オランダの小学校を卒業!|卒業制作の発表会にも参加して

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子どもと一緒に学び楽しむ、オランダ移住1年生

名前
アキ / aki
家族
3人(夫、12歳の女の子)
所在地
オランダ・アムステルダム
お仕事
料理家
URL
monstyle.aki
URL1
オンラインお料理教室

子どもと一緒に学び楽しむ、オランダ移住1年生

オランダに移住して学校に通う段階で、
娘は本来ならオランダでは中学校に上がる歳でしたが、
1学年下げて小学校最終学年からスタートすることにしました。

英語が話せないので、
急にお勉強お勉強とかだと、
(小学校より中学の方がお勉強な予感)
かわいそうだなと思い、
まずは楽しく英語を耳からならす方がいいぞ!

と、私の考えからです。


オランダの教育では
留年というものにネガティブなイメージはなく、
逆にわからないまま学年を上げていくことのほうがかわいそう、
きちんと理解させてあげて学んでいくほうがよい!と
ポジティブな考えだと感じました。

私は、
学年を下げることに抵抗はなく、
最初娘に伝えたときは、娘は少し複雑そうでしたが、
そこまで意識せずに通学しました。

そんな娘もオランダのインターナショナルスクールになんとか5ヶ月間通い、
卒業制作にとりかかるようになりました。

みんな自分でテーマを決めて
その内容についてリサーチして進めていく。

私も、もちろん、
こちらの学校のシステムは
初めてなので、

娘が
「poverty」 
貧困、について調べると言ってきたときは、
素晴らしいじゃない! 頑張って!と声がけを。

が、しかし、
Googleにフォーマットが送られてくるものの、
え?これ16通り全部?
こんなたくさんの宿題、明日までにやるの?

なんて言いながらも、
やっていたら、
あ、フォーマットから選ぶのね...とか
親も英語が理解できないから、
まあ、いちいち大変で...

まず、日本で彼女は正解のない授業を
あまり受けたことがない!

考えることは嫌いじゃないけど、
リサーチして
まとめるって今までやったことがない。


貧困があると何がいけないのか?
社会にどのような影響があるのか?
私たちはこの問題をどのように解決していくのか!!


そしてそれを英語で書くという、、

大変だね。。。
お母さんも手取り足取り
教えられなくなってきた。。

けど、
洗い物しながら、
ちょっと待って、ちょっと待って
調べよう

と手を止めて

ふたりで調べたり、、、


家族で今まで旅をして
いろんな国で見たこと感じたことを思い出させて
その時何を思った?

なんでそんな事が起こると思う?

そんな世界を作らないためには
私たちはどうしたらいい?

と、彼女が経験した事を持ち出して
頭だけでなく
心で感じてもらえるように

貧困という難しいテーマを
進めていきました。


それをやりながら
いろいろ不安な彼女は

「ママ、〇〇(娘の名前)は中学生になれるのかな?」

「わかんないけど、何も言われていないから、上がれるんじゃない?
でも、毎日携帯ばかり見て、何もしていなかったら上がれないだろうね」

いくら、留年がネガティブではないといえ、
2つ下の学年の子どもたちと勉強していくとなると、

体も違うし、私たちは日本で育ってるから、
劣等感みたいなものがまったくないとは言えず、
まぁ、これから学校生活が長ければ長い分だけ費用もかかるし、
(もちろん娘には言いませんが!)


そんな事を思いながらも、


卒業のトレーナーを購入したりしてるから
中学校に上がれるっぽいな。と

娘にも、卒業式が近づくにつれ、

「たぶん上がれるね」と。

でも、これから英語が理解できて
たくさん話せるようになって
もっと賢くなったら
飛び級もあるかもしれないから
頑張って!
と、急に鬼のようなことも言う母。笑

とりあえずほっとする私たち。


学校では、
卒業制作の発表会があったのですが、
まぁ、みんな素晴らしい。

女の子はファストファッションについて調べていた子が多く、
パパのシャツをリサイクルしてワンピースにしていたり、

自分の発表を聞いてくれた子に手作りのマフィンを渡したりする子もいれば、

ある男の子は、将来は貧困をなくすエンジニアになりたい。
そのためには、今まで世界ではどのようなことが起こっていたか、
そのためにはどうするべきか、だから僕はこんな人になりたい!と。

またある子は家のものを分解し、
電気のスイッチを作っていたり、
これは昔から作れる!と言い、
僕はエンジニアになるんだ、と。


もうみんなのテーマがきちんと
自分の夢につながっている。


小さな体の中に詰まった
勇敢なキラキラした心をもった子どもたちに
感動しっぱなしの卒業制作。

その中でも
やはりプレゼン能力というものも
大切だと私なりに感じました。

テーマも大切。
そのテーマに沿って調べる能力も大切。

それを無駄にしないためにも
工夫をして相手に興味が持ってもらえるように
書いてまとめることも大切だし、伝えることも大切。

今回は初めてのことばかりだったので
娘もいろいろとわからなかっただろうけど、
次回に役立つ経験になったと思います。


親の私にも
学ぶことがたくさんありました。

やるだけじゃなくて、
それを世間にどう伝えるか。

ふむふむ。
小さな戦士たちは素晴らしい

娘はまだ自分のやりたいこととテーマが繋がってるような
感じではなかったけれど、
卒業式では世界は平和であってほしいと
言ってたので、
知らずと、自分の道は心の奥底にあるものに
繋がっているのかなぁ。

彼女がどんな夢をもって
実現させていくのか楽しみになりました。

オランダの卒業式
すごくフランクで、
親のファッションもTシャツで、こんな感じかー!と
私たちもびっくり。

卒業式の後は子どもたちだけで公園でピクニックをし、
ピザを食べたそうです。

異国でのセレモニーは
親の私にも学びがたくさんありました。


<akiさん連載>
子どもと一緒に学び楽しむ、オランダ移住1年生

       
  • オランダの絵画教室での娘の作品

  • アムステルダムの美術館にて

  • ゴッホ美術館を訪れる

          
  • 小学校生活最後のお弁当

  • 友だちから猫を預かる

  • 小学校での最後のイベント

  • オランダに移住して、学校以外の逃げ場がある方がいいかなぁと思い、お絵描き教室へ。娘は「英語もわからないし、まだ嫌だ」と言っていたけど、一度だけ参加。夏休みにまた行く?と聞いたら、行きたいと言われて成長を感じました

  • アムステルダムのミュージアムは、子どもは無料の場所が多いので、写真や絵画をよく観に行きます。娘は写真に興味があるようで楽しそうです。

  • この日はゴッホの作品を鑑賞。ゴッホ美術館は2度目ですが、下の階には子どもも参加できる無料のワークショップもありおすすめです。

  • この日は太巻きを大量に作りました。食べたがっている友だちに「どうぞ」と言う勇気が最初はなかったけれど、最後の方は言えるようになり、その報告を聞くのもお母さんも楽しみに。学校の規則で本当はあげちゃダメみたいですが…

  • オランダ人の友だちから猫を預かることになり、動物のかわいさにメロメロでした。一人っ子がペットと暮らすのは楽しそうですね。よき思い出です。

  • 最後のイベントでは、トランポリンなども出現してお祭り気分。ジュースではなくスムージーを配るというところに、なんだか文化の違いを感じました。