自己肯定感を育てるコツのひとつは、趣味にも寄り添い、見守ること

パリを拠点に世界を巡る。心と体にフォーカスした育児
- 名前
- 木村章鼓 / Akiko Kimura
- 家族
- 4人(16歳女の子、10歳男の子)
- 所在地
- パリ
- お仕事
- バースドゥーラ(バースファシリテーター)
- URL
- オーガズミック ランドスケープ by LOVEドゥーラAkiko
【パリを拠点に世界を巡る。心と体にフォーカスした育児】娘はもう16歳、息子も10歳に成長し、それぞれが夢中な趣味があり、自分の世界を確立しています。
息子は、現在、『獣の奏者』シリーズ(上橋菜穂子・講談社)や『ゲド戦記』シリーズ(ル=グウィン作、清水真砂子訳、岩波書店)などの冒険ファンタジー小説や、アニメ『鬼滅の刃』にハマっています。
一方、娘はK-Popグループ、BTSの大ファン。
私にとっては、K-Popもラップも未知の分野だったので、最初はちょっと意外に感じて驚きました。
でも、思い返せば、私が娘と同年代だった頃、大好きだったプリンスを家族に否定されてとても悲しかったということがありました。
だから、音楽を単純にカテゴライズして丸ごと否定するようなことはしないし、むしろ自問するようにしています。
とりあえず私も好きになれるかな?
子どもと一緒に楽しめるかな?
と、いつも親として、子どもたちの中に流れているものを汲み取る感性を大事にしたいです。
子育てはケミストリー。予想以上に速い子どもの成長に合わせて奏でる即興演奏のようなものだから、無理なく少しでも奏で合って、親子一緒に楽しめる時間を長くしたいんです。
楽しもう!と私が思っていると、思いの外、子どもたちも気兼ねなく思い切り楽しんでいいんだ!と自己肯定できることも発見。
嬉しかったのは、娘が「いつもお母さんが丸ごと受け入れてくれるから、自分に自信がある」と言ってくれたこと。
「お母さんに反対されない分、私は反発心からの執着がまったくないから、素直に対象を好きになったり冷めたりできる」
「もし反対されたら、それが悔しくて、親を説得するために、好きでもない人やモノをずっと好きでいたりして、本当の自分を偽ってしまうことがあったかもしれない」とも。
大好きなはずの親に、人でも音楽でも、自分の大好きな対象を反対されるって、子どもにとっては自分の中の本当の好き嫌いや、ひいては自分のカラダが感じる快・不快感を見極める判断を鈍らせてしまうことに繋がると思います。
まわりに承認してもらうために、たいして好きでもないものを、自分自身で無意識に誇大評価して好きなんだと思い込んだりするなんて、ホント要らないプロセスだなぁと感じるのです。
そんな遠回りを子どもたちに味わってほしくありません。
混じりっ気なしで、宇宙に自分だけの「好き・嫌い」、「快・不快」をしっかり感知できる子に育ってほしいのです。
それにしても、親子で同じものを味わって、子どもたちが好きなものに共感できるって、親としても本当に素晴らしい体験。
人として、学びが尽きません。