオハナアーツのプログラムは毎日午前中のみ、
午後はまた色々なオプションの中から好きなプログラムを選べます。
ハナハウオリは基本的に学校の方針として
「子どもは遊びから学ぶ」という教育モットーがあるので、
机上の学びではなく、プロジェクトベースで、子どもの好奇心を刺激して
考える脳を育ててくれます。
子どもが自分自身の可能性を最大限に引き出すことができるよう、
自主性を育むことに重点を置いて、自主的に学んで考える。
そんな学校の方針にも共感するとともに、
毎日飽きることなく楽しめるサマープログラムの充実に、感心しました。

それからもうひとつ。
夏休みが始まってハナハウオリのサマーが始まるまでに1週間あったので、
自然の中で過ごすネイチャーキャンプというものに参加しました。
マノアフォールズに向かうトレッキングコースの横にある、
Lyon Arboretumというボタニカルガーデンで行われるキャンプで、
ローカルにも大人気、申し込み時には争奪戦のキャンプです。
普段、ハワイの自然に囲まれて生活していても、学校や習い事で忙しく、
子どもをどっぷりと自然の中で過ごさせてあげられることは週末くらいというのが現実。
私としては、完全にテクノロジーフリーの環境で、
フルにアウトドアでのアドベンチャーを体験してくれたら嬉しいなという気持ちでした。
しかもただ自然の中で遊ぶだけではなく、ネイチャーの"プロ"が、
自然の仕組みや環境科学、サステナビリティについてなどの
知識を教えてくれながらのプログラム。
ハイクや釣り、バグハント、ネイチャーゲーム、葉っぱや花を使ったクラフトなど、
娘はこのキャンプが大変気に入ったようです。
毎日泥んこになって帰ってきました。

長い夏休みの第1章は、こうして、新しい体験や学びに満ち、
娘をひと回り成長させてくれたように思います。

〈Reiko H.さん連載〉
ハワイ移住したエディターReiko H.の、子育て奮闘記

       
  • ネイチャーキャンプ

  • シアタープログラム

  • 日本の思い出:グランピング

          
  • 日本の思い出:おいしいもの

  • 日本の思い出:神社

  • ネイチャーキャンプでは、自然と生き物の世界にどっぷりと浸りました。

  • サマースクールの最終日、「Winnie the Pooh」の2回公演をもって終了。貴重な想い出となりました。

  • 2週間しかいられなかった日本は、かけ足で色々楽しみました。こちらは家族で行った奈良のグランピング。最高でした。

  • 左:ごはんは日本が一番おいしいです!道の駅で食べたTKGが感動的なおいしさ。白身が泡立てられててふわふわ。これに燻製醤油をたらりとして頂きます。

    右:日本の酷暑にめげそうになっていた時に、たまたま見つけたかき氷が神でした。古い日本家屋の趣も素敵だった「樫舎」。抹茶の濃さも白玉もあずきも全てがパーフェクト!

  • ドライブで立ち寄った奈良の龍鎮神社という場所。滝が流れていて、水がびっくりするくらい澄んでいて美しかった。