母娘で服をシェア。世代を超えて楽しむ、我が家のファッションとは?

パリを拠点に世界を巡る。心と体にフォーカスした育児
- 名前
- 木村章鼓 / Akiko Kimura
- 家族
- 4人(16歳女の子、9歳男の子)
- 所在地
- パリ
- お仕事
- バースドゥーラ(バースファシリテーター)
- URL
- オーガズミック ランドスケープ by LOVEドゥーラAkiko
【パリを拠点に世界を巡る。心と体にフォーカスした育児】この夏の一時帰国中、母娘で私の旧友に会ったとき、「今日、娘が着ている黒のブラウス、私が20数年前にイタリアで買ったプラダのなんだよ」と何気に話したところ、とても驚かれ、感心されました。
実は、今回の一時帰国、パリから日本への荷物を極力軽くしたかったので、娘と相談しながら、ワードローブは、どれもふたりで着られるものだけを持ってきたのでした。
私は、アリタリア航空のCAだった頃(もう25年くらい前の話です)、ブロッキスタと呼ばれるブランドのアウトレット直営店などに立ち寄って、レ・コパンのパンツやプラダのブラウスなど、素敵だなと思ったものを購入し、ずっと大事に持っていました。
私のおしゃれなお古を、ファッションに興味を持ち始めた娘が着るようになったことから、服のシェアリングが始まったのです。
服の好みが母娘で似通っているところもある一方、私は旅先で見つけたトライバル系というか、民族衣装を懐かしくなって突然着ることもあります。
が、パリで荷造りの最中、娘に「お母さん、民族衣装みたいなの、私は着ないから持っていかないでね!」と先に釘を刺される始末(笑)。
結局、梅雨から猛暑まで、ドラマチックに変わる日本の夏に対応するコーディネートができるよう、ふたりでシミュレーションして決めました。
娘は私よりもずっとカジュアルコンサバな傾向が強く、「海外暮らしで磨いてきたセンスもあるのかな? 日本の女子高生よりもずっとシックなコーディネートだね」と私の友人たちからもお褒めの言葉をいただいています(笑)。
私のお古だけでなく、共有のワードローブをときどき買い足してアップデートもしています。
ショッピングは、ユニクロや、パリのデパートやアウトレット、たまーにですが、パリのヴィンテージショップなど、さまざまな場所で。
選ぶ基準は、ワンシーズンしか着られないようなものではなく、値段は高くても安くても、とにかく世代を超えて着られるアイテムということ。あとは、小物使いなどのコーデ次第で、ずっと楽しめそうなものを選ぶようにしています。
いくつかある中でも、特に、ふたり共通のお気に入りアイテムは、93歳になる私の祖母の手作りスカート。
ベルベット素材にチューリップ柄があしらわれたこのスカートは、祖母が私の叔母のために、なんと50年ほど前に作ったものだそうです。
三世代にわたって着られてきた日常着というのが、我ながらすごいなと思いますし、こうして大事に着続けられる服が、私たちは大好きなのです。